人口わずか三百人。主な産物はカンピョウ、ヘラチョンペ、オロロ豆。

フィリップ・マーロウに憧れ、マーロウのようにいつも他人より損をする道を選ぶことに決めた「私」と、ダイナマイト・ボディ(?)の秘書が巻き込まれた殺人事件。

レンタル家族派遣業というけったいなビジネスを営む花菱家は、元は大衆演劇の役者一家。

「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」。

フィリップ・マーロウに憧れる私は、むろん私立探偵である。が、やむなく、失踪したペットの捜索を請け負うこともある。

大手広告代理店を辞め、「珠川食品」に再就職した佐倉凉平。

広告代理店営業部長の佐伯は、齢五十にして若年性アルツハイマーと診断された。

過労死続出の職場を辞め、Uターンしたのが9年前。啓一は田園都市の市役所勤務。

高3の夏、復讐は突然はじまった。中2時代のクラスメートが、一人また一人と襲われていく…。

ちっちゃい赤ん坊だった準子が嫁に行くんだぞ――男手一つで育てた娘を嫁がせる「結婚しようよ」。

牧村伸郎、43歳。元銀行員にして現在、タクシー運転手。

2011年、夏――ダム建設工事の掘削作業中に、縄文人男性と弥生人女性の人骨が同時に発見された。

隣接する老人ホーム「ひまわり苑」と「ひまわり幼稚園」は、理事長の思いつきで、相互交流を開始する。

伝えられなかった言葉。忘れられない後悔。

シャッター通りまであと一歩。

大学4年生の高橋真矢は、映画研究会在籍の実力を買われ、アルバイトで民俗学者・布目准教授の助手となった。

直木賞作家の真骨頂! 笑って泣ける人間讃歌。

犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。

“根拠なしポジティブ”の現代のフリーターと、昭和19年の「海の若鷲」にあこがれる軍国青年が時空を超えて入れかわった!それぞれの境遇に順応しつつも、ふたりはなんとか元の時代に戻ろうとするが…。

小学五年生の夏休みは、秘密の夏だった。

美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。

富士山麓のイチゴ農家を舞台に描く、<日本の家族>の明るい未来図!感動長編

いやはや、とんでもない女と組んだものだ…。ハッタリと出まかせには自信があるが、相方は一枚も二枚も上手。

全財産は、三円。転落はほんの少しのきっかけで起きた。

埼玉県行田市にある「こはぜ屋」は、百年の歴史を有する老舗足袋業者だ。

夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。

島に現れた巨大カマキリと連続自殺事件を結ぶ「鍵」とは? 荻原版「ジュラシック・パーク」ともいえるサスペンス長編。

36歳の医師・日高は子供の病死と妻の自殺で絶望し、ホームレスになった。

第153回芥川賞受賞作 「早う死にたか」 毎日のようにぼやく祖父の願いをかなえてあげようと、 ともに暮らす孫の健斗は、ある計画を思いつく。

千年を生きたクスノキの物語。それは、繰り返された人間たちの物語。

平穏だった家族が少年事件によって崩れていくさまを描く心理サスペンス。

今から30年前、突然、我南人が「この子ぉ、僕の子供なんだぁ」と生まれたての青をつれて帰ってきた―(「紺に交われば青くなる」)。

堀田家に春がきた。勘一のひ孫たちも大きくなり、中学3年の花陽は受験生、夢に向かって猛勉強中。

霊長類研究センター。猿のバースディに言語習得実験を行っている。

東京、下町の老舗古書店「東京バンドワゴン」を営む堀田家は、今は珍しき四世代の大家族。

北関東のある町で、中学二年生の名倉祐一が転落死した。

北海道。寂れてしまった炭鉱町。

タイム・マシンを発明して、直前に起った出来事を眺める「笑うな」など、ユニークな発想とブラックユーモアのショートショート集。

36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。

東京、下町の老舗古本屋「東京バンドワゴン」。営む堀田家は今は珍しき8人の大家族。

迷惑、顰蹙、無理難題。人生、困ってからが面白い! 奥田英朗の蔵出し短編集! 貴重な対談2本も収録。

史上初！ 最終候補にダブルエントリーされ、「こっちを読みたい！」という声が続出した話題作。

「もう一度、仕事をしてみないか」ふたりの子どもにも恵まれ、幸福な日々を送る福田曜子の元に届いた25年ぶりの仕事の依頼。

終戦直後の東京。華族の娘、咲智子は父親からある文書が入った“箱”を託される。

マスコミは人の不幸を娯楽にする怪物なのか 葛飾区で女子高生誘拐事件が発生し、不祥事により番組存続の危機にさらされた帝都テレビ「アフタヌーンJAPAN」の里谷太一と朝倉多香美は、起死回生のスクープを狙って奔走する。

夫に支配される人気作家・柚。先が見えない三流大学三回生の航大。

「カジュアル・フライデー」に翻

大阪府警薬物対策課の桐尾と上坂は覚醒剤密売捜査の最中、容疑者宅で想定外のブツを発見した。

都内で働く広太は、合コンで知り合った桃美とスノボ旅行へ。

金なし、腕力なし、逃げ足速し。詐欺師よりも口達者、ハッタリと機転だけは天下一品。

齢八十を越えてもなお堀田家の大黒柱として、古書店“東京バンドワゴン”を切り盛りする勘一。

“私の事を、父は「ガラスの人形」だと呼んでいた。脆い、脆い、透き通ったガラスの人形だと。

太平の世に行き場を失い、人生に惑う武家の男たち。身ひとつで生きる女ならば、答えを知っていようか―。

衆人環視の中、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。

新たな刑事の名は、大門真由―― 寒風吹きすさぶ釧路の海岸で他殺体が発見された。

東京、下町の老舗古本屋「東京バンドワゴン」。営む堀田家は今は珍しい三世代の大家族。