わたしの人生は充実する、あの夫、あの親族さえいなければ。

小学校教師の水川には給食で食べられなくなった物がある。それはうずらの卵。

夫、息子と幸せに暮らす宏美は9年前に恋人を飛び降り自殺の巻きぞえで失っていた。

老人福祉施設のデイサービスセンターに勤める純子は偶然、一生忘れようとしても忘れられない女性の担当になった。

以前生涯学習センターで男の料理講座の講師を務めた美由紀。

萌子は、かつて夫だった男と待ち合わせをしていた。折り入って相談があるというのだ。

婚姻届を出すのは待ってほしい―彼が結婚を決断しない理由は、思いもよらぬものだった(「二年半待て」)。

平凡で慎ましやかな生活を送っていた主婦永井純子のもとに、不可解な贈り物が届いた。

夫・石井夏彦の浮気が原因で、5年続いた結婚生活に終止符を打った恵子。

高谷美由紀は、結婚を間近に控えた27歳。

二十三年前に殺された父。母が殺人依頼したのかも……(「見知らぬ乗客」)。

家族と絶縁状態だった姉が急死した。都会でたった一人で生きてきた姉。

わたしを裏切った男と侮辱したあの女は絶対に許せない!ふたり同時に復讐するには、あの方法しかない―男に妻も子どももいると知った愛人の心に燃えたぎった嫉妬と殺意。

十二年連れ添ったペットを亡くした女性、仕事中の夫からの電話に苛立つ主婦、披露宴で友人のスピーチを聞く新婦、娘から結婚の相談をされる母、母の遺品から見つかった一通の手紙…。

拉致監禁。両手親指切断。

人生は楽しく、充実していなければ。そこそこ出世した旦那に、健康な息子。

単調な日常と無関心な家族。

家族のことが、好きですか?郊外のダンチで暮らす京橋家のモットーは「何ごともつつみかくさず」。

北関東のある町で、中学二年生の名倉祐一が転落死した。

仕事がしたい。なのに、あの男は“私の家”に帰ってきて偉そうに「夕飯」だの「掃除」だの命令する…。

その名が語るのは嘘か真実か 珠玉の短編ミステリ傑作選！ ゆりかごから墓場まで、すべての人に一生ついて回る「なまえ」を巡る短編ミステリ傑作選。

専業主婦の小夜子は、ベンチャー企業の女社長、葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始めるが…。

夫の定年を機に安曇野で田舎暮らしをしていた中井絹子を不幸が襲った。夫が脳梗塞で急逝したのだ。

エリート銀行員の仁藤俊実が、意外な理由で妻子を殺害、逮捕・拘留された安治川事件。

「私は殺人を依頼しました。恋人の妻を殺してほしいと頼みました」誰もが滑り落ちるかもしれない、三面記事の向こうの世界。

色恋をめぐる狂気は、その女たちを少しずつ蝕み、少しずつ壊していった…。

かつての恋人の故郷でその不在を想うキャリア・ウーマン。寒い土地への転居を境に狂い出す「じゃぱゆきさん」。

中学2年の夏、桃子は親友のすみれとバス旅行をしていた。ところがそのバスが事故を起こし、ふたりは崖下に転落してしまう。

一つになれない家族を猫だけが見つめ続けた――「すずの爪あと」。

なぜ、充たされないの？ 恋愛、仕事、家庭心に隙間を抱える女たちが一歩踏み出したとき・・・ 「私の幸せって何？」かつて同じアイドルの追っかけをしていた三人もはや三十八歳。

東京の大学病院に勤める内科医の望月美並。

この子と、幸せになりたいだけなのに―岸谷奈江と一人娘の真央は、入園を予定している有名幼稚園へ見学に向かう。

連続結婚詐欺&不審死事件の容疑者―稀代の毒婦、佐竹純子。

病の宣告、就職内定後の不安、子どもの反発…様々な悩みを抱え、彼らは北海道へひとり旅をする。

不審死や迷宮入りした事件、事故などを科学的に解明すべく設けられた警視庁行動科学課。

安藤亜衣里、木村京美、市川郁子。

【第２９回　山本周五郎賞受賞作】 善意は、悪意より恐ろしい。

深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。

生まれて初めて芽生えた殺意という名の感情。

謹め先が倒産し、故郷に戻った唯木緑は、幼なじみの田中紀之と婚約した。

両親を亡くし仕事も失った矢先に祖母がガンで入院した梨花。職場結婚したが子供ができず悩む美雪。

大学時代の友人たちと、十四年ぶりに集まることになった史子。近況報告や思い出話をしながら、楽しいひとときを過ごしていた。

雪子の憧れの人は、八歳年上で大学生の従兄・賢一。

「本当の自分になるの」突然、自信に満ちた表情で語る秀子に、喜美代は恐怖さえ覚えた。

ひとり、入ったら、ひとり、消える―。年金生活の貧困シニアが入居する「加賀美荘」は「殺人アパート」だと囁かれていた―。

どうしよう、お父さん、わたし、死んでしまう―。安藤の娘、加奈が学校で転落死した。

結婚おめでとう。大学時代、新婦とは一番の親友だった。

浅井久子は、12年前に夫をひき逃げで亡くした。犯人が分からないまま時効を迎えた今も、悲しみが癒されることはない。

鏡ばかりの部屋で発見されたエリート医師の遺体。自殺とされたその死を、検事・志藤は他殺と疑う。

「あなたの大切な一日、私に下さいませんか」―三十五歳の会社員・楠木葉子は、父亡き後、母と妹を養ってきたしっかり者。

金も仕事も住処も失った元エリート・溝端了 衛は20年ぶりに故郷に帰る。

15年前、静かな田舎町でひとりの女児が殺害された。

子供を作るか否かで夫とすれ違い始めた志奈子。幼なじみのプロポーズに戸惑う智美。

小学校一年生の時、結衣子の二歳上の姉・万佑子が失踪した。

五歳のとき双子の妹・毬絵は死んだ。生き残ったのは姉の雪絵―。