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ジャム さんのレビュー一覧
ジャムさんのページへレビュー数90件
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殊能将之、最後の長編!千葉県に移築建築された欧州の古城テーマパークの社長が古城の領主の霊に取り憑かれ、今から750年前に起きた密室殺人を解いて欲しいと「魔術師イスルギー」に依頼する!しかし、老人の妄想ともつかぬ話に付き合っているうちに現実にも殺人が! 江里社長に取り憑いたエドガー視点が面白く、古代の騎士が現代の東京(トキオーン)で縦横無尽に暴れまわる姿が良かったです!本格ミステリ的にも物理トリックあり、心理トリックありで著者の本格に対する集大成的な内容でした!にしても、イスルギー情けなさすぎるぞ(笑)
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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(上)矢吹駆シリーズ第5作!「そして誰もいなくなった」と「十角館の殺人」に対するオマージュ。孤島で起こる連続殺人の開幕。
(下)ついに明かされる孤島連続殺人の真相!その裏に隠された矢吹駆の失踪の意味とは?孤島ミステリの新たな傑作! |
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米澤版「そして誰もいなくなった」。ガチガチのクローズドサークルモノと見せかけて、実はという新しい形を示してくれた傑作!ドキドキしながら、読めました。
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森博嗣、初ハードカバー作品。「そして、誰もいなくなった」のオマージュにして、紛れもない森ミステリィ。傑作です!
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最初の手記から一気に惹き込まれた。いい意味で騙された作品でした。
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昭和文学の第一人者、坂口安吾の探偵小説!奇人変人たちの間で起こる「不連続殺人事件」の真相とは?フーダニット(犯人当て)の傑作!
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同収録の「しあわせは子猫のかたち」のほうが好み。せつなさの達人、乙一短編の最高傑作だと思います!高校時代に読んだのも、共感できた理由の一つか。
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(初読時)日本4大ミステリの一つ。「翼ある闇」の原点がここに!やたら蘊蓄が多くて、難しかったです。飛ばし読みがちだったので、これは後で再読した方が良さそう。
(再読時)高校以来の再読。今回は読み飛ばさずに全編に渡る法水探偵の蘊蓄を読めた。しかし、やっぱりこの本難しい!若い推理小説読者には薦めにくい本だが、筋金入りの推理ファンとしては読んだことに後悔はなかった作品。生きてるうちにもう1回ぐらいは読むかも?(笑) |
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妻を殺された刑事と妻が失踪した教師が、妻が関わっていた新興宗教「救いの御手」を追う本格捜査小説・・・と見せかけて、最後に新本格の雄らしいどんでん返しが待ち受けている現代本格ミステリの新たな傑作!コンパクトで読みやすさ抜群なところも、我孫子さんらしくて良かった。
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(上)長編第2作。著者自身の経験も入った偶然がすべてを支配する異形の書!
(下)偶然に支配された片目を失った推理作家の運命は?作家、山口雅也の「破滅と再生」を描いたメタ・ミステリ! |
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上)これぞ「刀城言耶シリーズ」に至る作家三津田信三の原点!古書店で見つけた同人誌「迷宮草子」の一編を友人の飛鳥とともに読んだ私は、次々と現実でも不可思議な怪異に襲われる!もしや、この「迷宮草子」の謎を解かなければ自身の命すら危ういのでは?一編一編が独立した推理短編になっており、刀城言耶シリーズでおなじみのどんでん返しに次ぐどんでん返しの手法は本作から誕生したのでしょう。さあて、この連作全体を包む謎の答えは如何に?
