相次ぐ原発事故により、人の住めない星となった地球。世界中の人々は絶望し、狂い、わずか4年間で20億人が死亡した。

飛行場もなく、新幹線も通らない閉塞した田舎町・那木良。

殺人現場を目撃した男は、警察が大嫌いだった! ? 笑っちゃうくらいに突き抜けた、究極の不運事件スパイラル小説!

法律の専門家でない私たちが裁く裁判員裁判。そのリアルな現場がここにある。

人口わずか300人余りでその9割が高齢者という島・荒島。その島で宝くじで4億円を手にした男の息子が誘拐された。

「日本の刑務所は囚人に甘い!」―囚人が増えすぎた刑務所をどうするか。警察庁OBの花菱は画期的なアイデアを思いつく。

「礼乎(レオ・10歳)が学校から帰ってこないんです」―母親からの届けを受け、警察が捜査を開始。

“シュール”かつ“泥沼”のような状況を乾いた“ユーモア”とともにお届けする、異才の作家・平山夢明“最悪劇場”全四話。

その日、山梨は100年に一度の大雪で、交通も通信もマヒしていた。

権力で捜査を横取りし、どんな事件も超絶我流でねじ伏せる？あいつに任せていいのか！？警察小説に新ヒーロー（？）誕生！

ある日突然、日本に「自殺自由法」が施行された。しかし、国民は相変わらずの無関心だった。

ダメダメなパパと離れ島に引っ越したちさと。島には寝たきりの老人と牛と虫ばかり。

両親が急死し、多額の遺産を相続した少女が恋をした。

元ヤンキーの美穂と女遊びに余念がない知弘。二人の夫婦仲は冷え切り、息子も登校を嫌がっている。

赤い雨が降った日を境に、いじめ、やくざ、詐欺商法などに泣き寝入りしていた市井の人による「私刑」ともいえる残虐な暴力事件が激増。

謹慎中の二人の不良刑事が、罪のもみ消しと引き換えに、監察から公安刑事の内偵を命じられた。

マイラインの営業に力の入らぬ青柳敏郎は、町おこしのアイディア募集を見て「お化け屋敷のテーマパーク」を思いつき、応募すると見事採用に。

温暖化が進む地球は切実な危機を迎えた。

華やかなテレビ業界の底辺で、浮上を夢見て三重苦の劣悪な環境で働き続ける孫請け制作会社のスタッフたち。

「お前んとこの牛乳飲んだせがれが腹いたぁなって病院担ぎ込まれたんや!わかっとんか!」雲印乳業西日本支社のお客様相談センターにかかってきた一本の電話。

高知県のとある集落で、住民全員が集団死する事件が発生。

警視庁捜査共助課。久米山はそこに所属する「見当たり捜査官」である。

躊躇なく被疑者を殴り、同僚に低利で金を貸し付けて飼いならし、暴力団や中国マフィアとも平気で手を結ぶ――。

ダンサーくずれの敏子とヒモ暮らしの一生が引き起こした11歳の少女をめぐるちんけな誘拐事件。

復讐代行屋・幸福企画。幸福な人の人生を破壊することだけが生き甲斐の男たち。

愛―、それは気高く美しきもの。そして、この世で最も恐ろしいもの。

走り屋の暴走が巻き起こした大事故によって、妻を奪われた元ラリードライバーの野島は悲嘆の底に沈んでいた。

「被曝から子供を守る会」の参加者が、謎の女にハンマーで殴られた。

黒鷲―不良債務者を地の果てまでも追いつめる凄腕ぶりから、誰もが黒木をそう呼んだ。

昼はピエロに扮装して子供たちを喜ばせながら、夜は少年を次々に襲う青年実業家。

初めてヒットマンの役目を仰せつかったチンピラが、標的を間違えたために起こる大チェイスの結末とは?男に捨てられた三十路前のOLの車を十代ヤンキー娘がカージャック。

高層ビルの清掃用ゴンドラに宙吊りになった七人の男女。

映画製作への出資金を持ち逃げされたヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮。

タクシー運転手である主人に長年仕えた一冊の道路地図帖。

私は、自分が生き残るために両親と姉を殺しました。

人類が誕生する遙か以前、遠い宇宙の彼方にあった惑星オルヘゴ。どこか地球に似たこの星には、相容れない三つの国家が存在した。

ひよどりが丘町にすむ石丸ともえと勝雄はトンでるラブラブ夫婦。場所もわきまえずHする仲で。

ひょんなことからやくざの組事務所に出入りすることになった大学生の亮。そこは個性豊かな面々がとぐろをまく強烈な世界だった。

株式公開を目指せ、その後で株を売れ。かつての地上げと同じ方程式がそこにある―。

同僚を窃盗犯に射殺され、追跡中に犯人を誤って殺してしまった井川刑事。彼のなかで何かが弾けた。

新型ドラッグの卸しにより急成長を遂げたマフィア組織で、刈田誠次は武闘派として暗躍していた。

震えながら、戦きながら、そうとは知らずに……七人の人間たちが迎えた、決定的な""死の瞬間""。

ひよどりが丘の一軒家に住むともえと勝雄はラブラブの新婚。

さくら児童公園に住み着いた、元中学教師の高木(女生徒と淫行し免職)、元図書館司書の鳥越(ストーカー行為で馘)、元考古学者の藤守(捏造がばれ追放)。

凄絶な死の瞬間、破裂する電球、捻曲がる銀食器…。“顕現”と名付けたそれを蒐集するため、男は女たちを惨殺し続ける。

「今日から、あなたたちは鈴木さんです」。巨額の借金を抱えた男女四人が豪邸に集められた。

暗い夜だった。廃墟と化したビルに五人の男女が集結し始めた。

永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。

名門進学校で一流大学医学部合格の太鼓判を押されている桂木涼子が、ある日始めた“悪魔の実験”。

腕利きの救命外科医・奈津川四郎に凶報が届く。

ある雨の降る晩。突然、僕は佐々木千尋を思い出した。

矢端竜一、四年ぶりの帰国。だが、彼の胸中に特別な感慨はない。

「弟を殺そう」―身長195cm、体重105kgという異形な巨体を持つ小学生の雷太。

ひよどりが丘の一軒家に住むラブラブの新婚カップルともえと勝雄のもとに、老女が転がり込んできた。

中絶の専門医である古河は、柔らかい物腰と甘いマスクで周りから多くの人望を集めていた。

1958年の夏。