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なおひろ さんのレビュー一覧

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レビュー数178

全178件 121~140 7/9ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.58: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)
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悪の教典の感想

ミステリーではなく、サスペンス・ホラーと言う感じで、貴志祐介らしい。先が気になり、休日に一気に読んでしまいました。上巻と下巻では全く雰囲気が変わりますが、終盤は酷い話で面白いとは言えないですよね。そしてラストも個人的には不満。
評価は非常に高い様ですが、蓮実には思い入れ出来ません。ストーリー、キャラクターも良く出来ていると思いますが、気持ち悪くてとても嫌いな話です。
悪の教典 上
貴志祐介悪の教典 についてのレビュー

No.57:

顔 FACE 〈新装版〉 (徳間文庫)

横山秀夫

No.57: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

顔の感想

横山作品では女性主人公は珍しいが、理由が分かる気がする。本作は残念ながら他の作品と比べると少し落ちる。男性社会で奮闘する婦人警官の成長、と言うテーマに興味が無いからかも知れない。と言っても、それぞれそれなりには面白い。多作な方では無いので、他全部読んでしまったらその後にでもどうですか?
顔 FACE 〈新装版〉 (徳間文庫)
横山秀夫 についてのレビュー
No.56:
(4pt)

誰かの感想

序盤から中盤までは淡々と進み退屈。終盤唐突な展開で盛り上げるが、最後は酷いことになり気分が悪かった。登場人物に感情移入出来ず、気に入らない作品。おススメは致しません。
誰か―Somebody (文春文庫)
宮部みゆき誰か Somebody についてのレビュー
No.55: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

聯愁殺の感想

未解決の連続殺傷事件。その謎を解明するべく、作家や犯罪専門家達が集まって推理合戦を繰り広げる。その過程を楽しむ作品です。
事件の詳細な内容を警察官が外部に漏らしている段階で、今作はリアリティを拒否しています。また、唯一生き残った被害者が、狙われた動機が知りたい、と言うのですが、犯人が消えている以上明快な答えも難しい。結局、途中の推理は突飛すぎて納得できないから、長いだけで退屈。少しづつ事実を小出しにする事で展開を作っていますが、好みの問題か面白く無かったですね。
そして衝撃の真実。完全に蛇足の最終章。馬鹿馬鹿しい本が読みたい、時間のある方におススメです。
聯愁殺: 新装版 (中公文庫, に18-9)
西澤保彦聯愁殺 についてのレビュー
No.54: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

キング&クイーンの感想

元SPの主人公がチェスの世界王者の警護をする事になります。誰が何の為に襲って来るのか、そこが謎と言う事です。全然知らないチェスの世界、またSPの世界の話は面白かった点ではあります。また、主人公のキャラクターも中々魅力的でした。
ただ根本的な問題がありまして、メイントリックと言うか、オチの部分が全く詰まらないのですね。それがどうしたの?と言う感じでした。失敗作でしょう。理由はネタバレで。



▼以下、ネタバレ感想
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キング&クイーン (100周年書き下ろし)
柳広司キング&クイーン についてのレビュー
No.53:
(5pt)

ビッグ4の感想

ビッグ4とは国際犯罪組織だそうですが、何とものんびりした展開です。終盤多少盛り上がりますが、やはりポアロには本格推理が似合います。詰まらなくて、読むのに随分時間がかかりました。
ビッグ4 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
アガサ・クリスティビッグ4 についてのレビュー
No.52: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

シャドウの感想

小学校5年生にしては大人過ぎますね。不自然。登場人物の背景、事件の内容も暗い為、読んでいても可哀そうで気分が良くない。ただその辺割り切れれば、結構良く出来た本格作品と言えます。
倒叙系なので、それらしい記述は裏があるのだろうと思いましたが、上手く騙してくれましたし、伏線が回収されていくのも見事です。少年のキャラクターに好感が持てた事も良かったですが、ラストに救いがあるとは思えないですね。犯行の動機を作るためだけに子供を使ったらいけません。
まあそれだけ感情移入出来たからでしょうし、作者の才能を感じる作品ではありました。好みではありませんが。
シャドウ (創元推理文庫)
道尾秀介シャドウ についてのレビュー
No.51: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

