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本好き! さんのレビュー一覧
本好き!さんのページへレビュー数159件
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このミス受賞作家アンソロジー「ほっこりミステリー」(単行本発行時「しあわせなミステリー」)収録作品。
緑豊かな田舎の土地に持ち上がった産廃処理場建設問題をテーマにした一遍です。 宮沢賢治の某作品をモチーフにしており、ラストはなかなかにファンタジー色が濃くなっています。 またある大きな物体の消失トリックなども盛り込まれています。 このアンソロジーには他に伊坂幸太郎・柚月裕子・吉川恵梨による”人の死なない”ミステリー計4編が収録されていますが、 個人的には中山氏の本作が最も読後感のよい作品だと思います。 |
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池井戸作品の場合、銀行や企業が舞台になっており、えてして同じようなストーリーの作品ばかりになりがちだが、そこは著者の力量、工夫を凝らしてバラエティ豊富な内容を心がけているな、と感心させられるのが本短編集。
銀行内部の闇の部分をつついたものや、行員のAV出演疑惑など硬軟取り混ぜてあきさせない。 それでも銀行という組織のイヤ~な部分をしっかり描いていて、毎度のことながら銀行に就職したいと思っている人が読んだら絶対断念してしまうのでは?と心配することしきりです。 ”銀行破綻後、再就職したくても銀行員はつぶしが利かない”との一文が出てきますが、それがまさに銀行業界をよく表しているとつくづく感じました。 |
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前作に引き続き、御子柴礼司のリーガルサスペンス。
冒頭は例によりなにやら不穏なシーンから始まり、今後の展開の行方を期待させる。 最後のどんでん返しも期待通りか。 事件そのものが陳腐な分、御子柴の弁護人としての手腕が光る内容になっている。 でもなぁ、御子柴はじめ、登場人物に感情移入できないのが難点なんですよねぇ... 唯一、清涼剤を与えてくれる女の子にホッとさせられるが。 |
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”男の友情”をテーマに、貫井さん流に描いた作品。二人のどこか怪しげな探偵たちと彼らに憧れを抱くコーヒーショップの若いマスター。
以前某TV番組に貫井さんが出演した時に、昔放映されたあるドラマをもとにかっこいい男の友情を描いたと言われていたのですが、その内容もなかなかに格好いいものだと思います。 ストーリーはまずまずですが、全体的になんとなく物足りなさも覚えた。「友情」というキーワードをもう少し色濃く出しても良かったのでは。 思わせぶりな結末はまだ許せるところではありますが。 |
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「お骨」というキーワードがこの物語の底辺に漂っています。
その辺は著者の”らしさ”がよく出ています。よく言えば静かでハートフル。悪く言えば地味。 ストーリーも大きな盛り上がりはなく、展開もともすれば地味な2時間サスペンス的な印象。 キーワードがキーワードですからそれでもいいのかと。 それはやはり著者の個性なのです。 |
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このミス大賞にて「さよならドビュッシー」と同時に最終選考まで残った「災厄の季節」(「連続殺人鬼カエル男」と改題して刊行)の映画化に向けて、その制作現場を描いた青春ミステリ。「ドビュッシー」は映画化が叶ったが、「災厄~」はその描写のエグさ故、不可能となってしまったことをこういった形で「実現」することを思いついた着眼点はさすが七里さんならでは。
ストーリー的には七里さんらしさは出ているが、登場人物が多く、セリフも多くて全体的にゴチャゴチャしたイメージが残念。 でも実際、どちらも映画化されて両者と比較、これが同一人物による作品か?と世間を驚かせてみたかったのは本音。 |
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大輔くんと栞子さんの恋の行方も気になりますが、今巻では「ブラックジャック」や寺山修司なんかを扱っているところがニクイ。
4巻までも太宰治や江戸川乱歩、初めて聞いた作者も私的にそそられる作品をテーマにしてきていますが、このチョイスが大変気に入ってます。 さすが、古書マニアの著者だけあってなかなかいい素材を見つけてきますよね。 次回作も当然期待です。 |
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【ネタバレかも!?】
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なんだこの軽さは。「悪党は千里を走る」を遥かにしのぐ軽さではないか。
北関東の田舎町をモデルにしたと思われる月影という架空の町を舞台に繰り広げられる連続殺人(?) ひとつの依頼をもとに探偵くんが調査に乗り出すも、次から次と難題が降り積もり、まさにドミノが次々倒れるがごとく。。。 著者の特徴はその作風の重さにあると思うのだが、本作は異様に軽い。 結末もなんだか消化不良ぎみだが、たまにはこういうのもあっていいかと。こういう作品を書けるのも 著者の力量の確かさと思います。 あまり量産してほしくはないけど。 |
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読んでる最中、読み終わってなんだか既視感を感じずにはいられなかった。
冒頭の殺人現場、終盤の”格闘”シーン。「カエル男」によく似たシーンが。。。 ”格闘”シーンがなんともクドかったなぁ。 でも終盤に向かっての高揚感とラストの衝撃はやはり著者ならではの迫力がありました。 いわゆる「ウラ七里」の作品はこういったエグイシーンが持ち味の作品が多いのでしょうね。 「ウラ七里」のあとに口直しに「さよならドビュッシー」を始めとする「オモテ七里」を読むのがよいようで。 |
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代理出産ビジネスの闇を描いた、女性作家ながらなかなかに骨太なミステリーです。
いわくありげな中国人を巧に動かしている点もいい。 しかしながら、サブタイトルにある「蛭川タニア」のキャラクターがイマイチ解せない。 謎の女捜査官として、そのキャラはあまりにクールで共感が得られない。 サブタイトルに名前を出すならもっと前面に出せばいいのに。 テーマがよかっただけに少々残念なキャラ設定です。 |
