北里財閥の当主浪子は、19歳の一人娘、加奈子に衝撃的な手紙を残して急死した。

会社は倒産、負債は5億―。窮地に追い込まれ、一家心中を決意した白浜省一は、見知らぬ男から不可思議な依頼を受けた。

人間って、本当に馬鹿だわ。見当外れのことでわざわざ、私たちを駆り立てて…。

ひとつのペンネームで小説を共同執筆する4人の男たち。元新聞記者で取材専門の景山。

小さな雑貨卸売会社に勤める28歳の会社員。毎日、目の回るような忙しさだが、その奇妙な電話は、仕事中にかかってきた。

今日、パパが死んだ。昨日かもしれないけど、私には分らない。

もし、私の声が母に似ていなかったら、何も起こらなかったかもしれない。でも、そんなことを今さら言ってみても仕方がない。

辻山は探偵事務所に勤める43歳。責任感もありまじめだが、やることはドジばかり。

「受け取っていただけますか？」 お金を返そうと「あいつ」が追いかけてくる！ 最終電車が迫っている。

森はすべてを見ていた。

赤ん坊のときに捨てられた美帆。だが、心優しい治子に育てられ、すくすくと成長した。

“私の事を、父は「ガラスの人形」だと呼んでいた。脆い、脆い、透き通ったガラスの人形だと。

「犯人はボクじゃない!ところで君に一目惚れしたので結婚して。

反政府的な立場を貫いたために、国を追われた人気作家・三宅。

出世して福岡からやってきたサラリーマン・市野庄介は空港で、通称「踊り屋」と呼ばれる用心深い性格の殺し屋と間違われてしまう。

N大ワンダーフォーゲル部、秋のキャンプ。奥多摩の山中に白い雨が降った。

一度しかない16歳の夏、私とママは再び海辺の別荘にやってきた。3年前にあの「事件」が起こった場所だ。

「娘に渡して」と、偶然出会った女から 写真を託された梓悠季。

深夜、自宅の電話が鳴った。「今、踏み切りのそばなの。

生まれ故郷に帰ってきた女性。

突如、大地震に襲われた“町”。道路が遮断され、15軒の家が完全に孤立した。

早川一家は母が泥棒、兄が殺し屋、妹が詐欺師で弟が警察官、そして唯一みなの秘密を知る圭介が弁護士、という奇想天外な家族だ。

高級老人ホームに入居する婦人の野々山あすかと、窃盗をくりかえし裏社会に生きる久米明日香。

時々物思いにふける癖のあるユニークな猫、ホームズ。血・アルコール・女性と三拍子そろってニガテな独身刑事、片山。

山間の温泉町へ向かった列車から八人の乗客が消えた。

近未来、急速に軍国主義化する日本。少女だけで構成される武装組織「プロメテウスの処女」があった。

警察から逃げている犯罪者、借金取りに追われている保険外交員、少女を襲いかけた男、会社の金を横領したサラリーマン。

「あの英秀治郎ですか?」 旅行社の風谷は信じられなかった。 誰もが知っている有名作家が、二十年ぶりに英国から帰国する。

殺し屋を看取った日から、少女の周りで何かが動き出す。傑作長編ミステリ。

「探してくれ、熊の人形を。

殺し屋と名乗る男は、バーで酩酊状態だった。

祐子の母は、父を裏切って家出をした。それを苦にして、父は自殺してしまう。

こんなはずじゃなかったのに――。平和な日常が反転する傑作短編集。

陰惨な事件に巻き込まれ両親を失った11歳の美沙は心に深い傷を負う。

スタイリストを目指す沙也は、同級生涼子の失踪、父の失職と、難題を抱えながらも、懸命に夢を追い求めていた。

ある冬の夜、24歳の雨宮純江は同じ会社の中年男性に処女を捧げた。

テニス同好会の合宿中、妻子ある雇問と火遊びの後、何者かに殺された“彼女”が、後輩たちの前に現れて「私を殺した犯人を捜して」と(幽霊はテニスがお好き)。

二代目お披露目!?　珠実、ついに探偵デビュー 爽香は巨額遺産の相続人に指名される!? 主人公が読者と一緒に年齢を重ねる「爽香」シリーズ最新刊！ 大富豪・三田村朋哉は、孫娘の奈美に、遺産を渡したい人物として杉原爽香の名前を挙げる。

首相主催のジャーナリスト懇親会へ編集長の代わりに出席した月代。

夫が自宅で殺された。血まみれで居間に倒れていた夫は、最後にひとこと「ゆきこ」と言い残して息絶えた。

七十歳。いまさら何かが起きるなんて思ってもいなかった──。

成屋詩織、十七歳はひと一倍センチで感激屋の女子高生だった。

お前は今日から川中歩美だ―少年院を出たその日から、私は財閥令嬢の身代わりとなった。

「三十年。タイム・カプセル。

カルチャースクールを次々と渡り歩き、「フルコース夫人」と呼ばれる主婦・中沢なつきに突然舞い込んだ娘との映画出演の話。

妻を殺したらどんな気分だろう?三十代半ばで四つの会社の社長である池沢瞳は大仕事をやってのけた。

経営コンサルタントとして活躍する山上忠男の前に、かつての恋人・美沙が現れた。「私の恋人を助けてほしいの」と―。

片山たちは目の前で起きた一家心中から浜中美咲という少女を助け出すも、美咲は姿をくらませてしまう。

紺野洋一と芳子は車で新婚旅行へ。猛吹雪に遭遇した二人は、偶然あったロッジへ逃げ込んだ。

結婚早々、夫の前妻の息子・正実(11歳)と二人きりで三日間過ごすことになってしまった新妻の紀子(24歳)。

駈け落ちを決行した哲と明子のトランクからナント死体が―。

駆け出しの舞台役者・三枝彩乃は公演の稽古に励む毎日だったが、ある晩、母が急病で倒れてしまう。

家族の絆を裂き、人生を狂わせる、卑劣な<オレオレ詐欺>。片山は捜査の過程で三輪山和美という女生徒と出会う。

名門女子学園に赴任した若い女教師はいきなり夜の池で美少女を救うことになる。

東京の大学へ入って一人暮しがしたい―。

19歳の女子大生・真鍋今日子は、恋人木村の甘い囁きを頼りに、心中をほのめかす書き置きを残し、失踪した。