撓田村事件 ―iの遠近法的倒錯
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
撓田村事件 ―iの遠近法的倒錯の評価:
8.00/10点 レビュー 3件。 B ランク
撓田村事件 ―iの遠近法的倒錯の総合評価:
7.45/10点 レビュー 11件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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この小説の舞台ともなる岡山の田舎で起きたおどろおどろしい話といえば、津山三十人殺し事件を題材に取った西村望「丑三の村」や岩井志麻子「夜啼きの森」、また同じく岩井志麻子作でホラー大賞を取った「ぼっけえきょうてえ」などがあります。そのためか、自分の中では岡山の村と言えばなんだかそんなイメージが定着してしまっているのですが、そのような場所を背景にすれば、現代でもここまで雰囲気を出せるものなんだと思いました。(住んでいる人は複雑な気持ちでしょうが(^^;)また、ラストは二転三転のどんでん返しがあり、最後まで気が抜けません。おもしろかったです。
お話は事件が起きる3日前から始まります。その3日間だけで187ページ分も取ってあり、そのあたりは地元の中学生たちの日常がややユーモラスに淡々と描かれていきます。なので最初は「あれ?ミステリだと思って読み出したのだけど、これは?」と??になってしまいました。その後は猟奇的な事件がきっちりいくつも起きるのですが、この小説は甘酸っぱい青春小説としても成り立つのではないかと思います。なかなか自分に自信が持てず、まわりの状況もうまく読めなくて、友達や片思いの相手の間で右往左往する微妙な思春期の頃がうまく描かれています。
それにしても、岡山弁はかなり関西弁に近いのでしょうか?関西人の自分は、ここに描かれている方言をまったく抵抗なく自分の日常の言葉のように読めました。地方色もよく出ていて、なかなか味があると思います。この作者の作品は初めて読んだのですが、思わぬめっけものとなりました。