あなたはなぜ、そこに住むことを決めたのですか？間取り、家賃、駅までの距離。

松尾純一郎、バツイチ、57歳。大手ゼネコンを早期退職し、現在無職。

本屋大賞ノミネート作、待望の文庫化！ 宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。

有名建築家による一等地の中古マンション。

六十代の主婦・雅美は、大谷選手が書いたマンダラチャートを真似て、マス目を埋めてみる。

大ベストセラー『三千円の使いかた』と一緒に読んでほしい新作！ それぞれの月収に見合う生活を送る6人。

就職して理想の一人暮らしをはじめた美帆（貯金三十万）。結婚前は証券会社勤務だった姉・真帆（貯金六百万）。

給料は安いし、貯金も少ない。

老朽化した猿山団地には、管理人がおらず、 誰が住んでいるのか、 何人住んでいるのかもわからない始末。

男に騙され、会社も辞める羽目になってしまった元OLの神戸美菜代は、 凄腕の復讐屋がいるという噂を聞きつけ、その男、成海慶介の事務所を訪ねる。

二ノ宮こと葉は、製菓会社の総務部に勤める普通のOL。

高齢者が国民の三割を超え、破綻寸前の日本政府は「七十歳死亡法案」を強行採決。

シングルマザーの里里の元へ、疎遠にしている母親からぶ厚い封筒が届く。

「見守り屋」の犬森祥子は、久しぶりの恋に戸惑っていた。さらに、気がかりなのは別れた夫のもとに残してきた十歳の娘のこと。

美人三姉妹が営む「三人屋」は、三女の就職を機に業態転換。

鷹島珊瑚は両親を看取り、帯広でのんびり暮らしていた。そんな折、東京の神田神保町で小さな古書店を営んでいた兄の滋郎が急逝。

築21年の三階建て一軒家を購入し、一階部分を店舗用に改築。

二十三年前に殺された父。母が殺人依頼したのかも……(「見知らぬ乗客」)。

恋愛や結婚、進路やキャリア、挫折や別れ、病気や大切な人の喪失…。

人生はあっという間と言うけれど、走馬灯に映し出される色とりどりの絵のごとく、たくさんの喜怒哀楽があり、これまで生きてきた年月は、実は長いのだと、このエッセイは教えてくれる。

朝は三女の喫茶店、昼は次女の讃岐うどん屋、夜は長女のスナックー朝・昼・夜で業態がガラリと変わるその店は通称「三人屋」。

真面目でしっかり者の沙也加は、丁寧な暮らしで生活を彩り、健康的な手料理で夫を支えていたある日、突然夫から離婚を切り出される。

心躍る日も、涙した日も、ラジオが傍にいてくれた。夢に破れ、逃げる旅路で「オードリーのオールナイトニッポン」を聴く青年。

池内胡雪は多忙なベンチャー企業で働く三十歳。不規則な生活で食事はおろそかになり、社内も散らかり放題で殺伐とした雰囲気だ。

珊瑚（７０代）は急逝した兄の跡を継いで、神保町で小さな古書店を営んでいる。親戚の美希喜（２０代）が右腕だ。

「見守り屋、やってみない?」 五年付き合った彼氏から突然の婚約破棄を告げられ、恋人と住処をなくした派遣社員の水沢恵麻。

東北地方の書店に勤めるものの、うまくいかず、仕事を辞めようかと思っていた樋口乙葉は、ＳＮＳで知った、東京の郊外にある「夜の図書館」で働くことになる。

ベストセラーとなった初のエッセイ集『行きつ戻りつ死ぬまで思案中』の続編。

いつも行く食堂で出会った女の名は、広美といった。