謎解きはディナーのあとでの感想

ドラマが好きだったので評価は甘目。結構違和感が無いキャストでした。今作のみで考えれば少々厳しいかもしれませんね。作者にはもっと良く出来た長編が有りますので、他の作品をおススメします。ただしどれを選んでもギャグは満載なので、そこが合わない方はやめた方が良いですが。
謎解きはディナーのあとで (小学館文庫)
東川篤哉謎解きはディナーのあとで についてのレビュー
No.50:
(6pt)

火曜クラブの感想

ミス・マープル物の短編集で、ファンの評価はかなり高い作品の様です。個人的には1話1話が短いので、推理クイズでも読んでいるみたいで物足りなかったですね。それぞれ結構面白い謎が提示されますので、あっさり読めて空いた時間用にはぴったりだと思います。初心者向けかな。
火曜クラブ (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
アガサ・クリスティ火曜クラブ についてのレビュー
No.49:
(6pt)

灰夜 新宿鮫VIIの感想

今回はいつもとは状況の設定が違う。鮫島は九州のある都市でトラブルに巻き込まれるが、通常の捜査は出来ないので、協力者を見つけながら単独で解決を目指す事となる。私立探偵ものの雰囲気があり、他のレギュラーメンバーも誰も出ないので、かなり異質な作品である。
出だしから中盤まではすこぶる面白い。しかし、登場人物が多い上各人のつながり方が分かりづらく、方言のセリフでもいちいち引っかかる。キャラの掘り下げも弱いが一番の問題は終盤のまとめ方で、残念な失速という印象が残る。
期待が大きいから反動があるが、平均点ではある。傑作が最後凡作になってしまっただけ。
灰 夜 (光文社文庫)
大沢在昌灰夜 新宿鮫VII についてのレビュー
No.48:
(6pt)

スタイルズ荘の怪事件の感想

アガサ・クリスティのデビュー作で、90年以上前の作品です。当然古さは感じるものの、ポアロの推理も論理的ですし、最後に指摘される犯人には結構驚かされました。途中描かれる法廷場面もなかなか良くできていて、十分楽しむ事が出来ました。ポアロとヘイスティングズの掛け合いも良いですね。まずまずの佳作だと思います。
スタイルズ荘の怪事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
No.47: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(4pt)

脳男の感想

文春ミステリー1位、乱歩賞受賞作であり、映画化されるという事でかなり期待して読んでみました。が、結果は残念なものでした。主人公の不思議な設定とその魅力は結構良かったのですが、他が酷い。ストーリー展開、犯人の動機と犯行方法、主要登場人物の設定と行動、すべて不満で読むのが苦痛でした。
脳男 (講談社文庫)
首藤瓜於脳男 についてのレビュー
No.46:
(5pt)

疑心 隠蔽捜査3の感想

シリーズ3作目という感じですね。まず読者がキャラクターの設定、関係を知っている事が前提となっています。その人物が最もやりそうに無い事をやればどうなるか?それがやりたかっただけでしょう。
肝心の事件の内容は、悪くはないですが結構あっさりしており、前作にははるかに及びません。少し残念でしたので、次作に期待したいと思います。
疑心: 隠蔽捜査3 (新潮文庫)
今野敏疑心: 隠蔽捜査3 についてのレビュー
No.45:
(6pt)

すじぼりの感想

ヤクザに関係して行く大学生を主人公とした青春小説です。とにかく若い、甘い、身勝手で短絡的、主人公の性格、行動にはうんざりします。この素晴らしいタイトルが、大体内容を示唆してますが。ただ、他の登場人物はみな魅力的ですし、ストーリーがどんどん展開して行く所は、かなり読ませてくれます。さすが大藪春彦賞受賞作。結構エグイ描写も多いですが、ホラーがメインの作者らしく、堂に入っています。
終盤まで文句なく楽しめたのですが、ラストが気に入らない。個人的にかなりマイナスなので減点です。他の方の感想も聞きたいですね、是非読んで見て下さい。
すじぼり (角川文庫)
福澤徹三すじぼり についてのレビュー
No.44:
(5pt)

