身代りの樹
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初版刊行(参考)
種別
長編
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評判
身代りの樹の評価:
8.00/10点 レビュー 1件。 B ランク
身代りの樹の総合評価:
9.00/10点 レビュー 4件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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主たる登場は、幼い息子を亡くしたシングルマザーでベストセラー作家のベネット、寡婦のウェイトレスの愛人バリー、金持ちにたかるヒモ男のテレンス。
この面識すらない三人の別々の物語が、一つの結末に収斂していくという、著者の技が堪能できる。三人が最後までお互いを知らないというのがすごい!
本作品は、ベネットが精神に異常をきたした過去を持つ母親モプサを迎え入れるところから始まる。この二人愛憎(憎の方が大きい)劇のヒリヒリ感が堪らない。モプサ滞在中に息子の突然死に見舞われたベネット。失意の中、モプサは同じ年頃の幼児を誘拐し連れてきてしまう。混乱するベネットだったが、その幼児が虐待されているのに気づき、返しそびれているうちに愛情を感じるようになる…。
一方、バリーは、愛人キャロルの息子が何者かに拐われ、殺人を疑われている。その子はモプサが連れ去った子だったのだ。警察の執拗な追求をきっかけに、徐々に、混乱するキャロルとの間に溝ができ始め…。
テレンスは、たかり生活に終止符を打つべく大きな詐欺を働こうとしている。一見、誘拐事件と関係のない物語に見えるが、バリーは、彼を誘拐された子の父親と勘違いし、嫉妬に苛まれ、周囲を嗅ぎ回わるようになる。
登場人物それぞれが、すれ違いを演じながら、思いもよらぬ運命に導かれていく。
突然現れたベネットの元夫が、誘拐に気づいてから、物語は大きく動くことになる。ベネットは秘密を隠し通すことができるのか。バリーは容疑を晴らすことができるのか。そして、テレンスは詐欺を完遂するとこができるのか。
それぞれに用意されたオチには、あっと驚くこと間違いなし。