魔王城殺人事件

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種別
長編
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あらすじ

2020年03月13日 魔王城殺人事件 (講談社文庫)

星野台小5年1組の佐藤翔太たちは、探偵クラブ「51分署捜査1課」を結成する。二学期最初の活動は、町はずれに建つ洋館“デオドロス城”のガサ入れ。潜入直後、突然ゾンビ女(?)が現れ、庭の小屋の中で消失する。後日、再潜入した翔太らは、今度は小屋の中で死体を発見する。本格ミステリの楽しさ満載の一冊。(「BOOK」データベースより)

評判

魔王城殺人事件の評価:

6.00/10点 レビュー 1件。 D ランク

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平均点6.00pt

魔王城殺人事件の総合評価:

7.43/10点 レビュー 14件。

感想一覧

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Amazonレビュー

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No.13
(4pt)

こういうジュブナイルは嫌いではない。

小学生が主人公である小説は、登場人物がどれだけ読者の記憶にある小学生のイメージに近いかによって、共感が得られるかどうかが決まるのではないだろうか。その点、本作品に登場する小学5年生の諸君は、私の記憶にある小学生とぴったり重なる。あとがきを見ると、作者は私とほぼ同年代ではないかと推測される。「パーフェクトボウリング」や「アメリカンクラッカー」という表記を見つけて思わずにんまりしてしまった。
 私が小学生の頃、学習雑誌の付録として「探偵セット」というものが何回かついてきた記憶がある。手帳に暗号表があったりページを破いて捨てると水に溶けたり、秘密のペンで書くと字は消えるが熱すると再び文字が表れたりする(あぶりだしだね)ような、たわいもないものだったが私たちは夢中になった。少年探偵団の元祖ともいえる江戸川乱歩の小説に登場する少年たちも、「BDバッジ」というアイテムで十分に探偵気分を味わったのだろう。
 さて、本作品に登場する少年たちは(後に少女も加わる。この辺が現代的。女子を差別するのはゆるされないものね。)町の外れにある、雑木林にそびえ立つ洋館・デオドロス城(子どもたちがゲームから勝手に付けた)の探検に出向く。人数が違うけれども(最初は男子3名)『スタンド・バイ・ミー』みたいだと思った瞬間、私の脳内にはあの有名な歌が響いた。塀の破れから侵入した少年たちは、庭の中にある小屋に消えた女ゾンビを目撃することになる。第2回のデオドロス城探索計画を、同じ5年1組1班の女子に知られた彼らは、男女合計5名で探索を実行するのだが…。ここで『スタンド・バイ・ミー』のように死体を発見してしまう。そしてゾンビと同じようにその死体も忽然と姿を消すのだった。
 男子と女子のやりとり、意識するのだけれどもうまく相手に伝えられない、結果として口論になってしまう、というあたりがいかにも小学校高学年という感じがする。おそらく誰にでも経験があることだろう。だから共感できる。その先の刑事事件を解決する部分は、やはりフィクションであることを意識させられるが、こうした展開は嫌いではない。「少年探偵団」シリーズを読んだ頃のわくわく感も覚えた。私は好きな方だ。
 1つお願いが。文中(P153の1行目)に「『小さな』は、形容詞じゃなくて形容動詞」とあるが、『小さな』は連体詞だったと思う。読者層はおそらく小中学生だろうから、第2版以降の訂正を求める。
魔王城殺人事件 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 魔王城殺人事件 (講談社ノベルス)より
4061828320
No.12
(4pt)

