ロジャー・シェリンガムとヴェインの謎

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種別
長編
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あらすじ

2003年04月01日 ロジャー・シェリンガムとヴェインの謎 (晶文社ミステリ)

ウィッチフォード事件を見事解決に導き、名探偵の盛名あがるロジャー・シェリンガムは、「クーリア」紙の編集長から、ラドマス湾で起きた転落死事件の取材を依頼され、特派員として現地へ向かった。断崖の下で発見された女性の死体は、当初、散歩中に誤って転落したものと見られていたが、その手が握りしめていたボタンから、俄然殺人事件の疑いが浮上していた。警視庁きっての名刑事モーズビー警部を向うにまわして、ロジャーは自ら発見した手がかりから精緻な推理を展開、事件解決を宣言するが、つづいて第二の事件が…。快調シェリンガム・シリーズ第3作。(「BOOK」データベースより)

評判

ロジャー・シェリンガムとヴェインの謎の評価:

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ロジャー・シェリンガムとヴェインの謎の総合評価:

8.67/10点 レビュー 6件。

感想一覧

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.6
(5pt)

バークーリーって切れ者だよ

シェリンガムの推理も面白いけどそれだけじゃない。
ユーモアーミステリーでもあり、探偵小説批判にもなっている。
真相当ててやるぞって気合い入れて読むもよし、
気楽に楽しむもよし。
バークーリーって頭いいな。
解説のグッド!
ロジャー・シェリンガムとヴェインの謎 (晶文社ミステリ) Amazon書評・レビュー: ロジャー・シェリンガムとヴェインの謎 (晶文社ミステリ)より
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No.5
(5pt)

素人探偵に乾杯 原作1927年 翻訳2003年

シェリンガムらしさの出た探偵小説の傑作。楽しげな雰囲気で、小ネタの出し方も良く、大ネタに至る流れが最高です。軽い気持ちで読み始め、軽い気持ちで読み終われる、そんな娯楽小説の見本だと思いました。シリーズ第3作目。先行作品(レイトンコート、ウィッチフォード)を読んでいなくても充分楽しめます。
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No.4
(4pt)

この時代にメタ・ミステリっぽいミステリを書いていたことの驚く本格ミステリ

断崖から落ちた女性の死に殺人の疑いがもたれシェリンガムが調査を開始するが・・・というお話。
解説の真田氏が書いてあるように普通の推理小説を批判ないし疑問視したような本格推理小説。まだ、勃興期の推理小説界の中でこのような尖鋭的な推理小説を書いていたバークリーの怜悧な知性にまず素直に感銘を受けます。評論家の杉江氏によると、この著者は探偵の作為という変わったテーマで推理小説を書いた人だそうですが、この作品あたりからその作為が出てきているように感じました。この後、更に進化して様々な試みの推理小説を書くその端緒になったのがもしかしたら本書かもしれません。その分、普通の推理小説のカタルシスに若干欠ける憾みもありますが、推理小説が発展・進化する為に本書のようなメタ・ミステリっぽい小説が書かれたのはある意味必然であったとも思いますがどうでしょうか。
結構は単純だけれども実は内容の濃いミステリの秀作。機会があったら是非。
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No.3
(5pt)

《ロジャー・シェリンガム》シリーズの第三作

ラドマス湾で起きた転落死事件の取材のため、現地を訪れた
小説家で素人探偵のシェリンガムと、その従弟のアントニイ。
当初その転落死は事故と思われていたが、状況証拠から、被害者の従妹で、
遺産相続人でもあるマーガレットによる殺人の疑いが濃厚になっていたのだ。
マーガレットに会ったアントニイは、たちまち彼女に
一目惚れし、シェリンガムも彼女の無実を確信する。
かくしてシェリンガムは、スコットランド・ヤードの名刑事・モーズビー警部を
向こうにまわし、マーガレットの容疑を晴らすべく、捜査に乗り出すのだが……。
本作では、墜死事件のほかに、毒殺事件も発生するのですが、その二つを結びつける
シェリンガムの解決がじつに秀逸(何といっても、あの××よりも、八年も先んじている
のですから脱帽です)。
しかもその独創的なアイディアを、ダミーの解決として使い捨てることで、
予定調和なカタルシスを放棄し、代わりに、シェリンガムの特異なキャラ
を鮮烈に印象付けようとするところが、バークリーの真骨頂と言えます。
要するに、前二作から一貫してモチーフとされてきた本格ミステリの“お約束”に対する徹底的な
相対化とアイロニーが、本作において、“迷走推理機械(?)シェリンガム”として結実したのです。
ロジャー・シェリンガムとヴェインの謎 (晶文社ミステリ) Amazon書評・レビュー: ロジャー・シェリンガムとヴェインの謎 (晶文社ミステリ)より
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No.2
(4pt)

迷走する探偵

 バークリーらしく、推理小説をおちょくったような作品。ロジャー・シェリンガムが迷走する様子を楽しむことが出来る。文体にもユーモアがあり、安定した面白さを保証してくれる。しかし、そうしたところを楽しんでいると、真相を見落とすことになるのでご注意。 話そのものは単純で、崖から突き落とされた婦人と、遺産や愛人関係をめぐってさまざまな人物が入り乱れる。それぞれに動機も機会もあった容疑者たち。シェリンガムは華麗な推理を披露する。 単純さと複雑さの絡まり合った好篇であろう。
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