撓田村事件 ―iの遠近法的倒錯

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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ

2002年09月30日 撓田村事件―iの遠近法的倒錯 (新潮ミステリー倶楽部)

中学最後の春、東京からの転校生で、クラスの人気者だった桑島佳史が無惨な姿で発見された。それが、撓田村連続殺人の発端だった。しかも、犠牲者たちの下半身は、村の伝承をなぞるように、噛み切られたかの如き傷跡を残して消え失せている。やがて一連の出来事は、三十年前の忌まわしい事件と同じ様相を呈し始めた―。(「BOOK」データベースより)

評判

撓田村事件 ―iの遠近法的倒錯の評価:

8.00/10点 レビュー 3件。 B ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点8.00pt

撓田村事件 ―iの遠近法的倒錯の総合評価:

7.45/10点 レビュー 11件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(9pt)

因果は巡る

 一筋縄でいかない青春小説でもあり、伏線がここかしこに張られた読み応えあるミステリでもあり、横溝正史の作品へのオマージュが随所に感じられる佳作です。かなりの長さでしたが、文章も読みやすくテンポよく読了できました。作中におけるさまざまな「因果」が、凄惨な事件へとつながり、多くの不幸を紡ぎだしていきます。「自分という楔からは逃れられない」人間の弱さが痛切に感じられました。

▼以下、ネタバレ感想

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tacu
GWKVNW0Y

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.8
(5pt)

まさに横溝風だと思います

今までに何冊も「横溝正史の遺鉢を継ぐ」と名づけられた作品を期待とともに読んできましたが、どちらかといえば失望することが多かったです。ところがこの小説は、雰囲気や登場人物がかなり横溝作品に近く、そう呼ばれる資格が充分にあると感じました。現代であの雰囲気を再現することはむずかしいのではないかと思っていましたが、これはなかなかのものです。
この小説の舞台ともなる岡山の田舎で起きたおどろおどろしい話といえば、津山三十人殺し事件を題材に取った西村望「丑三の村」や岩井志麻子「夜啼きの森」、また同じく岩井志麻子作でホラー大賞を取った「ぼっけえきょうてえ」などがあります。そのためか、自分の中では岡山の村と言えばなんだかそんなイメージが定着してしまっているのですが、そのような場所を背景にすれば、現代でもここまで雰囲気を出せるものなんだと思いました。(住んでいる人は複雑な気持ちでしょうが(^^;)また、ラストは二転三転のどんでん返しがあり、最後まで気が抜けません。おもしろかったです。

お話は事件が起きる3日前から始まります。その3日間だけで187ページ分も取ってあり、そのあたりは地元の中学生たちの日常がややユーモラスに淡々と描かれていきます。なので最初は「あれ?ミステリだと思って読み出したのだけど、これは?」と??になってしまいました。その後は猟奇的な事件がきっちりいくつも起きるのですが、この小説は甘酸っぱい青春小説としても成り立つのではないかと思います。なかなか自分に自信が持てず、まわりの状況もうまく読めなくて、友達や片思いの相手の間で右往左往する微妙な思春期の頃がうまく描かれています。

それにしても、岡山弁はかなり関西弁に近いのでしょうか?関西人の自分は、ここに描かれている方言をまったく抵抗なく自分の日常の言葉のように読めました。地方色もよく出ていて、なかなか味があると思います。この作者の作品は初めて読んだのですが、思わぬめっけものとなりました。
撓田村事件―iの遠近法的倒錯 (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: 撓田村事件―iの遠近法的倒錯 (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027720
No.7
(5pt)

まさに横溝風だと思います

今までに何冊も「横溝正史の遺鉢を継ぐ」と名づけられた作品を期待とともに読んできましたが、どちらかといえば失望することが多かったです。ところがこの小説は、雰囲気や登場人物がかなり横溝作品に近く、そう呼ばれる資格が充分にあると感じました。現代であの雰囲気を再現することはむずかしいのではないかと思っていましたが、これはなかなかのものです。
この小説の舞台ともなる岡山の田舎で起きたおどろおどろしい話といえば、津山三十人殺し事件を題材に取った西村望「丑三の村」や岩井志麻子「夜啼きの森」、また同じく岩井志麻子作でホラー大賞を取った「ぼっけえきょうてえ」などがあります。そのためか、自分の中では岡山の村と言えばなんだかそんなイメージが定着してしまっているのですが、そのような場所を背景にすれば、現代でもここまで雰囲気を出せるものなんだと思いました。(住んでいる人は複雑な気持ちでしょうが(^^;)また、ラストは二転三転のどんでん返しがあり、最後まで気が抜けません。おもしろかったです。

お話は事件が起きる3日前から始まります。その3日間だけで187ページ分も取ってあり、そのあたりは地元の中学生たちの日常がややユーモラスに淡々と描かれていきます。なので最初は「あれ?ミステリだと思って読み出したのだけど、これは?」と??になってしまいました。その後は猟奇的な事件がきっちりいくつも起きるのですが、この小説は甘酸っぱい青春小説としても成り立つのではないかと思います。なかなか自分に自信が持てず、まわりの状況もうまく読めなくて、友達や片思いの相手の間で右往左往する微妙な思春期の頃がうまく描かれています。

それにしても、岡山弁はかなり関西弁に近いのでしょうか?関西人の自分は、ここに描かれている方言をまったく抵抗なく自分の日常の言葉のように読めました。地方色もよく出ていて、なかなか味があると思います。この作者の作品は初めて読んだのですが、思わぬめっけものとなりました。
撓田村事件―iの遠近法的倒錯 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 撓田村事件―iの遠近法的倒錯 (新潮文庫)より
4101264511
No.6
(3pt)

すっきりしない読後感

タイトル通り、読後にはすっきりしない感覚が残りました。ミステリとしての仕掛けや回収はいいと思うんですが、物語としては「え、そんなもん」というくらい、がっかりな落ちでした。オカルトちっくな要素をちりばめておいてからの、イヤに現実感のある展開に少々脱力してしまったんです。二転三転する事実の露見はいかにも本格ミステリといった匂いがするので、そちらを期待して読むのがいいかと思います。


撓田村事件―iの遠近法的倒錯 (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: 撓田村事件―iの遠近法的倒錯 (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027720
No.5
(3pt)

すっきりしない読後感

タイトル通り、読後にはすっきりしない感覚が残りました。ミステリとしての仕掛けや回収はいいと思うんですが、物語としては「え、そんなもん」というくらい、がっかりな落ちでした。オカルトちっくな要素をちりばめておいてからの、イヤに現実感のある展開に少々脱力してしまったんです。二転三転する事実の露見はいかにも本格ミステリといった匂いがするので、そちらを期待して読むのがいいかと思います。


撓田村事件―iの遠近法的倒錯 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 撓田村事件―iの遠近法的倒錯 (新潮文庫)より
4101264511
No.4
(5pt)

破壊しよう

この作者がアーティストMORRIEの曲名をタイトルによく使っているのは解る人には解ること。

この「iの遠近法的倒錯」(オリジナルのタイトルは「愛の遠近法的倒錯」)というのはMORRIEのソロアルバムの2枚目、「ロマンティックな、余りにロマンティックな」に収録されている「破壊しよう」が、CD音源化される以前にライヴ゙で演奏された際の、いわば仮タイトルである。

このマニアックさが、知らない人には解らない秘密なのだと思う。
撓田村事件―iの遠近法的倒錯 (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: 撓田村事件―iの遠近法的倒錯 (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027720

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