こういうジュブナイルは嫌いではない。

小学生が主人公である小説は、登場人物がどれだけ読者の記憶にある小学生のイメージに近いかによって、共感が得られるかどうかが決まるのではないだろうか。その点、本作品に登場する小学5年生の諸君は、私の記憶にある小学生とぴったり重なる。あとがきを見ると、作者は私とほぼ同年代ではないかと推測される。「パーフェクトボウリング」や「アメリカンクラッカー」という表記を見つけて思わずにんまりしてしまった。
 私が小学生の頃、学習雑誌の付録として「探偵セット」というものが何回かついてきた記憶がある。手帳に暗号表があったりページを破いて捨てると水に溶けたり、秘密のペンで書くと字は消えるが熱すると再び文字が表れたりする(あぶりだしだね)ような、たわいもないものだったが私たちは夢中になった。少年探偵団の元祖ともいえる江戸川乱歩の小説に登場する少年たちも、「BDバッジ」というアイテムで十分に探偵気分を味わったのだろう。
 さて、本作品に登場する少年たちは(後に少女も加わる。この辺が現代的。女子を差別するのはゆるされないものね。)町の外れにある、雑木林にそびえ立つ洋館・デオドロス城(子どもたちがゲームから勝手に付けた)の探検に出向く。人数が違うけれども(最初は男子3名)『スタンド・バイ・ミー』みたいだと思った瞬間、私の脳内にはあの有名な歌が響いた。塀の破れから侵入した少年たちは、庭の中にある小屋に消えた女ゾンビを目撃することになる。第2回のデオドロス城探索計画を、同じ5年1組1班の女子に知られた彼らは、男女合計5名で探索を実行するのだが…。ここで『スタンド・バイ・ミー』のように死体を発見してしまう。そしてゾンビと同じようにその死体も忽然と姿を消すのだった。
 男子と女子のやりとり、意識するのだけれどもうまく相手に伝えられない、結果として口論になってしまう、というあたりがいかにも小学校高学年という感じがする。おそらく誰にでも経験があることだろう。だから共感できる。その先の刑事事件を解決する部分は、やはりフィクションであることを意識させられるが、こうした展開は嫌いではない。「少年探偵団」シリーズを読んだ頃のわくわく感も覚えた。私は好きな方だ。
 1つお願いが。文中(P153の1行目)に「『小さな』は、形容詞じゃなくて形容動詞」とあるが、『小さな』は連体詞だったと思う。読者層はおそらく小中学生だろうから、第2版以降の訂正を求める。
魔王城殺人事件 (ミステリーランド) Amazon書評・レビュー: 魔王城殺人事件 (ミステリーランド)より
4062705737
No.11
(4pt)

こういうジュブナイルは嫌いではない。

小学生が主人公である小説は、登場人物がどれだけ読者の記憶にある小学生のイメージに近いかによって、共感が得られるかどうかが決まるのではないだろうか。その点、本作品に登場する小学5年生の諸君は、私の記憶にある小学生とぴったり重なる。あとがきを見ると、作者は私とほぼ同年代ではないかと推測される。「パーフェクトボウリング」や「アメリカンクラッカー」という表記を見つけて思わずにんまりしてしまった。
 私が小学生の頃、学習雑誌の付録として「探偵セット」というものが何回かついてきた記憶がある。手帳に暗号表があったりページを破いて捨てると水に溶けたり、秘密のペンで書くと字は消えるが熱すると再び文字が表れたりする(あぶりだしだね)ような、たわいもないものだったが私たちは夢中になった。少年探偵団の元祖ともいえる江戸川乱歩の小説に登場する少年たちも、「BDバッジ」というアイテムで十分に探偵気分を味わったのだろう。
 さて、本作品に登場する少年たちは(後に少女も加わる。この辺が現代的。女子を差別するのはゆるされないものね。)町の外れにある、雑木林にそびえ立つ洋館・デオドロス城(子どもたちがゲームから勝手に付けた)の探検に出向く。人数が違うけれども(最初は男子3名)『スタンド・バイ・ミー』みたいだと思った瞬間、私の脳内にはあの有名な歌が響いた。塀の破れから侵入した少年たちは、庭の中にある小屋に消えた女ゾンビを目撃することになる。第2回のデオドロス城探索計画を、同じ5年1組1班の女子に知られた彼らは、男女合計5名で探索を実行するのだが…。ここで『スタンド・バイ・ミー』のように死体を発見してしまう。そしてゾンビと同じようにその死体も忽然と姿を消すのだった。
 男子と女子のやりとり、意識するのだけれどもうまく相手に伝えられない、結果として口論になってしまう、というあたりがいかにも小学校高学年という感じがする。おそらく誰にでも経験があることだろう。だから共感できる。その先の刑事事件を解決する部分は、やはりフィクションであることを意識させられるが、こうした展開は嫌いではない。「少年探偵団」シリーズを読んだ頃のわくわく感も覚えた。私は好きな方だ。
 1つお願いが。文中(P153の1行目)に「『小さな』は、形容詞じゃなくて形容動詞」とあるが、『小さな』は連体詞だったと思う。読者層はおそらく小中学生だろうから、第2版以降の訂正を求める。
魔王城殺人事件 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 魔王城殺人事件 (講談社文庫)より
4065189268
No.10
(3pt)

