その日、山梨は100年に一度の大雪で、交通も通信もマヒしていた。

ある日突然、日本に「自殺自由法」が施行された。しかし、国民は相変わらずの無関心だった。

マイラインの営業に力の入らぬ青柳敏郎は、町おこしのアイディア募集を見て「お化け屋敷のテーマパーク」を思いつき、応募すると見事採用に。

元ヤンキーの美穂と女遊びに余念がない知弘。二人の夫婦仲は冷え切り、息子も登校を嫌がっている。

飛行場もなく、新幹線も通らない閉塞した田舎町・那木良。

謹慎中の二人の不良刑事が、罪のもみ消しと引き換えに、監察から公安刑事の内偵を命じられた。

温暖化が進む地球は切実な危機を迎えた。

相次ぐ原発事故により、人の住めない星となった地球。世界中の人々は絶望し、狂い、わずか4年間で20億人が死亡した。

警視庁捜査共助課。久米山はそこに所属する「見当たり捜査官」である。

赤い雨が降った日を境に、いじめ、やくざ、詐欺商法などに泣き寝入りしていた市井の人による「私刑」ともいえる残虐な暴力事件が激増。

法律の専門家でない私たちが裁く裁判員裁判。そのリアルな現場がここにある。

40歳独身の尚之は、お見合いパーティーで“サトウミサキ”と出会う。

走り屋の暴走が巻き起こした大事故によって、妻を奪われた元ラリードライバーの野島は悲嘆の底に沈んでいた。

権力で捜査を横取りし、どんな事件も超絶我流でねじ伏せる？あいつに任せていいのか！？警察小説に新ヒーロー（？）誕生！

「日本の刑務所は囚人に甘い!」―囚人が増えすぎた刑務所をどうするか。警察庁OBの花菱は画期的なアイデアを思いつく。

ダンサーくずれの敏子とヒモ暮らしの一生が引き起こした11歳の少女をめぐるちんけな誘拐事件。

「被曝から子供を守る会」の参加者が、謎の女にハンマーで殴られた。

人口わずか300人余りでその9割が高齢者という島・荒島。その島で宝くじで4億円を手にした男の息子が誘拐された。

「礼乎(レオ・10歳)が学校から帰ってこないんです」―母親からの届けを受け、警察が捜査を開始。

人類が誕生する遙か以前、遠い宇宙の彼方にあった惑星オルヘゴ。どこか地球に似たこの星には、相容れない三つの国家が存在した。

あいつらは飢えた狼だ―― この世を地獄に変える 凶悪軍団vs復讐を期す刑事 目をそむけたくなる冷酷な連射……。

奥多摩分署管内で、全裸美女冷凍殺人事件が発生した。被害者の左胸には柳の葉のような印。

台湾プロ野球で八百長に手を染め、罪から逃れるために殺しを重ねた加倉は、逃れ着いたイタリアで殺し以外なら仕事を選ばない何でも屋「暗手」として生きていた。

美貌の外科医・石月畔奈。オペに性的快感を覚え、ベッドの上でも嗜虐的メスをふるう。

華やかなテレビ業界の底辺で、浮上を夢見て三重苦の劣悪な環境で働き続ける孫請け制作会社のスタッフたち。

著名なミステリー作家、成宮彰一郎の妻、瑠美子が行方不明となった。

初めてヒットマンの役目を仰せつかったチンピラが、標的を間違えたために起こる大チェイスの結末とは?男に捨てられた三十路前のOLの車を十代ヤンキー娘がカージャック。

計画は練りに練った。ミスなどあるはずがなかった。

高層ビルの清掃用ゴンドラに宙吊りになった七人の男女。

株式公開を目指せ、その後で株を売れ。かつての地上げと同じ方程式がそこにある―。

小規模なテロが頻発するようになった日本。

“シュール”かつ“泥沼”のような状況を乾いた“ユーモア”とともにお届けする、異才の作家・平山夢明“最悪劇場”全四話。

「お前んとこの牛乳飲んだせがれが腹いたぁなって病院担ぎ込まれたんや!わかっとんか!」雲印乳業西日本支社のお客様相談センターにかかってきた一本の電話。

人と人の組み合わせの数だけ、物語がある―― 読めば心が軽くなる傑作集! バーテンダーの僕は、骨折で入院した先の看護師の彼女に恋をした。

大阪・鶴橋の藤堂よろず相談所は、所長の藤堂廉治と部下の江尻三吾のコンビでもっている。

渋谷の居酒屋でバイトをする女子大生・詩乃は、閉店作業中に四十歳独身の女性店長とともに業務用冷蔵庫に閉じ込められてしまう。

横浜いちダンディなおじいちゃんが、22歳にタイムスリップ!?つられてやってきた恋の季節に、家族みんなで、大騒ぎ。

江夏七海は小五の夏休みに、落ちぶれた冒険家の父に連れられ、宝探しの仕事に向かう。

さくら児童公園に住み着いた、元中学教師の高木(女生徒と淫行し免職)、元図書館司書の鳥越(ストーカー行為で馘)、元考古学者の藤守(捏造がばれ追放)。

ひよどりが丘町にすむ石丸ともえと勝雄はトンでるラブラブ夫婦。場所もわきまえずHする仲で。

人気アイドル、謎の自殺――。彼女の親友である蓮美は呆然とするが、その死を悼む間もなく激動の渦に巻き込まれる。

ひよどりが丘の一軒家に住むともえと勝雄はラブラブの新婚。

殺人現場を目撃した男は、警察が大嫌いだった! ? 笑っちゃうくらいに突き抜けた、究極の不運事件スパイラル小説!

浅草東署に配属された新海悟。小規模署ながら、やり手が集うと言われる署だったが、出会う人々は一癖も二癖もある難物ばかり。

天才的頭脳と、絶望的な孤独。授けられたのは、それだけだった。

目が覚めたら、なぜか全裸で車のトランクのなか!?広告代理店に勤める耳原敏夫は、何不自由ない生活を送っていたが、家庭では冷たい空気が流れ、仕事にも虚しさを感じていた。

暗い夜だった。廃墟と化したビルに五人の男女が集結し始めた。

母は死に、父は人を殺した――。

躊躇なく被疑者を殴り、同僚に低利で金を貸し付けて飼いならし、暴力団や中国マフィアとも平気で手を結ぶ――。

花嫁の晴夏は、「新郎を殺せ」と、ある人物から命じられている。

ひよどりが丘の一軒家に住むラブラブの新婚カップルともえと勝雄のもとに、老女が転がり込んできた。

一度罪を犯したら、人はやり直すことはできないのだろうかーー。罪とは何か、償いとは何かを問いかける究極の長編ミステリー。

〝伝説の刑事〟になることを夢見る、「バネ」こと赤羽健吾の前に、連続殺人鬼が現れた。

同僚を窃盗犯に射殺され、追跡中に犯人を誤って殺してしまった井川刑事。彼のなかで何かが弾けた。

畑中圭介は大分県警刑事研修所、通称「刑事学校」の教官である。

聖遷暦1213年。偽りの平穏に満ちたエジプト。