聖アンセルム923号室
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種別
長編
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評判
聖アンセルム923号室の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
聖アンセルム923号室の総合評価:
8.00/10点 レビュー 4件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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数十年ぶりのリベンジだ。
ホテルの一室が主役である。923号室に泊まった客の様々な人間模様が描かれる。
場所を固定して時代の移り変わりを追うというのは、ユニークな着想だ。
七章に分かれていて、最初はホテル開業の1896年6月20日から始まる。
新婚夫婦のわくわくハネムーンだが、ウールリッチだから平穏にすむわけがない。
じわじわと迫る黒い疑念が心臓を締め付ける。
兵隊と恋人の逢瀬、落ちぶれたギャングのボスの隠れ家、大恐慌で破産した投資家など時代を映す鏡のように人も風景も移り変わる。第六章のみ日付が記されていないが、これは日付そのものがオチになっているのだ。
そして最終章1957年9月30日、取り壊しの決まったホテルで最後の夜を過ごす客とは。
この結末には、首を180度捻りたくなる。なんとなく予想はできたが、主人公の発言があまりにも異様なのだ。
本書は普通小説なので謎も恐怖も出てこないが、ある意味ホラーより怖い話である。
作者はよっぽど女性が苦手だったんだなあ。同性愛者だったとか暗くて偏屈だったとか、色々な噂がある。
そんなこと作品の価値には関係ないけどね。