「少年探偵団」系の作品で読みやすいけど…

町外れの屋敷に探検に行った少年探偵団が、庭に建てられた小屋で死体の発見と消失現象を目撃してしまう。しかも、その後、その死体が何故か遠く離れた大阪で発見され…、と言う内容。

小中学生向けの「ミステリーランド」シリーズの一冊らしいですが、内容はしっかり本格ミステリーになっていて、大人が読んでもそれなりに楽しめるものに仕上がっているのはさすが。

ただ、この手の「少年探偵団」系の作品に共通する事として、登場する少年少女(小学生)たちが現実にいそうでいないキャラクターで、どうしても物語の都合で動かされたり、しゃべらされているような不自然さを感じてしまう場面が多いです。そもそも彼らが今回の事件に関わるのも単なる好奇心からでしかなく、「彼らが必ず事件を解明しないといけない」という動機付けが弱いので、全体的に切迫感や緊張感に欠けているのが残念。登場する子供たちも全員揃っていなければならない必然性も無いので、余計にそう感じてしまいます。また、知り合いの刑事の手助けによる重要な情報提供などもご都合主義的で、子供たちが何とか自力でがんばって事件を解決する、という成長物語になっていないのも難点です。

密室と死体消失の謎の真相についてはミステリーとして捻りすぎず、良くも悪くもシンプルな解答だけど、ちょっと「物理的な仕掛け」に頼りすぎているため、そのせいで真相の意外性はかなり弱くなっています。部屋を調べているときに「あの仕掛け」に気付かなかったと言うのも微妙なところ。

今後、シリーズ化してくれたらキャラにも魅力が備わっていくかも知れません。
魔王城殺人事件 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 魔王城殺人事件 (講談社ノベルス)より
4061828320
No.9
(3pt)

「少年探偵団」系の作品で読みやすいけど…

町外れの屋敷に探検に行った少年探偵団が、庭に建てられた小屋で死体の発見と消失現象を目撃してしまう。その後、その死体が遠く離れた大阪で発見され…、と言う内容。

小中学生向けの「ミステリーランド」シリーズの一冊らしいが、内容はしっかり本格ミステリーになっていて、大人が読んでもそれなりに楽しめるものに仕上がっている。

ただ、この手の「少年探偵団」系の作品に共通する事として、登場する少年少女(小学生)たちの人物造形が現実にいそうでいない感じで、やはりどうしても物語の都合で無理に動かされている不自然さを感じてしまい、感情移入しにくい。また彼らが事件に関わるのが単なる好奇心からでしかないのでストーリー展開上の緊迫感が薄い。さらに今作に登場する子達が全員揃っていないといけない必然性も無い。知り合いの刑事の協力による情報提供もご都合主義的で、子供たちが自力で何とかがんばるという展開になっていないのは残念。

謎の真相についてはミステリーとして捻りすぎず、良くも悪くもシンプルな解答で、ちょっと「物理的なトリック」に頼りすぎているため、その真相の意外性は弱くなっている。「金田一少年の事件簿」とか「コナン」を読んでいる最近の小中学生には物足りないかも。

今後、シリーズ化してくれたらキャラにも魅力が備わっていくかも。
魔王城殺人事件 (ミステリーランド) Amazon書評・レビュー: 魔王城殺人事件 (ミステリーランド)より
4062705737

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