婚約者
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 | 1997年11月01日 婚約者 (角川ホラー文庫) 雪子の憧れの人は、八歳年上で大学生の従兄・賢一。大人になったら賢一と結婚したいと真剣に願っていた雪子だが、賢一は彼女の気持ちに気づかず、同い年の女性・由貴と親しくなっていく。このままでは由貴に賢一を奪われてしまう…そう思ったとき、雪子の心の中に生まれたものは?少女の無邪気な残酷さと、大人の女のしたたかさを描く、傑作ホラー・サスペンス。 (「BOOK」データベースより) |
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| 吸い込まれるように呼んでいってラストが、現実離れしてホラーでもうけいれにくかxtyたt | ||||
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| 11才の雪子が、8才年上の従兄・賢一と初めて会うシーンから物語が始まる。すぐに彼女は、11才ながらも賢一との結婚を真剣に考えるようになる。そんな一途な想いは、純粋であるが故に残酷な行動もとらせてしまう。そして雪子が13才の時に、重大な事件が起きる。雪子は賢一と本当に結婚できるのか…。女性心理の描写とストーリー展開の見事さに、先を読まずにいられなくなる作品である。 | ||||
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| 私にとってのハイライトシーンは物語終盤、別荘で雪子と○○が2人きりになった場面。あまりのエグさに生唾飲みまくり、いたたまれなくて何度も本から目を離しました。その場面を除けば、思い込みと執着の激しい主人公のじわりとくるホラー。日常的に、誰もが被害に合う可能性がある という設定ではないので、怖さ少なめ。 | ||||
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| ネタばらしになるので詳しいことは書けませんが、本作は女性たちが<生活>を求めて奪い合った『女友達』の別ヴァージョン、つまり<生活>が<オトコ>という具体的なものに変わったという点を除けば『女友達』の姉妹編と言える作品です。そして、この二作は女性描写が非常に上手い反面、男性描写が非常に下手だという点でも非常に良く似ています。本書で女性たちが奪い合う<オトコ>は｢女性の側から見た想像図｣に過ぎず、その行動も言葉もあまりにも典型的なので、少しも｢生きた人間｣には見えません。ですから、本書を女性が読めば(彼が典型的男性像である点に）安心出来るかと思いますが、男性が読むと不自然に(或いは人工的だと)思うはずです。 | ||||
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