完全試合
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佐野洋はこの小説の執筆した頃、後楽園球場のボックスシートを1シーズン分買うほどの野球好きで知られ、この『完全試合』や、同じくカッパ・ノベルスから刊行された『無効試合』のために、わざわざ野球のボールに「YS」とイニシャルを入れたデザインのハンコを作成して「検印」に使用したほどであった。 そんな作家であっただけに、球界のこともよく知っていたらしく、非常にリアリティの高い作品になっている。 描かれている事件が誰にとってのパーフェクト・ゲームであったのかも、結末で明らかになる。 佐野洋の初期長編の中でも秀作と言える力作のひとつ。 | ||||
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60年ちかく前の小説だが、当時は常識とされていた点を「おかしい」と指摘している。現在では、佐野氏が改善すべきとした方向に向かいつつある。あらためた慧眼に敬服。 小説は架空のプロ野球リーグが舞台。優勝を賭けた三連戦の前、エース投手の幼い娘が誘拐される。「登板させるな」。監督やマスコミに、脅迫状や電話がかかる。誰が何の目的で? 終盤意外な犯人の意外な動機が暴かれるが、情状酌量から真相は伏せられる。・・・慧眼の方なら、この書き方で真相を見破れるだろう。 当時は主力投手の連投は常識とされていた。今や大リーグは事実上の球数制限。日本でも分業制は当たり前。そして母校や都道府県の名誉のため、肩を壊す覚悟で投げる、そんな悲壮美がもてはやされた高校野球もそうなる動きが出ている。 予見が当たったからいい物語、というわけではない。エース投手、監督、新聞記者、こんな人物居そうだな、とリアリティが感じられた。 | ||||
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