消滅した国の刑事



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    初公開日(参考)2013年06月
    分類

    長編小説

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    消滅した国の刑事 (創元推理文庫)

    2013年06月21日 消滅した国の刑事 (創元推理文庫)

    山羊の頭がつけられた異様な死体。旧東独出身の老刑事がさまざまな葛藤を抱えつつ、二転三転する事件に挑む。ドイツを代表する実力派ミステリ作家が突きつける驚愕の真相とは。 (「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

    消滅した国の刑事の総合評価:6.00/10点レビュー 4件。Cランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
    (8pt)

    ドイツ・ミステリーの奥は深い

    ドイツの実力派ミステリー作家の最新作。とはいっても、著者フライシュハウアーはこれまで日本では一冊しか翻訳されておらず(それも2002年に出版)、実質的には本邦初登場と言えるだろう。こうした作家の新作が読めるのは、現今の北ヨーロッパミステリー・ブームのおかげと言えるかもしれない。
    物語の発端は、ベルリンの廃墟ビルで凍った女性の胴体が発見されたこと。しかも、死体は頭部が切断され、山羊の頭に付け替えられていた。さらに同じ夜に、今度はナイトクラブの掃除用具置き場から異様な演出を施された羊の死骸が発見され、羊には死体から切り離されたと思われる腕が隠されていた。これは果たして、連続猟奇殺人事件の始まりなのか? ベルリン州警察のツォランガー警視正が率いるチームが捜査に乗り出すが・・・。
    同じころ、兄の自殺に疑問を抱く若い女性が、真相究明を求めてツォランガー警視正に面会を求めてくる。さらに、ドイツの大物銀行家の娘が誘拐される事件が発生した。一見、無関係に見える三つのエピソードが複雑に絡み合い、捜査が進むにつれて東西ドイツ統一を背景にした驚くべきドラマの真相が見えてくる。
    「羊たちの沈黙」を想起させる異様な幕開けで、サイコパスものかと思って読み進めると、ストーリーは二転、三転し、ドイツ統一に絡んで発生した金融スキャンダルの告発、さらにはドイツとは何か、ドイツ人とは何かを問う社会派ミステリーとして完結する。
    途中、「これは掟破りでは?」という展開になり、頭の中に?マークがいくつも浮かんだが、最後にはきちんと説明を付けてくれた。
    ネレ・ノイハウス、クッチャー、フォン・シーラッハなど多士済々のドイツ・ミステリー界に、また新たな実力派が加わったのは間違いない。

    iisan
    927253Y1
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.3:
    (2pt)

    途中までは良かったんだけどなー

    途中までは猟奇事件発生と期待を持たせる展開ですが、後半になってからはまさかの連続・・・最後はそれは禁じ手でしょうというオチです。
    消滅した国の刑事 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:消滅した国の刑事 (創元推理文庫)より
    4488282210
    No.2:
    (2pt)

    う~ん。

    物語の後半からなにやら雲行きが怪しくなるし、主人公は別に消滅した国である必然性も感じられなかったし。つまらなかったです。
    消滅した国の刑事 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:消滅した国の刑事 (創元推理文庫)より
    4488282210
    No.1:
    (4pt)

    ドイツの社会派推理小説といった感じの作風です!!

    著者のヴォルフラム・フライシュハウアーは1961年生まれ、今のところ著作数は全7作で、そのうち2作は邦訳されています。本作は最新作の第7作です。
     2003年12月初めの金曜日の早朝、旧東ベルリンのリヒテンベルグ地区にある取り壊し中のビルで、頭部に山羊の頭を取り付けた、女性の凍った胴体が発見されます。続いて、ランペルホーフ空港近くのナイトクラブ(ホモのたまり場)で、胴体が縫合され、後ろ脚2本が粘着テープで結合され、その間にナイフが固定された異様な羊の死体が発見されます。そして、現場にはラテン語で書かれた寓画が残されていました。ベルリン州警察刑事局の刑事正ツォランガーは直ちに操作に取り掛かります。
     一方、ベルリンの銀行の大立者、ハンス=ヨアヒム・ツィーテンの娘、インガ・ツィーテンが何者かに誘拐されます。現場にはやはりラテン語で書かれた寓画が残されてました。しかし、父親のツィーテンはある種の事情で、警察に依頼せず、独自にこの問題を解決しようとします。
     また、自殺として処理された兄、エーリク・ヒルガーの死に不審を抱いたた妹、エーリン・ヒルガーは、その死の真相を知りたくて、ツォランガーに接触を図ります。エーリンは兄の死が自殺でなく、ある種の秘密を知ったために殺されたのではないか信じていました。この3者が絡まり、事件は2転3転していきます・・・
     よく御存じのように、1989年ベルリンの壁は崩壊し、1990年東西ドイツは統合されます。しかし、東西の格差は埋まらず、東西の人々の間には、微妙な心の壁、差別が残りました。また、日本でも米国でも金融緩和による不動産投機、それに起因するバブルの崩壊が起こりましたが、独でも同じようなことが起こったようです。そういった事が、この事件のバック・グラウンドに流れています。
     本作は推理小説ということになっていますが、その面からみると、その解決はアンフェアのように思います。それより独の現在の情勢を描いた推理小説風の小説と見たほうがふさわしいのかなと思います。少し感じは違うと思いますが、松本清張風の社会派推理小説といった感じになるかなと思います。
     しかし、文庫本も分厚くなり、高くなりましたね!・・時に最近の作品はその傾向が強いようです・・本作も最初は読み続けるのにかなりの努力を要しました。途中からは、グイグイ引き込まれましたけど・・・
    消滅した国の刑事 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:消滅した国の刑事 (創元推理文庫)より
    4488282210



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