チャイルド44

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種別
長編
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あらすじ

2008年08月28日 チャイルド44 上巻 (新潮文庫)

スターリン体制下のソ連。国家保安省の敏腕捜査官レオ・デミドフは、あるスパイ容疑者の拘束に成功する。だが、この機に乗じた狡猾な副官の計略にはまり、妻ともども片田舎の民警へと追放される。そこで発見された惨殺体の状況は、かつて彼が事故と遺族を説得した少年の遺体に酷似していた…。ソ連に実在した大量殺人犯に着想を得て、世界を震撼させた超新星の鮮烈なデビュー作。(「BOOK」データベースより)

評判

チャイルド44の評価:

8.33/10点 レビュー 6件。 A ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点8.33pt

チャイルド44の総合評価:

8.20/10点 レビュー 123件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全3件 1〜3 1/1ページ
No.3
(9pt)

チャイルド44の感想

スターリン体制下の共産主義のソ連は恐怖が支配する国だった。国家に対して疑問を持つだけで反逆者扱いとされ、何気無い行動がスパイと疑われる国。1度疑われ、国家保安省に捕らわれた者は無実であろうと嘘の自白を強要され、処刑される。そこに住む国民の恐怖がひしひしと感じる。
共産主義では殺人事件は起きることが無いという国家の思想の中で、殺人事件の捜査を行う主人公レオと妻のライーサ。 あらゆる困難の中で明らかになる事実に、只々驚嘆するしかありませんでした。 最初は余りの苦しさに途中で読むのを止めようかと思ったこともありましたが、最後まで読んで良かったと、今ではそう思います。 本当に面白い本でした。

松千代
5ZZMYCZT
No.2
(9pt)

チャイルド44の感想

旧ソビエトの社会主義国が舞台の物語。従って一部の理想国家を追求する人種たちは別にして、一般の人々はただ盲従的に国の取り決めに無言で従うしかない。上の人間は「信用しろ、しかし、確かめろ」と一般人を見る。
当然隣人同士で相互監視が起きる。密告により反体制派とレッテルを貼られ処刑される人々は数知れない。そんな世界だ。主人公のレオ・デミドフは国家保安省の捜査官。国家に忠実であればこそこれまでに無実の人を
たくさん殺してきた。仲間の捜査官の子供が死んだが、殺人だと騒ぐのを上司の命令で収めに行く。みんな平等なのだからこの社会に犯罪は存在しない。これがこの国の基盤。死体も検分せず目撃者にもろくに話を聞かず
ウムを言わせず事故で片付けた。そんなレオが子供ばかりを殺害した連続殺人鬼を追う物語。当然このような事件は表面上存在しない。存在しない事件を調べるとどうなるか?それがこの物語の最大の背景。
レオと妻のライーサの物語。レオと宿敵ワシーリーの物語。過酷な状況のなか信念を持って殺人鬼を追うレオ。ジェットコースター・ムービーのように波乱の展開が続くストーリー。伏線もちゃんと張られ無理の無い
ストーリー展開。文庫本上・下のボリュームだけれど一気読みをするほど物語にのめり込んだ。社会的背景が主人公の敵となって立ちはだかる、その設定の面白さが良く描かれている作品といえる。

ニコラス刑事
25MT9OHA
No.1
(10pt)

面白い!

「カラマゾーフの兄弟」を挫折している自分では、ソ連ってだけで読みづらいのかと思っていたけど、読みづらい感じがある。が、しかし著者がイギリス人だからかすぐに読めるようになる。むしろ読みやすい。これは面白かった。
当時の時代はいけなんかはどうでもいいくらいどんよりと灰色の風景を思いながら読むだけで、真冬に汗をかいたような何とも言えない感じが味わえる。続編に期待!

