壁が囁く



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    初公開日(参考)1966年01月
    分類

    長編小説

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    壁が囁く (ケイブンシャ文庫)

    1995年02月28日 壁が囁く (ケイブンシャ文庫)

    一年前ガス自殺で妻を失い、続いて新しい恋人の紺野咲子までも同様に失ってしまった新聞記者の志原。だが彼はある日、同僚から奇妙な情報を入手した。二人の自殺が実は殺人事件であり、しかも志原を犯人と名指しする電話が警察に入ったというのだ。悪質な密告電話の正体を追う志原だが、しだいに二人の女の死に不自然なつながりがあることに気づく…。傑作推理。 (「BOOK」データベースより)




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    No.2:
    (2pt)

    佐野洋作品としては、ダメな部類ではなかろうか?

    この小説は、昭和41年に発表された。
    当時は、新しい感覚のミステリとして受け入れられたのかもしれないが、今日の水準から言えば、典型的な2時間サスペンスドラマの筋立てに過ぎない。
    というか、こうした佐野洋の作品をお手本に、2時間サスペンスドラマの典型的なフォーマットが形作られたと見るべきなのだろう。
    しかし、それゆえに、今の読者の目で読めば、結末に至る何章も前から、もう真犯人が見え見え。
    この状況から、どんでん返しを演出するとすれば、「意外な動機」しかありえない。
    最終章の1つ前の章で、副主人公が推測として語る、真犯人の動機の説明を、主人公は否定する。
    そんな動機で、連続殺人など起こすのだろうか?
    当然、読者は最終章で、別の、もっと意外な動機があったことを「真相」として提示されるものと期待する。
    ところが、そうはならない。
    真犯人は、そんな動機で連続殺人をしでかすような、極めて独善的で異常な性格でした、と語られる。
    そんなアホな。
    期待を決定的に裏切られるという意味では、意外な展開(苦笑)である。

    こうした動機の設定は、発表当時であれば好意的に評価されたかもしれない。
    敗戦後の貧しく混乱した世相を乗り切り、昭和40年代に入って社会的な地位を得て、安定した幸福な暮らしをしているはずの者たちも、その内面を覗き込めば、単なる成り上がり者に過ぎず、敗戦直後の廃墟のような荒廃を抱いたままなのだ、という一種の文明批評としても、読み得るからだ。
    だが、そんな文明批評は純文学に任せておけば良い。
    ミステリならばミステリとして、きちんと割り切れなければならない。
    そのことを、誰よりも作者自身が、自ら表明していたはずではなかったか?

    これが江戸川乱歩や横溝正史なら、最後の最後で異常性をむき出しにした真犯人自身の口から、異常者ならではの歪んだ心理状態から来る、ねじくれた人間観が語られ、タイトル通り
    「あいつを殺せと壁が囁く・・・壁が!」
    と真犯人が絶叫し、哄笑するような、読者の心肝を寒からしむる展開
    (その後、さらに断崖から身を投げれば、典型的2時間サスペンスの完成)
    となるのだが、佐野洋作品では、そうはならない。
    だからと言って、酒でも飲んでなきゃやってられませんぜ、この世の中、みたいな諦観を示されても、ねぇ。
    壁が囁く (角川文庫)Amazon書評・レビュー:壁が囁く (角川文庫)より
    4041312094
    No.1:
    (4pt)

    大人のミステリー

    他の推理小説とは一味違う、
    大人のミステリーです。
    なので、本格推理とは少し色が異なりますので、
    重厚なトリックを求める人は
    この本はやめておいたほうがよいでしょう。
    生ぬるいと感じるだけでしょうから。

    全体的に人間の欲がとかく渦巻きます。
    そう、そちら方面のほうです。
    そしてそれによる「嫉妬」
    これは男性のほうに非がありますね。
    残念なことに。

    最後は完全には解決を見ません。
    それが「佐野洋」の作品なのですから。
    壁が囁く (角川文庫)Amazon書評・レビュー:壁が囁く (角川文庫)より
    4041312094



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