飲み屋で男二人が喧嘩をした。一人は大怪我、殴った男は遁走の果てに首を吊った。

「きやぁぁっ」老舗の油問屋で悲鳴が上がる。大店で知られる東海屋の主が変死した。

北町奉行所定町廻り同心、木暮信次郎の同僚で本勤並になったばかりの赤田哉次郎が女郎と心中した。

嵯浪藩・西野家の一人娘・紀江は小太刀の名手。

北町奉行所定町廻り同心、木暮信次郎が腹を刺された。

悪夢を見た夜に必ず近所で起きる通り魔事件。

「薮入りには帰っておいで。待ってるからね」母の言葉を胸に刻み、料理茶屋「橘屋」へ奉公に出たおふく。

橋の下で見つかった男の屍体の中から瑠璃が見つかった。

金か、命か、誇りか。 刀を握る理由は、何だ。

胸を匕首で刺された骸が発見された。

小間物問屋「遠野屋」の若おかみ・おりんの溺死体が見つかった。

主家を乗っ取り、将軍を暗殺し、東大寺大仏殿を焼き払う。悪名高き武将・松永久秀は、織田信長に二度目の謀叛を起こしていた。

江戸の町で女が次々と殺された。

胸を匕首で刺された骸が発見された。

小舞藩が大火に見舞われた。執政たちの対応が遅く、苛立ちを募らせた樫井透馬は、側近の新里正近らと人々の救済に奔走する。

化け猫、河童、そして山姥―― 狂気に塗れた苦界を生き抜く女と、化生の者どもが織りなす怪奇譚。

小間物問屋『遠野屋』の主清之介は、生国嵯波の紅花産業に莫大な金を注ぎ込んできた。その紅餅を積んだ船が突然消えた。

父のような医者になりたいと願う娘にぴったりの医塾が開かれることになり、おいちは希望に胸を膨らませる。

宮部みゆきが加わってさらにパワーアップした傑作選第2弾。

不思議な能力を持つ娘おいちは、父・松庵のような医師になるべく、努力を重ねていた。

天羽藩上士の子・伊吹藤士郎は藩政を揺るがす証文を発見するーそれは豪商と癒着した咎で切腹した父親が隠し持っていたものだった。

元服を目前に控えた伊吹藤士郎は、天羽販上士の嫡男として何不自由ない生活を送っていた。

藩の政が大きく変わる様を見届けるため、江戸から故郷に戻ってきた天羽藩上士の子・伊吹藤士郎と異母兄の柘植左京。

浅草の油屋・利根屋の娘お玉に、本所随一の大店の主人との縁談が持ち上がった。

江戸深川の菖蒲長屋で、医者である父・松庵の仕事を手伝うおいちは十七歳。

深川の縫箔（刺繍）屋丸仙の娘・おちえは「弟子入りしたい」と丸仙を訪れた若侍・吉澤一居に心を奪われる。

松平定信の私邸で催された百物語の会。百話目が語られる目前、語り手の廻船問屋・海原屋のやり手主人が無惨に殺された。

おいちは十六歳。江戸深川の菖蒲長屋で、医者である父の仕事を手伝っている。

深川の縫箔（刺繍）屋・丸仙を訪れた町医者の宗徳は、職人の一居の姿を目にした瞬間「亡くなった知人に似ている」と取り乱し、直後に謎の死を遂げる。

「我慢しなくていいんですよ」　 天才的揉み師のお梅が、 あなたの身体と心の闇まで ほぐします。

ホテルで行きずりの女を殺してしまった吉行は、車で逃げる雨の山中で不思議な少年と幼女に出会う。

口入屋の隠居と若女房が殺された。

ニヒルな同心木暮信次郎。元刺客の商人遠野屋清之介。

江戸の町、竹林に囲まれたしもた屋で、産んではいけない子どもを孕んだ女たちを受け入れ、子堕ろしを行ってきた「闇医者」のおゑん。

元服の儀を済ませ、名実ともに当主となった新里林弥。

五歳の時に光を失い、 揉み療治を生業としているお梅。 市井の人々に大評判で、一年先まで申し込みが 埋まっている。

「世を、人の心を変えるのだ」「人をあきらめない。それが我々の戦いだ」 ――平安時代「童」と呼ばれる者たちがいた。

この世に思いを残した人の姿が見えるおいちの前に、血の臭いをまとった男が現われる。

竹は女の樹だ。細く、風に容易くしなってしまう。

遊女たちの命を次々に奪う病の正体は！？-美濃屋の用心棒・甲三郎とともに、おゑんはその謎を追うが…。

江戸から遠く離れた田鶴藩。その藩主が襲われた。

石久藩の上士の子弟が通う藩学で虐げられ心身に深い傷を負った鳥羽新吾。庶民も通う薫風館に学舎を転じ、友を得た事で救われる。

知人の老女がひったくりに遭う瞬間を目にした大学生の春風は、その場に居合わせた高校生の錬とともに咄嗟に犯人を追ったが、間一髪で取り逃がす。

将軍綱吉が何者かに毒を盛られ、血を吐いて倒れた。急ぎ本丸に駆けつけた左近は、柳沢から思わぬ話を聞かされる。

田鶴藩に戻った燦を不意に襲う、謎の飛礫。それはかつて共に暮らした與次の仕業だった。

頭脳明晰で剣の達人。将来を嘱望された男がなぜ不遇の死を遂げたのか。

江戸は神田の袋物屋・三島屋は風変わりな百物語で知られている。語り手一人に聞き手も一人。

物乞い稼業の少年・信太が、実入りの少なかった日、仲間のおみきに連れられて“えにし屋”を訪ねてきた。

江戸に名探偵、参上! 石見国で藩を揺るがす陰謀に巻き込まれてしまった永見功兵衛。

第６弾、奮闘篇。おいちの祝言の日に、ある商家で毒物混入事件が…。

石久藩で起きた政争で、かつての学友たちが惨殺され自裁してから２年。

湯治旅の帰途、若夫婦が雨で足止めになった老女との相部屋を引き受けた。

恩人の命令は、思いがけないものだった。 不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された玲斗。

山河豊かな小舞藩、父代わりの兄を何者かに殺された林弥は友らに支えられ剣の稽古に励む日々を送るが、江戸から来た家老の息子・透馬との出会いから運命が動きだす。

幕末の石見銀山。間歩と呼ばれる鉱山の坑道で生まれたお登枝は、美貌を見込まれ女郎屋に引き取られた。

手伝ってくれ、燦ー田鶴藩立て直しのため、燦に頭を下げる圭寿。