きのうの世界

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初版刊行(参考)
種別
長編
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3,153回
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あらすじ

2008年09月04日 きのうの世界

塔と水路がある町のはずれ、「水無月橋」で見つかった死体。一年前に失踪したはずの男は、なぜここで殺されたのか?誰も予想できない結末が待っている!!恩田陸が紡ぐ、静かで驚きに満ちた世界。(「BOOK」データベースより)

評判

きのうの世界の評価:

0.00/10点 レビュー 0件。 D ランク

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きのうの世界の総合評価:

6.32/10点 レビュー 38件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.38
(3pt)

吾郎の死の告白がかなり印象的

さて、前半から読まれている皆様、お疲れ様です。後半はもう少し読みやすいと思います。

何しろ事件の全貌が見えてきてますからね。

街に隠された歴史とそれを取り巻く人間たち。すこしずつ詳らかになる謎。ここにきてやはり恩田氏の技巧が唸るというものでしょう。

・・・
町の建築に代々携わる謎の建築企業新村グループとそれを統括する老女志津。
その秘密に気づきつつある高校生の和音。
偶然にも和音と同様、亡くなった吾郎の死に不振なものを感じる高校生修平。
こうした人間関係が絡まりつつも物語を展開させます。

・・・
そして何より印象的なのは吾郎の死、ではないでしょうか。

魂が肉体から離れるとどうなるか。自分の肉体が腑抜けになっている状態が見える。同時に肉体では感覚が失われる。

これはもう、あたかも臨死体験をしたかのような書きぶり。

更には、自我・私、という気持ちが薄れ世界と一体化してゆくという。
なんか・・・死ぬときに本当にこうだったら、死ぬことって多分全然怖くないんだろうな、と思いました。吾郎が、ちょっぴり寂しいけど、みたいな発言をしていたのですが、そこがまたリアルでしたね。

・・・
ということで恩田氏の新聞連載小説でした。

下巻はどんどん読みやすくなると思います。死を意識しちゃっている方とかには最後の最後はとても印象深い終わり方だったと思います。

えも言われぬ読後感でした。
きのうの世界(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: きのうの世界(下) (講談社文庫)より
4062770385
No.37
(3pt)

独特の世界観、ファン向けか

恩田氏独特のクロスオーバー的作品だった気がします。
殺人事件、地方史伝奇風味添え、そして最終的に死者のエンディングスピーチ。みたいな。

・・・
前半部分はやや入り込めなかったです。

まるで催眠術師に語られるかの如く「あなたはふとそこで気づきます。何かがおかしいと」、という感じの自分の行為を第三者に説明してもらうかのような描写はすこし取っつきづらかった。

また視点が頻繁に切り替わるのは、思考の一貫性をやや妨げるきらいはありました。ただしあとがきで本作が新聞連載であることを知り合点がいきました。

・・・
謎の殺人事件も、とにかく前半はモヤモヤしますが、何とか頑張って頂きたく。後半はもう少し視界が晴れてきます。なかなか面白くなりますよ。

ただ言ってしまうと、やはり恩田ファン向けの作品かなあと思います。
きのうの世界(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: きのうの世界(上) (講談社文庫)より
4062770377
No.36
(1pt)

虚無感だけが残る

ミステリーと思って読んだのが愚かだったのか
これほど読後に虚無感が残る作品は初めて
きのうの世界 Amazon書評・レビュー: きのうの世界より
4062140616
No.35
(4pt)

確かに伏線の回収は・・

この作ではのどかで小さな街の秘密が語られるが、物語に厚みがあって面白い。
下巻中盤までの焚き火のシーンは下手なホラーより怖く、こんなのも書けるのだと感心もする。
その場面も後から見るとモヤモヤ感が残るのは否めないが、謎解きも見事で、のどかで小さな街を突然スケールの大きいパニックの舞台に変えてしまうのは作者の真骨頂だ。

ただ、他の方も言う通り伏線の回収が不十分で、本来の主人公かと思われた「あなた」がどこかへ消失してしまったり、謎解きに名乗りを上げる他の登場人物達も中途半端で不可解な気はした。
元が連載小説らしいので原稿の都合でこうなってしまったのか?
そういうことに目をつぶれれば(そういう大らかさを持って読めれば)、物語としてはちゃんと終わってるので、安心して最後まで読んみてほしい。
なお、表に出ないエピソードだが、特殊能力者の苦悩というのはどこまで本当なのか分からないが、凡人の私には興味深い内容だった。
きのうの世界(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: きのうの世界(上) (講談社文庫)より
4062770377
No.34
(4pt)

ミステリというから誤解されるのだと思います

恩田陸ワールドを堪能できる作品でした。「上」のレビューでも書きましたが、最後の章に至るまでの緊迫感、不可思議さと不穏さ、謎めいた雰囲気がすばらしいです。ただ、最後の真相と結果が・・。今回はしっかりオチはあるのですが、真相の内容にあまり納得できず・・そこだけが残念でした。

いつも思いますが、恩田さん作品はミステリという売り方はやめた方がいいのでは。そうなると当然ミステリを期待して読む人が多くなるので、毎度同じ「オチがない」という不満が読者から出てくるような気がします。”この人が犯人で悪者でした””こういうトリックでこういうオチです”というはっきりくっきりした作風ではないので。
強いてジャンルを言うなら、たとえば幻想的スリラーみたいな言い方の方が誤解が出ないのでは。フランス幻想文学ほど訳がわからなくはない、娯楽小説寄りの幻想小説といったところでしょうか。
個人的にはとても好きな作風です。女流で誰が一番好きかといわれたら、私はやっぱり恩田さんです。
きのうの世界(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: きのうの世界(下) (講談社文庫)より
4062770385

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