(短編小説)
商船〈アルテミス〉号の危難
- 隅の老人の事件簿 (13)
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最後まで読んでしまった自分に呆れています。 何故これが長年に渡って高い評価を得ているのか理解不能です。 物語にもなっていない。事件の発端から、どうなって、こうなって、真相はこうなんだってとこまで全部、老人一人で語ってしまうのでは、聞き手の女性記者の存在って、まるで意味無いでしょう。 その語りがまた、上手くも面白くもない。 最後の話に至っては、それ、聞かされた方はたまったもんじゃないでしょう、そこまで言っといて逃げるか、じいさん!? って怒りたくなるようなオチまで付いて、後味悪いなんてもんじゃありません。 いやあ、酷いものを読まされてしまった~~ | ||||
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“安楽椅子探偵”ものの金字塔とされている短編集です。 〈目次〉 フェンチャーチ街の謎 地下鉄の怪事件 ミス·エリオット事件 ダートムア·テラスの悲劇 ペブマーシュ殺し リッスン·グローヴの謎 トレマーン事件 商船〈アルテミス〉号の危難 コリーニ伯爵の失踪 エアシャムの惨劇 《バーンズデール荘園》の悲劇 リージェント·パークの殺人 隅の老人最後の事件 (以下ネタバレあり) ロンドン郊外のノーフォークのパン屋兼簡易食堂で 新聞記者の女性ボリー·バートンが 食堂の片隅に座っている老人に話しかけるうちに その老人が、 イギリスを騒がせる殺人や失踪事件、怪死事件の真相を暴いていくという話です。 “安楽椅子探偵もの“の金字塔のように言われていますが、 ただ椅子に座っているだけじゃなくて、 老人は裁判所に出かけて、法廷での尋問の様子を聞いてきたりして、それに基づいて推理するので、 厳密な意味での“安楽椅子探偵“とは言えないと思います。 また、『リッスン·グローブの謎』では、犯人二人が、 被害者を殺したあとその身体をバラバラにして運び出したということになってるけど 実際にそんなことをしたら、血の匂いや血痕なんかで、 階下の住人や警察に、 一発でバレると思う…。 それと、最後の話が、 いきなり“隅の老人最後の事件“になっているので もしかしたらと思ったら、 思った通りの結末でした。 ……ちょっと後味悪い。 勧善懲悪がいいとは思わないけど、あまりにも……。 他にも、“あのそこまで分かってるなら、警察に行って逮捕させろよ”と言いたくなる結末がいくつかあります。 勧善懲悪になれた人は、消化不良になるかもしれません。 | ||||
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パン屋の支店ABCショップの片隅。常連客の婦人記者ポリー・バートンの指定席の 向かいの席にすわりこんだ痩せこけた物静かな老人。手にした紐の切れ端を結んだ りほどいたり。名前も素性もわからないが、世間を騒がせている難事件、怪事件、 迷宮入り事件を見事な推理力で解き明かし、ポリーに真犯人を名指してみせる。 この隅の席の老人、うぬぼれが強く、警察を頭からバカにしているが、警察とはか かわりたくないらしい。真犯人を警察にたれこんだりしない。ずる賢い真犯人はま んまと法網をかいくぐるのだ。読者は真犯人を知ることで満足するしかない。 斯界の大先輩シャーロック・ホームズと違って、老人は殺人現場をじかに調べるわ けではない。もっぱら検死審問における関係者の証言から情報を集め、論理的に真 犯人を割り出すのだ。人間心理の機微をついた意外なトリックが多いが、最後に衝 撃の事実が明らかになる。 『紅ハコベ』で有名なバロネス・オルツィの "The Old Man in the Corner" 所収の 短篇13篇が深町真理子の翻訳で読めるのはうれしいかぎりだ。深町の訳文は、訳語 の選択が巧みなだけでなく、文章の流れがいい。よどみなく読める名訳だ。 | ||||
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現在、「シャーロック・ホームズのライバルたち」をいろいろ読んでいます。 こちらの「隅の老人」という言葉が奇妙だったので、じゃあちょっと読んで内容を見てみようかと思い購入。 簡単に言うと、カフェで相席になった名も知らない老人(これが「隅の老人」)から、世間で騒がれてる様々な未解決事件に関する顛末と彼自身の見解を聞かされるというお話。ところが、誰もその謎を解けなかったのに、その老人の語る真相は不思議に真実味を帯びていて、知らず知らずのうちについ耳を傾けてしまう・・・。 「なぜこの老人は、こんなことを知っているの?」「彼は一体誰なの?」「何が目的なの?」 設定がうまいなあと感心。老人はみすぼらしく(少なくとも立派な風貌ではない)、興奮するとキイキイ声になり、名前も名乗らず、話し終わると勝手に去っていく。 事件の真相らしきものを語っても、警察に協力しようともせず、真犯人を告発することもない。 語られる未解決事件の謎と、「隅の老人」の存在の謎が二重構造になっていて、事件の謎は解けても消化不良感が残る。 しかし、最後の事件で「隅の老人」の正体がわずかに垣間見え、あっと腑落ちする。 シャーロック・ホームズの向こうを張るというより、まったく異色の存在。普通の探偵談を期待していると良い意味で裏切られます。 ただ、各事件については、いつも都合よく肝心の会話を聞いている人物がいたり、トリックが結構同じだったりと、ご都合主義およびワンパターン気味で、そこはまあ、古典的作品だと感じました。推理に関しては、この前に読んだ「思考機械」の方がバリエーション豊かで個人的には面白かったです。 | ||||
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実に、40年ぶりに読みました。期待は裏切られませんでした。お薦めします。 | ||||
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