【佐野洋】
第六実験室
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中央日報の稗田は元駐日P国大使にかんするフランス紙の記事に興味を持った。日本人ハイ・ホステスとの関係で離婚騒動とか。
その夜、平井美加は驚きのあまり鳥肌をたてた。一等一千万円の宝くじが当ったのだ。
一年前ガス自殺で妻を失い、続いて新しい恋人の紺野咲子までも同様に失ってしまった新聞記者の志原。
組織人としての苦悩を抱えながらも、ひとたび事件が起これば矜持を胸に執念の捜査で犯人を追い詰めていく。
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電車の中で痴漢扱いされた上場企業の役員は、無実を証明しようという第三者の申し出を断わる。
一握の砂が見る向きによって沈んだり輝いたりするように、身の回りの些細な出来事も、光の当たる角度によって全く違う姿を見せる。
「あなたは検察審査員候補者に選ばれました」高校教師・佐田のもとに届いた一枚の葉書。
雪どけの北海道札幌市の郊外、定山渓の国有林で女性の死体の一部が見つかった。
「どういうことだろう?このシロキリが、プチラルースと同じような反応を見せたということは…」―騎手変更で偶然騎乗することとなった馬から、血統がまったく違う、ある名馬と同じ感触を受けた“私”。
外部からの音をいっさい遮断し、反響を殺してしまうという実験室に閉じこめられた男と女。
「あたくしたち、今日、第五回結婚記念日なの」指に結婚指輪の光る女性が誇らしげにいった。
印刷業者とぐるになって、完璧なニセ札造りに成功した桧山賢二と石渡謙吉のふたりは、ニセ札造りが事業として成立することを確信。
エリナ・ダリーは縁あって裕福な実業家イニス・セントエーメと婚約し、車を駆ってハネムーンに出発した。
豪華客船メガノート号、満員のサロンでは恒例のオークションが行われていた。
屋上の絞首台に吊された藁製の縛り首の女―小説家ストラットン主催の“殺人者と犠牲者”パーティの悪趣味な余興だ。
【名作ミステリ新訳プロジェクト】ある夫妻が譲り受けたひと箱のチョコレート。
ブリスリー村の旧家クウィリン家には、家督相続人のみが代々受け継ぐ秘密の儀式があった。
地方名士エイマー氏は金と暇ににあかせて探偵のまねごとを思いつき、かつて人気絶頂の映画俳優が突然引退した謎を解こうと調査を始める。