(下)ついに明かされる同人誌「迷宮草子」の戦慄すべき真実とは?その後の「本格ミステリ作家三津田信三」を創りだした原点がここに!「そして誰もいなくなった」に始まる「テン・リトル・インディアン型ミステリ」を著者が「朱雀の化物」、「首の館」と大胆にも両極といえる二つの理想的な作例を提示してみせたのも高評価! |
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麻耶さん5年ぶりの新作は、自らは何もせず3人の召使に聞きこみ、現場検証、挙句の果てには推理まで任せると言う究極の「安楽椅子探偵?(じゃないけど)」モノ!しかも当の貴族探偵は事件そっちのけで美人を口説くのに夢中だし(笑)勿論本格短編としてもよく練られた粒揃いで、特におすすめは「ウィーンの森の物語」、「加速度円舞曲(ワルツ)」、そして3人の召使がついにタッグを組む最終話の「春の声」です!連作短編ではないですけど、最後には連作っぽく綺麗にまとまっているので順番に読むことをおすすめします(笑)
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駒子シリーズ第3弾!「スペース」で明かされなかった謎が、「逆スペース」で丁寧に明かされるという二段仕掛けが良かった。物語的にも、「自分の居場所」を見つける者たちへの道標として大いに共感できた。加納さんのこの温かい視線で綴られる物語は、やっぱり大好きだなあ。
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(上)城下町の消失とともに現れる「妖精界」の出現!そして、学ラン探偵真野原と森崎が事件に関わったとき、新たな事件が!下巻で有り得ないと思われる「妖精界」の正体がどう解決されるのかが楽しみ!
(下)核となる「城下町の消失」と「妖精界の出現」の大トリックは見事決まっていたが、冗長すぎるどんでん返しは少し難か。あんなに小出しにしなくても良かったのにと思いましたが、このシリーズはまだ続くようなのでそれはこれからに期待したいと思う。しかし、全体的には古き良き新本格の香りが全編に溢れていて、「新本格」と「メフィスト」で育った自分としては最後までワクワクドキドキしながら愉しめた! |
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第1シリーズ最終作!萌絵を含む知的女子大生3人の魅力と天才の定義。シリーズ集大成的な内容で、もっともページ数も多いにも関わらず全く長さを感じさせない作品でした!
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【ネタバレかも!?】
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ガリレオシリーズ、初長編。石神の仕掛けたトリックに涙。映画も良かった。
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外界から断絶された「学校(ファシリティ)」と呼ばれる謎の施設にぼくらは集まられ、そこで奇妙な共同生活と「犯人当て」をさせられていた。しかし、やがて一人の新入生が現れた時、学校に潜む「邪悪なモノ」が目覚め悪夢のような連続殺人が・・・。一体、犯人は誰なのか?そして、この学校は一体何のために作られたのか?これは、某有名作品とネタが見事にかぶっていてその意味ではカタルシスを感じられなかったのは残念だけど、「思い込みと操り」をテーマに複雑に練られているので「あの作品」よりミステリ的にはこちらのほうが上だと思いました。
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柄刀一は、奇跡を演出する作家である。本作「ペガサスと一角獣薬局」では、到底有り得ない神話上の生き物である龍、ユニコーン、ペガサスなどをさも実在する存在であるように読者に魅せてくれる。さらに生命を甦らせ人を若返らせる存在しえない館すら柄刀の手によればお手のものなのである。勿論、その裏に隠されているのは本格ミステリとしての論理的で魅力的な解決だ。そして、最後の一行に仕組まれる鮮やかな企みにも読者は幻惑されるに違いない。
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追悼・殊能将之。名探偵石動戯作はベンチャー企業の社長に依頼されて、大昔僧が唐から持ち帰ろうとした秘宝探しに助手のアントニオとともに福岡の古びた寺へ調査に向かう。一方、同じころ福岡市内では身元不明の男性の死体がアパートの一室で発見されていた!この文字通り「とんでもない真相」には大いにたまげるとともに麻耶さんとは別の意味でのミステリに対するアンチテーゼを示すやりかたに大いに感心しました。こんな傑作をミステリ界に投じてくれた殊能さんの新作がもう読めないかと思うと本当に残念でなりません。ご冥福をお祈り致します。
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瀬戸内海に浮かぶ横島に建つ螺旋階段が展望室を結ぶ六角系の奇妙な館で設計者で岡山県内でのみ有名な建築家が墜落死する!しかし、肝心の墜落現場はどこにも見当たらず事件は迷宮入りに。半年後、再び館では奇妙な不可能犯罪が続発する!果たして、自意識過剰の女探偵と下心丸出しの刑事のコンビはこの謎を解き明かせるのか? 東川さんの作品はいろいろ読んできましたが、今回は正統派のガチガチの本格ミステリ!特にミステリを読み込んできた自分ですら「まだあったのか!」と思わせる大がかりな物理トリックには舌を巻きました!
勿論東川作品おなじみのドタバタ劇の中にも巧妙に伏線を張るというやり方も健在!笑ってばかりいると、小説の登場人物のように騙されますよ奥さん(笑) |
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