夜は終わらない
- 警察小説 (526)
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他の方も書いてらっしゃるように、多少不完全燃焼の感が否めない作品。最初に提示される、回文殺人事件などは謎としてはとても魅力的だけど、結局うやむやに終わってしまい肩すかし(一応オチが示されますが)。途中で出てくる麻薬の抗争も本筋と殆ど絡まないので挿入する必要を感じられない。なので、主人公の刑事が捜査する過程とその家庭環境の懊悩の読み応えを熟読するのが正解というかそこだけでしか評価しようがない小説に思いました。他の作品は読んでないのでよく判りませんしこの作家は割と評判がいいみたいですが、残念ながらこの小説に関しては少あまり高評価は与えられないと思いました。ジャケが近年では一番美しいだけにもっと褒めたかったですが、ここはやはり余計な情報をとっぱらって作品としてどうかを見ざるを得ず、こういう感想になりました。まぁ文句のある方もいらっしゃるとは思いますが、すいません。 蛇足ですが、新しいジャケ担当の水戸部さんはセンスがいいですね。前の勝呂さんの抽象画もよかったですが、非常に斬新なイメージで驚かされます。頑張ってください。 | ||||
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原題『夜の園芸家』は本作に登場するシリアルキラーの通名であり、いかにも狡猾そうな犯人像を連想させ、 裏表紙の概要も、さも、その事件と犯人が紡ぐ強烈なサスペンスを予感させるが、実態は訳者<後書き>にある如く 主人公ラモーン(白人)と妻(黒人)一家の人種差別に抗い<如何に健気に生きているか>物語にワシントンDCでの連続殺人鬼、 麻薬抗争を絡めた話と、理解するのが正しい様です。そんな訳で連続殺人鬼との息詰まる戦いを期待した私は、読了して ちょっと落胆しています。 未解決のシリアルキラー事件を軸に、それとは一見、無関係に見える幾つかの挿話が一斉にスタートして行くので、読み手としては 当然これが曲折を経ていつしか一つに収束してゆくはず、と期待するのだが、関係ない事件は関係ないまま、関連人物の その後もほったらかしで終了。原題の『夜の園芸家』事件もあやふやな示唆で終わるので、400ページを越える結構な 大作なのだが、こちらにコトッと落ちてくるカタストロフィーないままで、<ほったらかしにされた>と言うのが読後感。 ラモーン一家の方は、息子の学校でのちょっとした波乱を乗り越え、安定に収束してゆくので、作者の意図としては 他の話にはそれほど固執しないで欲しいと言うことなのでしょう。その意図に抵抗なければ、☆4で問題ないでしょう。 (ただ、訳者曰く<ここで描きたかったのは正義>というが、このラモーンという主人公、殺人事件の切羽詰まった捜査の 途中でも、子供の件優先で、捜査途中でも学校に自ら出向き、校長、教頭をやり込めるは=これ見方を変えるとモンスターペアレント? 証拠は捏造に躊躇ないし、過去の自分の手落ちで、ホリデーが警察を辞めざるを得ない状況を作っておきながら、 <あんまり親しかった訳でもないし>とさした悔いもみせない...ちょっと手放しで応援は出来ないんですが...) この作家、過去の成功作『俺たちの日』的テイストをどうしても本作に盛り込みたいと考え、ロメロ&ガスキンズ話を書き出したんだが どうにも本筋と絡めることが出来ず、適当に終わらせた、とこちらは勝手に邪推しいる。 こりゃ、どうしても続編を考えているに違いないと思うんだが... それと完全な誤植が一つ>336P <幸福をえてからじめて、>→幸福を得てから初めて | ||||
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ワシントン市警 巡査部長ガス・ラモーンの息子 ディエゴの友人の射殺死体が見つかった。ラモーンは、周囲の状況と被害者の名前から、20年前に連続した回文殺人事件との類似性に思いあたる。第一発見者で、ラモーンとの因縁浅からぬ元刑事ホリデーもまた、これに気づいていた。 ・・・ワシントン・サーガで大興奮したものの、『野獣よ牙を研げ』あたりから、ペレケーノスの「男の世界」から遠ざかっていたのだが、本書(なぜか本書はポケミス)の冒頭と、解説を読んで手にとることに。捜査の過程や、それに関わる人々を丹念に描いた警察小説の趣で、今までのペレケーノスの作風とかなり印象がかわった。私と同世代のラモーンとディエゴの親子の情愛や、ホリデーとの複雑な心情が、ちょっと胸を熱くさせたりして。妻のレジーナとの愛情表現もいい!これがペレケーノスとは。(で、Pとれた?)変わらないのは、ワシントンDCに生きる人々と、音楽がいい雰囲気出しているところか。2010年のベストかも ・・・と、絶賛したいところなのだが、終盤にかけて不思議な展開に。事件の顛末はともかくとして、ごろつきロメオ・ブロックに関わるどたばたは、いらなくね?興をそがれた感ありだけど、途中まで、本当に面白かったんだよ〜。残念。名前だけデレク・ストレンジが登場している。これはご愛嬌か。 | ||||
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