今多コンツェルン広報室に雇われたアルバイトの原田いずみは、質の悪いトラブルメーカーだった。

今多コンツェルン広報室の杉村三郎は、事故死した同社の運転手・梶田信夫の娘たちの相談を受ける。

「宮部みゆき流ハードボイルド」杉村三郎シリーズ第5弾。

「皆さん、お静かに。動かないでください」。

「模倣犯」事件から9年が経った。

インターネット上に溢れる情報の中で、法律に抵触するものや犯罪に結びつくものを監視し、調査するサイバー・パトロール会社「クマー」。

黄色いアサガオだけは追いかけるな―。この世に存在しないはずの花をめぐり、驚愕の真相が明らかになる長編ミステリ。

三島屋伊兵衛の姪・おちか一人が聞いては聞き捨てる変わり百物語が始まって一年。

事件はなぜ起こったか。殺されたのは「誰」で、いったい「誰」が殺人者であったのか―。

ごめんくださいまし──。宝永七年の初夏、下野北見藩・元作事方組頭の家に声が響いた。

親子の救済、老人の覚醒、過去の自分との出会い、仲良しロボットとの別れ……淡く美しい希望が灯る。

嵐の晩だった。雑誌記者の高坂昭吾は、車で東京に向かう道すがら、道端で自転車をパンクさせ、立ち往生していた少年を拾った。

中学生の弟・拓を養うため、元大物政治家・大堂剛の事務所で事務員として働く佐倉聖は大学三年生。

墨田区・大川公園で若い女性の右腕とハンドバッグが発見された。

一度にひとりずつ、百物語の聞き集めを始めた三島屋伊兵衛の姪・おちか。

時は元禄、東北の小藩の山村が、一夜にして壊滅した。隣り合い、いがみ合う二藩の思惑が交錯する地で起きた厄災。

もう会えないなんて言うなよ。あなたは思い出す。

大森署管内で女性が姿を消した。その後、交際相手とみられる男が殺害される。

盗犯を担当する警視庁捜査三課のベテラン刑事・萩尾と、その部下の女性刑事・秋穂。

中学3年の尾垣真が拾った中世ヨーロッパの古城のデッサン。

雅男は、サッカーが好きなごくふつうの中学生。

人間の愚かさ、残酷さ、哀しみ、業――これぞ江戸怪談の最高峰! 塩断ちを機に次々と家族を襲った身も凍るほどの怪異、妖を呼び寄せる声をもった女中の奉公話、世にも奇妙な写本の話……人間の愚かさ、残酷さ、哀しみ、業――清濁すべての感情を併せ呑む、

静岡のゴミ屋敷の焼け跡から、3年前に東京で失踪した若い女性の遺体が見つかった。

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。

チンピラが路上で睨みあっているとの通報を受けて、 現場に駆けつけた北綾瀬署のマル暴刑事・甘糟。

元警察犬で現在は蓮見探偵事務所の用心棒ならぬ用心犬・マサが、加代ちゃんやその家族、前作で亡くなった高校野球のヒロー諸岡克彦の弟・進也も加わった面々と活躍する、マサの語る事件簿をこれも新装版で。

勤め先の小学校で、ヒロインは「あそぼ」とささやく子供の幻に出会う。そんな折、校内プールに女性の死体が…。

十三歳の八木沢順は、刑事の父・道雄と東京の下町に引っ越した。

「お金がないなら、知恵を出すのよ!」赤字ローカル線の再生を託されたのは、地元出身の新幹線カリスマ・アテンダント篠宮亜佐美、31歳。

「動くな」。終電帰りに寄ったコンビニで遭遇したピストル強盗は、尻ポケットから赤ちゃんの玩具、ガラガラを落として去った。

湯治旅の帰途、若夫婦が雨で足止めになった老女との相部屋を引き受けた。

東京下町、荒川土手下にある小さな共同ビルの一階に店を構える田辺書店。

森崎友理子は小学生。中学生の兄・大樹が、学校で同級生をナイフで刺し、そのまま逃走、行方不明になった。

毎年、九月末になると「白河庭園」で行われる、虫聞きの会。

明治三十年代初頭。古今東西の書物が集う書舗に導かれる、一人の若き女性。

父の汚名をそそぎたい。そんな思いを胸に秘めた笙之介は…。

轢き逃げは、じつは惨殺事件だった。被害者は森元隆一。

麻子は同じ職場で働いていた男と婚約をした。しかし挙式二週間前に突如破談になった。

下町の小さなフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マル。

クリスマスの朝、雪の校庭に急降下した14歳。彼の死を悼む声は小さかった。

高校野球界のスーパースターがガソリンを全身にかけられ焼死するというショッキングな事件が起こった。

マンションの屋上からの飛び降り、地下鉄への飛び込み、そしてタクシーへの飛び出し。

おちかに代わり三島屋次男坊・富次郎が新たな聞き手に。心揺さぶる極上の江戸怪談、新章突入─。

失恋からコンピュータ犯罪の片棒を担ぐにいたる微妙な女性心理の動きを描く表題作。『火車』の原型ともいえる「裏切らないで」。

一九九四年二月二十六日未明、予備校受験のために上京した浪人生の孝史は宿泊中のホテルで火事に遭遇する。

念願の新居に引っ越した僕たち家族は、いきなり隣家の犬・ミリーの鳴き声に悩まされることになった。

加賀様は悪霊だ。丸海に災厄を運んでくる。

宮部みゆきさんの書き下ろし短編「人・で・なし」を読んだ辻村深月さんが「ママ・はは」を書き下ろし、その辻村さんの短編を読んだ薬丸岳さんが「わたし・わたし」を書き下ろし…バトンは東山彰良さん、宮内悠介さんへ。

“ゼロ”の研修から戻った倉島警部補は、外事一課と掛け持ちで「作業班」に入ることになる。

17歳のおちかは、ある事件を境に、ぴたりと他人に心を閉ざした。

蓋を開けたら災いが降りかかるという堪忍箱とは…。

僕たちは双子で、僕たちは不運で、 だけど僕たちは、手強い 双子の兄弟が織りなす、「闘いと再生」の物語 常盤優我は仙台市内のファミレスで一人の男に語り出す。

小さな喫茶店を営む女性が殺された。 加賀と松宮が捜査しても被害者に関する手がかりは善人というだけ。

１７音の奥に潜む誰も知らない物語。

この子と、幸せになりたいだけなのに―岸谷奈江と一人娘の真央は、入園を予定している有名幼稚園へ見学に向かう。

盆市で大工が拾った迷子の男の子。