溺れる月
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ランニングに対する「自分ではどうにもコントロールできない熱」や「習慣性」、飲み会をさぼってもランを優先したい感情、「(フォームを安定させるために)肩胛骨の動きを意識して大きく腕を振った」りして「走るのはひとりでもできるし、なんの道具もいらない」ので楽しくて仕方ない、あたりは強く同意できる。 ただし「賭け」の部分できまったメンバー内だけの小サークルでの勝ち負けへの偏執的な気持ちがわからない。「ひとり」で走れて、すべての責任を自分で背負えるからこそのランであるし、胴元サイドも少なくても「市民マラソン」クラスでの大規模にして博打の駒も多くしたほうが、大きな掛け金が期待できる訳だし、かける側も選択の幅が広がるはず。 もちろん、自らが自覚していないのにいつの間にか賭けの対象になってしまう恐怖はネット社会ならではなのだが、インターンの女性の役割も中途半端だし、自ら進んで闇社会と手を組んで墜ちてゆく必然性もちょっと説得力に欠ける。 | ||||
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ランニング仲間たちと公園で「レース」をすることに充実感を得ていた、元官僚でやり手のインテリア会社の若社長が、その「レース」にのめり込むあまりに事件に巻き込まれ、引き起こしてしまう広義のミステリー。主人公が脅迫を受け、その夜のレースに死体が発見されるという展開から犯人は誰?という本格ミステリーの流れを想像しがちですが違いました。 平凡なランナーであった男がその「レース」の特性故にその熱に侵され、徐々に仕事や家族を犠牲にしていく姿が、やや病的でサスペンスタッチです。仕事は順調であるが、承認欲求のようなものを抑えきれず自ら「レース」を仕切っていく様は、地味ながら破滅へ転げ落ちていくようで何ともやり切れません。 単なる趣味のランニングにもかかわらず、日常において何かの些細な切っ掛けでこのような深みにはまり抜け出せなくなることはあり得るように思え、少し恐ろしくあります。 | ||||
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