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タッキー さんのレビュー一覧
タッキーさんのページへレビュー数230件
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今作も長編。新興宗教VS絵麻。7作目ともなると、メリハリをつけるためか、作者も楯岡さんを苦労させています。また、話しも意外性のある展開で、飽きずに読めて良かったと思います。西野も幸せそうで、何より。8作目がどんな展開になるのか今から楽しみです。
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今から約140年前のホームズの時代の現場の捜査は、巻尺と虫眼鏡。作家ジェフリー・ディーヴァが描くリンカーンライムのような今の時代の捜査とは全く異なります。足跡などそんな残ってるものか?という突っ込みを入れるのはヤボなのでしょうね。証拠の薬を刑事がホームズのところに持ってきて、それをホームズが毒と推定し、犬に与えて殺してしまうのも、今ではフツーはないですし。ほとんど忘れていましたが、昔読んだことを思い出しながら、モルモン教とか、そういえばこんな話だったなぁと懐かしく読みました。やはり推理の内容よりも雰囲気が大好きです。
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中盤からは緊迫した展開の連続。誘拐犯との交渉あり、人質の脱出劇あり、裏切りありとなんでもありの展開。人質が一人また一人と解放される度ごとに緊張感が高まっていく展開がスリリングです。ラスト100ページほど残しながら、人質事件は解決し、一件落着に見えますが、残りページから考えてそんな訳もなく。ここからがこの著者の本領発揮!一気読み必然の更にスリリングな展開でした。最後の展開はやや疑問を感じましたが、面白かったです。
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ついつい買ったはいいけど、なかなか読む気になれず、いつまでも積読本のままになったままという本で、いざ読み始めると面白く、なんでもっと早く読まなかったんやろ?と思う本ってありますが、これがそれ。以前この作家の『代償』を読みましたが、嫌な人物を書かせたら、実に上手い。主人公の会社の役員たち。頼りなくて鈍感な主人公。そして極め付けは!?家族のことなど考えさせられる内容でした。
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犯人の嘘を相手の細かな仕草などで読み取って犯人を自白に導く捜査官の話。今回も短編4つ。各話で一応完結してますが、今回はその裏でもう一つのストーリーが進行。最終話は今までにないスリリングな展開。舞台はいつもの取調室ではないところが新鮮。可もなく不可もない出来なのですが、なんとなく読んでしまいます。まだまだ続いているようですので、次も読んでみようと思います。
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有名なグリコ森永事件。当時小学生だったため、キャラメルなどのお菓子にビニールが付いたのを覚えています。結構犯人に肉薄している場面が多々あり、あぁそんなことがあったんだと今更ながら思いました。犯人グループの一人の子供と新聞記者の二人の視点で進んでいき、それぞれが事件を調べていくというストーリー。核心に迫るごとに二人の距離が縮まっていく展開は読んでいてゾクゾクします。この手の本を読んで思うのは、どこまでがフィクションで、どこからがノンフィクションなのかということ。全てフィクションかと思うくらい臨場感のある作品でした。
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クイーンの作家活動40周年の記念作品。ミステリー色はなく、クイーンとしては異色のストーリー。三人の強盗が奪った金を隠すため、警官の家に押し入り警官に金を預けて、代わりに警官の娘を拉致して逃亡。そこから始まるサスペンスもので、次々とストーリーが展開早く動いていき、次どうなるか、先が気になって楽しく読めました。まるで映画を観ているようで、面白かったです。
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バラバラにされた死者が蘇って復讐をするという謎が。これは何かのトリックなのか、それとも伝説通りの出来事なのか?興味深く読めました。また、どうやって一人の人間をセメントで覆われている地面に一瞬で埋めることができるのか、についてもスッキリ解明!出てきた人たちも皆魅力的でしたが、最後に残された育子がかわいそうに感じました。龍臥亭事件も良かったけど、こちらも負けずに良かったです。
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真鍮の家に住むとある富豪が、互いに見ず知らずの6人を、600万ドルという自身の財産の相続人に指名し、家に招く。そのような中、その富豪が殺害されることに。なぜ6人は相続人に指名されたのか?600万ドルは本当にあるのか?誰に殺害されたのか?というミステリー。リチャードが事件を解決!と思いきや最後にエラリーが登場。フェアか?と聞かれれば、ウーンという最後の結末。リチャードの解決の方が分かりやすくすっきり感じただけに、蛇足だった気が。少し残念なクイーン後期の作品。