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ミステリ作家の新人賞の意味合いを持つ乱歩賞は、基本的に受賞者の処女作であることが多く、従ってその内容などは欠点も多く見受けられる。刊行にあたって修正を施されてはいても、それは完全になされているとはいえない部分がある。
本作は、内容としては既存のミステリ作品とそう見劣りするものではなく、十分及第点をとっていると感じた。処刑された死刑囚に傾倒し、同じ手口で犯罪を犯していく者、そのストーリーはミステリとして十分なものと思いました。凄惨な殺人現場や状況はもっとエグク描いてもいいと思いました。もっとグングン迫ってくるものがあってもいいかなと。 今後どのような路線でいくのでしょうか。次回作以降が楽しみです。 |
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正義、いわゆる正しいことを貫こうとしているはずなのに罠にかけられる。
正義とはいったい何?と考えさせられる一冊。 真保作品ならではのストーリー展開が(少し地味めだけど)心地よく読めました。 こういうテーマは真保作品にピッタリ合っているような気がします。 |
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「トリアージ」という言葉は、聞いたことはあってもその意味まではよく知りませんでした。
本作はその意味と問題点を提起しつつ、救命活動に携わる救命士の葛藤を描いています。 ストーリー展開は少々地味ではあるけど、爆弾事件の真相を探っていく二人の刑事のキャラがいい味を出しており、警察小説としてよみ応えのある作品です。 大きな災害が起きる頻度が増してきている昨今、トリアージという言葉がより一般化していくのでしょうか。 |
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私もかつて犬を飼っていたことがあります。
小型犬でしたが、エサやりや散歩は私の役目。きっと彼らは私をボスだと認めてくれていたと思います。 私のような犬好きに必読の、犬と人間とのつながりを描いた短編集です。 冒頭に犬の十戒なるものが掲載されていますが、まさにそのとおりで、犬を飼うからには小さくても尊い命があることを忘れず、最後まで責任をもって接していくこと。 いうことを聞かないとか、一緒に住めなくなったとか言って捨て犬にするなんてもってのほか、ぜひとも命ある犬たちの一生を人間が見守ってあげる、ある意味あたりまえのこととも言えるメッセージを感じました。 |
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【ネタバレかも!?】
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「さよならドビュッシー」とともに最終選考に残ったという話題性の高い作品で、読むのを楽しみにしていました。そして読後感は。。。
「ドビュッシー」の印象そのままに読むと結構度肝を抜かれます。まずもって、殺害シーンや暴力シーンの描写がエグイ!「さわやか系」と言われる「ドビュッシー」と同じ作者とは思えぬドぎつさ! それだけ完成度も高いということなのでしょう。 せめてもの救いは、ピアノの演奏シーンが出てくること。エグイシーンが多数出てくる中で、心洗われる場面が出てくるのは、やはり七里さんならではです。 |
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【ネタバレかも!?】
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「あぽやん」、予想通りドラマ化されましたね。原作に勝るとも劣らない軽くてコミカルなドラマですが、さて原作と比べて中身的には...
本作は1作目と比しても、あぽやんの仕事ぶり・奮闘ぶりがより軽妙に、それでいて様々なトラブルに真っ向から立ち向かう真摯ぶりがより濃く描かれていると思います。 大げさではなく、仕事に汗を流す我々に元気を与えてくれるといっても過言ではないといえます。 これからもがんばれ、遠藤くん! |
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ドラマ化もされ、作品の雰囲気もわかったので第2巻でやめようかと思ったけど、結局3巻目も読んでしまった。。。
1章の古書店の入札に関しては初めて知った内容なので、印象に残りましたね。 あとはそれなりの謎を提起して。。。 4巻目も出るんですか?終わり方が気を持たせるような感じだし、あとがきにも触れられて いるし。 もうっっ、また手を出しちゃうぢゃないですかっ! ps.ドラマ版、大丈夫か?(原作栞子さんとのあまりのギャップに心配になります。。。) |
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新野剛志といえば「八月のマルクス」をはじめ、クールな作品のイメージが強いが、本作は一転、コミカルな連続テレビドラマを見ているような作品。
空港で働く”あぽやん”の奮闘ぶりを描いた連作短編集で、様々なトラブルに巻き込まれなんとか対処していく様子をコミカルに描かれています。連作短編で登場人物の描写なども著者の過去の作品に比べて実に軽妙なので、少々戸惑いさえ覚えましたが、こういった作品が描けるのは著者の実力作家たる所以でしょうか。トラブル対処に奮闘する章は感動さえ覚えましたが、社内恋愛や人事がテーマになったような章はどこにでもあるようなストーリーになっているのが残念で、できれば”あぽやん”ならではの内容で徹底してほしかったというのが正直なところ。 お仕事小説としては、質は高いと思ったし、すでに刊行されている続編も期待したいところです。 |
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「邪馬台国はどこですか?」「新・世界の七不思議」に続く宮田六郎&早乙女静香の歴史バトルシリーズ第第3弾。日本人のルーツ、邪馬台国(再登場)、空海、本能寺(これも再登場)などなど、今回も独自の検証を展開します。特に邪馬台国の不思議では「もしかして真実!?」と思わせるほど説得力を感じたし、真珠湾攻撃の不思議では日本が愚かな戦争へ向かう流れが分かりやすく語られているし、なかなか読んでいて楽しかった。前2作と引けをとらない。でも所詮は鯨氏独自の見解なので、きっと学会に言わせれば一笑に付されるだろうけど、そう目’クジラ’立てずに歴史エンタテインメントとして楽しみましょう。
シリーズ4作目はあるんでしょうか。まだまだ謎を解明(?)してもらいたい歴史の謎はたくさんありますからね! |
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