こんな結婚しなきゃよかった―三十歳にして家庭生活に絶望した綾は、子育てを放り投げ、「出会い系」にのめり込んだ。

入社三年目の会社員・入江孝は恋人・浅川さくらのヌード写真を、ケータイカメラで撮ってはパソコンに保存して「お宝」としていた。

日常生活で最も恐ろしい失敗は何か?それはプライバシーが満載のケータイを失くし、危険人物に拾われること…。

総務部人事課係長の石原滋が一目惚れした十一歳年下の妻瀬里は、フランス人形の如き美しさ。

長野県の少年野球大会決勝戦、旧戸隠村チームのエース健太は完全試合達成寸前だった。

奈緒美は十歳年上の町田雄一と結婚した。自分は初婚だが、彼は四年前に離婚歴がある。

私が死ねばよいと思っている人間が七人いる―その言葉を残し、老古代史学者の新藤英二郎は殺された。

職場結婚をし、平凡なサラリーマン生活を送っていた三宅の前に、ある日突然、中学校の同級生だった女性が現れた。

結婚三年目の南田礼子は、陰気な性格が夫に嫌われているのを察し、それを変えたいと思っていた。

「あなたが天国へ行った瞬間を知ってたわ。だって真夜中にきたわよね、私の部屋に。

「太宰は戦後日本に絶望して死にました。ぼくは21世紀の日本に絶望して死にます。

二度結婚に失敗したが多額の慰謝料を得た戸山いずみは、再婚を前提に二人の男と交際する。

雪のように白い肌と鋭い目、びっしり生やした髭面―それが総美学園中等部三年A組の担任として赴任してきた北薗雪夫先生だった。

女子大生の夕紀は、ある日突然頭の中に響く声を聞いた。それはひとりの女の子の家庭教師をしろという命令。

美人妻と二人の娘。ちょっとメタボなサラリーマン鳥取五郎は充実した日々を送っていた…つもりだった。

財界重鎮を襲う連続殺人! ホラーミステリー 瀬戸内海に財界の要人の死体が浮んだ。

みんなからいじめを受け、ヨリコが自殺した。彼女の死から一ヶ月後、クラスメイトがひとりづつ変死を遂げる。

19歳の良太はドアスコープを付けた部屋で引きこもり生活を送っていた。父親はそんな息子を「怪物」と呼んで嫌悪する。

高校時代の同級生20人のうち11人が死んでいる!携帯ゲームの大成功で26歳にして億万長者となった丹波勇樹は、その事実に愕然とした。

新婚まもない華子は、古びた借家で夫の亮介を電動工具で殺害した!華子は弁護士に「あの家には鬼がいたの」と語り、事件の背景には壮絶なDVがあったことを示唆する。

十六歳の女子高生片桐瑞穂が文通マニアの専門誌「月刊ペンパル」に気まぐれに出した伝言に応じてきたのは四人の男女。

―瞳を閉じてはいけない。女子高生がマッチ棒を目にはめ、瞳をこじ開けたまま自殺。

山あいの淋しい一軒家で、姉妹の母は死んだ。しかし姉のスミは、なぜか母の死に関する記憶を失っている。

“母さん、帰らぬ、さびしいな。金魚を一匹突き殺す。

大雪に閉ざされた山奥の「奇巌城」。

金閣寺北方の総合病院・第7病棟に、キツネ憑きの発作を起こす老女が入院してきた。

金閣寺で、顔を金色に塗った女が死んでいる―思い出の古都を訪れた朝比奈耕作を、衝撃の事件が待ち受けていた。

姪の千代と和久井刑事をどうしても結びつけたい志垣警部は、お見合い計画を強行した。

有名ニュースキャスターの娘が、都内アパートの浴槽で「凍死体」となって発見!その恋人である人気モデル小嶋英介の関与が疑われたが、彼もまた雪の八甲田山で無残な姿で見つかった!二人は誰からも好かれる人柄のよさで知られ、怨まれる理由がまったくわからない。

営業部長の妻が自宅で首を折られ殺害された。

人気スターの安達真児は、美貌の妻・唯季を殺した。資産家の娘に目をつけた彼は、妻が邪魔になったのだ。

豪雨の日、人気女優・白瀬美保の女性マネージャーが、モチを使った異常な手段で惨殺された!そして女優は「私は48時間以内に殺される!」と書き残して姿を消し、つづいてネットに「私は広島にいます。

ニセ領収書、人事異動、上役、単身赴任、出世競争。働くあなたにとって決して避けて通れぬ五大テーマ。

遠藤由美香は十歳年下の若い夫・彰男を「私の遠藤くん」と呼んで溺愛していた。

志垣警部の知人の息子・戸部修太は、三十歳のエリート社員。三週間後に上司の娘との結婚を控えていた。

富士山麓の樹海の奥深く、大型ヨットが浮かび、亡霊がさまよっている―その「都市伝説」を確かめようと訪れた五人の男子学生と二人の女子高生を包み込む極彩色の胞子の霧。

36歳の営業課長・川島景子は年齢差を危ぶむ声をよそに、21歳の青年と結婚した。

「オリジナル全国湯けむりかるた」の創作コンテストに応募した志垣警部と和久井刑事。なんと結果は見事優勝。

銀色の牙をもった龍が次々と人を食い殺していく。夢とも現実ともつかぬ幼いころの血塗られた記憶。

大学院生の島岡大樹は、京都で起きた中国要人爆殺テロの実行犯を事前に見ていた。だが強烈な衝撃で記憶が飛んだ。

新社長就任の役員会を間近に控えた大手塗料メーカーの専務・真行寺右京に、一通の脅迫状が届いた。

「十三匹の鬼が踊る不思議な儀式を見ました」少年ファンの手紙に誘われ、 推理作家・朝比奈耕作は岩手へ。

世界遺産の里で猟奇殺人。

大好きな史也と結婚する前に、一度だけ「お見合い」というものをしてみたい。

弱毒性豚インフルエンザが初めてフェーズ4を突破したあと、世界は強毒性H5N1型鳥インフルエンザの本格的な流行に脅えていた。

「これでおまえも一人前だな」入社三年目の夏、常に最下位だった営業成績を大きく上げた修哉。

和久井刑事のもとへ、“三島のおばちゃん”野中貞子からお見合い話が舞い込んだ。

なぜ高校生のときに自殺を図ったのか?透は意識回復後に、その理由を記憶から失った。

男は録音スタジオの中で頭を銃弾で撃ち抜き自殺した、と信じられていた。

双子の姉妹の家庭教師が殺された。犯人は姉妹のどちらか。

八時ちょうどの「あずさ2号」で私は私はあなたから旅立ちます―狩人が歌う「あずさ2号」が大ヒットした1977年の4月、当時13歳だった朝比奈耕作少年は話題の特急「あずさ2号」に乗って旅に出た。

いま旬の女性ミステリー作家による、「イヤミス」短編を集めたアンソロジー。

「私には、手足胴体をバラバラにされた女の子の霊が憑いているの」岡本龍一は、夜の六本木で知り合ったばかりの月舘未知子から、信じ難い話を聞かされた。

闇に葬られた誘拐事件。消えた身代金8000万円の鍵を握るのは実行犯の恋人「K」。

「私には、なぜ人の不幸な未来が見えてしまうの?」これ以上考えられないほど最悪の誕生日を迎え、悲しみのどん庭にいた仁美。

空港近くのホテル。人々の笑い声は、包丁を持った元ハウスキーパーの青年、香取純一の侵入で悲鳴に変わる。