消滅した国の刑事
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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ドイツの実力派ミステリー作家の最新作。とはいっても、著者フライシュハウアーはこれまで日本では一冊しか翻訳されておらず(それも2002年に出版)、実質的には本邦初登場と言えるだろう。こうした作家の新作が読めるのは、現今の北ヨーロッパミステリー・ブームのおかげと言えるかもしれない。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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途中までは猟奇事件発生と期待を持たせる展開ですが、後半になってからはまさかの連続・・・最後はそれは禁じ手でしょうというオチです。 | ||||
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物語の後半からなにやら雲行きが怪しくなるし、主人公は別に消滅した国である必然性も感じられなかったし。つまらなかったです。 | ||||
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著者のヴォルフラム・フライシュハウアーは1961年生まれ、今のところ著作数は全7作で、そのうち2作は邦訳されています。本作は最新作の第7作です。 2003年12月初めの金曜日の早朝、旧東ベルリンのリヒテンベルグ地区にある取り壊し中のビルで、頭部に山羊の頭を取り付けた、女性の凍った胴体が発見されます。続いて、ランペルホーフ空港近くのナイトクラブ(ホモのたまり場)で、胴体が縫合され、後ろ脚2本が粘着テープで結合され、その間にナイフが固定された異様な羊の死体が発見されます。そして、現場にはラテン語で書かれた寓画が残されていました。ベルリン州警察刑事局の刑事正ツォランガーは直ちに操作に取り掛かります。 一方、ベルリンの銀行の大立者、ハンス=ヨアヒム・ツィーテンの娘、インガ・ツィーテンが何者かに誘拐されます。現場にはやはりラテン語で書かれた寓画が残されてました。しかし、父親のツィーテンはある種の事情で、警察に依頼せず、独自にこの問題を解決しようとします。 また、自殺として処理された兄、エーリク・ヒルガーの死に不審を抱いたた妹、エーリン・ヒルガーは、その死の真相を知りたくて、ツォランガーに接触を図ります。エーリンは兄の死が自殺でなく、ある種の秘密を知ったために殺されたのではないか信じていました。この3者が絡まり、事件は2転3転していきます・・・ よく御存じのように、1989年ベルリンの壁は崩壊し、1990年東西ドイツは統合されます。しかし、東西の格差は埋まらず、東西の人々の間には、微妙な心の壁、差別が残りました。また、日本でも米国でも金融緩和による不動産投機、それに起因するバブルの崩壊が起こりましたが、独でも同じようなことが起こったようです。そういった事が、この事件のバック・グラウンドに流れています。 本作は推理小説ということになっていますが、その面からみると、その解決はアンフェアのように思います。それより独の現在の情勢を描いた推理小説風の小説と見たほうがふさわしいのかなと思います。少し感じは違うと思いますが、松本清張風の社会派推理小説といった感じになるかなと思います。 しかし、文庫本も分厚くなり、高くなりましたね!・・時に最近の作品はその傾向が強いようです・・本作も最初は読み続けるのにかなりの努力を要しました。途中からは、グイグイ引き込まれましたけど・・・ | ||||
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