おせち
WX5QMNDA

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.117
(5pt)

再生の物語

僕は上下巻の本作を、ミステリ好きの友人からもらった。しかしコードネームみたいなタイトルとソ連が舞台ということから、東西冷戦下における007みたいなスパイ物を勝手に連想して、本棚に放置していた。あれから10年以上が過ぎ、やっと読んでみたわけである。

思っていたのと全然違っていた。確かにスパイ物ではあるが、サイコサスペンスやハードボイルドの要素もあるので、なかなか一言では要約できないタイプの小説だった。変な例えだけれど「韓流ドラマみたいな面白さ」というようにも思う。すさまじい逆境がこれでもかこれでもかと襲いかかってくる感じが、似ていなくもない。

ソ連が舞台であることがクリフハンガー(ハラハラドキドキ)を生む原因になっていることはもちろん、この特殊な状況がさまざまな再生の物語を紡ぐ装置として機能していることも、見事である。その辺りのことは訳者の田口俊樹氏が、あとがきで熱のこもったよい文章を書いておられる。訳が素晴らしいのは言うまでもない。

実際にソ連で起こった猟奇的な連続殺人事件がヒントになっているそうだが、被害者が子どもたちであるため、正直読んでいてつらい描写もある。だからこそ、一見ありがちなパターンのラストにも、深い感動を覚えた。救いのようなものを感じた、と言ってもいい。映画化された作品も、機会があればぜひ観てみたいと思う。
チャイルド44 下巻 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: チャイルド44 下巻 (新潮文庫)より
4102169326
No.116
(5pt)

傑作 最高

ミステリーとして圧倒的に面白く、冒険譚であり、成長物語であり、恋愛物語であり、何より旧ソビエト時代の恐ろしさを徹底的に知らしめてくれる。スピード感といい躍動感といい、一気に3部作読み切った。
チャイルド44 上巻 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: チャイルド44 上巻 (新潮文庫)より
4102169318
No.115
(5pt)

ソ連が舞台の小説のなかでも随一の傑作

読みにくいから捨てた、みたいなアホのレビュー鬱陶しいのでつけないでほしい。理解できないのは頭が悪いからだよ
チャイルド44 上巻 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: チャイルド44 上巻 (新潮文庫)より
4102169318
No.114
(5pt)

独裁国家の恐怖

ソ連で拷問・脅迫・不当逮捕が国家の威信を守ると信じ自ら遂行する捜査官レオが、彼を妬む部下の裏切りで転落しつつ執念で連続殺人事件を解決し失地回復をはかる物語。
その困難な冒険譚は理屈抜きで面白いが、改めて共産・社会主義・独裁国家に日本人の自分としては恐怖を感じる。
反ソビエト的と見做されれば逮捕、国がやることは絶対間違いないから、殺人事件などと言うものは存在しない(秩序が守られてないことを意味するから)、などと冗談のような前提がある。
他人を密告や無実の罪で貶めることなど容易く、無実と分かっていても逮捕したからには罪をでっち上げ刑を科さなければならない。
これほど酷い社会は、ヒトラーと比べても遜色のないスターリンという狂人が実権を握ってたせいだが、多くの共産・社会主義国家では大なり小なり同じような事が起きてるのだろう。
戦前戦中の日本が特高警察が暗躍するこの物語通りの世界だったことも忘れてはならない。(最もその頃の日本は名ばかり民主国家で共産主義と敵対してたハズだが、やってることは同じだったと)
ソ連ではドストレートな内容で未だスターリン崇拝も生き残ってるため発禁本になってると聞くが、平和ぼけ日本人にはこうした恐怖を身に染みて知り、理解し、国家ぐるみの犯罪が横行しないよう賢くなることが求められる。
そのための良い教科書。
チャイルド44 上巻 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: チャイルド44 上巻 (新潮文庫)より
4102169318
No.113
(1pt)

読みにくい

期待していたが、文書がやたらと回りくどく、わかりにくく、とにかく読みにくい。我慢して10ページ位読んだところで捨ててしまいました。
チャイルド44 下巻 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: チャイルド44 下巻 (新潮文庫)より
4102169326

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