プラ・バロックの感想

ジャンルとしては警察小説でサスペンス小説なのですが、かなり変わった雰囲気になっています。登場人物の名前表記がすべてカタカナであったり、場所も架空の都市で、時代も現在か近未来か曖昧な感じです。ただ、警察組織やその中の人間関係は多少リアルで、起きた事件も突飛ながら分からなくも無い内容であります。
個人的にはそのあたりのバランスの悪さに馴染めず、面白くありませんでした。せっかくサスペンスなのに、リアリティの無い設定のせいで、恐怖も悲しみも何も迫って来ませんでした。
日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作で、文章は割と読み易いです。この世界観を作り出した想像力や構成力は才能でしょうが、オススメはしません。変な話が読みたい方は試してみて下さい。
プラ・バロック (光文社文庫)
結城充考プラ・バロック についてのレビュー
No.43:
(6pt)

廃墟に乞うの感想

直木賞受賞作と言う事で、期待のハードルが高いのでしょうか、アマゾンのレヴューは厳しいですね。まあ著者の長年の功績に対して、と考えれば良いのだと思います。警官の血の方が素晴らしいと当然思うのですが、それはともかく個人的にこの作品の評価は低くはありません。
まず、休職中の刑事が個人的な相談に乗って捜査をする、と言う設定が面白い。どういう状況なら事件に絡んで行けるのか、逆算的にストーリーを組み立てたのかも知れませんが、あまり違和感を感じず物語を楽しめました。派手さは全く無くて地味な話ばかりですが、たまにはこんなのも悪くないと思いました。
廃墟に乞う (文春文庫)
佐々木譲廃墟に乞う についてのレビュー
No.42:
(5pt)

螺鈿迷宮の感想

桜宮サーガの1作で、シリーズおなじみの人物が登場します。内容は、医学生の主人公がある病院の謎を暴くために、潜入捜査をする事になります。そこでは患者が不自然に次々に死んで行くのですが、その真相は?、これは殺人事件なのか?という話です。
これはかなり評価の難しい作品で、ストーリーは3点、ただ桜宮サーガファンとして加点すれば5点くらいでしょうか。理由はネタバレにて。

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螺鈿迷宮 上 (角川文庫)
海堂尊螺鈿迷宮 についてのレビュー
No.41:
(5pt)

野獣駆けろの感想

傭兵達が命を懸けた争いをする(それも日本のとある施設で)、という強引な設定に戸惑いました。ただ、その違和感を感じさせない様に、この世界の中でのリアリティや緊張感は描けていると思いました。30年ほど前の作品ですが、あまり時代は関係ないストーリーです。ガチガチのハードボイルドとは言えないですね、文体とか三人称の視点からみて。スカッと軽いバイオレンスアクションが読みたい方にオススメします。
野獣駆けろ (集英社文庫)
大沢在昌野獣駆けろ についてのレビュー
No.40: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

ST 黒いモスクワの感想

ST(警視庁科学特捜班)シリーズ三作目です。完全にシリーズファン向けではありますが、十分面白く読む事が出来ました。なぜロシア?しかも全員集合どうして出来るの?と考えてはいけません。それぞれのメンバーが持ち味を発揮して事件が解決出来ました、それで良いと思います。真面目な話、オススメですよ。
ST警視庁科学特捜班 黒いモスクワ (講談社文庫)
今野敏ST 黒いモスクワ についてのレビュー
No.39:
(5pt)

ポケットにライ麦をの感想

ポアロに続いてミス・マープルに挑戦しました。マザー・グースになぞらえて起こる連続殺人を解決する、と言うお話です。色々な伏線や設定により、最後まで真相にはたどり着けませんでした。まずまず本格推理として、現代においても十分楽しめるのではないでしょうか。ただ、ラストシーンが非常に物悲しく素晴らしいのですが、それだけに最後の3行がどう考えても蛇足です。ほんとに最悪。2点減点。
ポケットにライ麦を (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
アガサ・クリスティポケットにライ麦を についてのレビュー