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陽気なギャングシリーズ第3段。残念ながら前の2作の内容をあまり覚えていないため、比較はできませんが。強盗四人組の軽快な会話は相変わらず。今回は4人が強盗であることが悪質雑誌記者にバレてしまい、その記者に脅されて、さぁどうするのかというストーリー。軽ぅい読物的な感じで、構えなく読めた一方で、結末も、えっそれだけと、なんか消化不良。前作まではもう少し、四人のキャラを生かした展開でもっと楽しかった気がして、少し残念な感じでした。
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この事件は、現実にあった津山三十人事件をモチーフにしているらしく、中盤でその事件を克明に描写。そのページ数は200ページ超。読んでいて、本編の内容がどうでもよくなりましたf^_^;津山事件はリアリティに溢れていて、優等生だった睦雄が結核に侵され、人から疎まれていく様子が書かれており、もちろん睦雄に非はあるものの、田舎の小さな閉鎖的な社会の怖さを感じさせられました。龍臥亭事件の結末はまぁトリックは島田さんらしい、そんなんありか?と思いつつも何となく予想ができたもので、むしろ津山事件に胸が打たれました。
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表題作の短編と中編で、いずれもエラリーの秘書のニッキーが登場。表題作の方はクイズのような軽めのストーリーで、謎としては単純で読みやすいお話でした。中編は、中国から船で母国アメリカに帰ってきた腹話術師が、帰国直後に殺され、ホテルのトランクの中で発見されるという事件。やはり長編とは異なり、どこか軽く、人物描写などの重厚さにはやはり欠ける気がしました。謎解きはこちらもシンプルで悪くなく、良くも悪くもない良質ミステリーという印象です。
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頭の中で他人の人格と会話するってどんな気持ちなのかなぁ?今回の井上作品はこれ!解放の家という、宗教団体のような団体の教祖の死をきっかけに、その教祖の声が頭の中で聞こえるようになった主人公。この邪魔な声を追い出すにはどうすればいいのか、というお話。途中、幽体離脱のような『ポア』が登場したり、かつての『なんちゃら真理教』を彷彿とさせる内容もありつつも、この話、最後残り5分の1程度になってもどういうテーマの話なのか全くわかりません。でも、ようやく最後の方で、どうやら教祖を殺害したのは誰かがテーマとなっている気がしたのですが、それも違いました。
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最近ミステリーを読んでいて、ページ数が多く、結構内容が凝っていて、難しいなぁと思っていましたが、こちらはいろんなことを詰め込むのではなく、シンプルかつ合理的にコンパクトにまとめ切った本格ミステリー。クイーン後期の作品。クイーンは確かに短編も面白いとは思いますが、圧倒的に長編が好き。なんといっても長編はエラリーとリチャードの親子クイーンが活躍!父親の愛人を殺したのは誰か?まず父親に容疑かかけられ、次に母親に、そして最後に自分である息子に。エラリーが出した結論とは。最後のひっくり返し方は意外。でもこれはあり?と思わせられました。
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ホームズといえば、ワトスン、レストレードという印象でしたが。アイリーンアドラーなど、魅力的なキャラが多数登場!読み直して今更気づきました!また、19世紀のロンドンを舞台とした格調高い雰囲気が素晴らしく、大好きです。内容はほとんど忘れていましたが、読んでいくと多分こうなるのかなあと推測できます。それもそのはず、結構今使われているトリックが多数。原点はここにあり!といったところ。赤毛連盟はルパンチック、ボヘミア王は女性などの人間の心理を使ったものとして今や定番、花婿失踪は叙述トリックなどなど。やはり素晴らしい
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これで12作目となる安定のこのシリーズですが、今回も安定の内容。その中にあって、塔子が潜入捜査をしたりと、少しオッという場面もあり、楽しめました。ただ、やはりマンネリ感はどうしても出てしまうので、鷹野や塔子以外のキャラたちも、せっかくキャラが確立しているので、そこにスポットをあてて活躍させても面白いのではと思いました。次作は、塔子の事件でしょうか。
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ウーンこれはどう表現すればいいミステリーか、果たしてミステリーとさえ言えるのか?すっごく難しいです!事件は早々に起こるし、名探偵も早くから登場しているのですが。ようやく推理し始めて解決?と思ったところで、ある種とんでもないどんでん返し。エッ?そういうジャンルの話なの?!となり。あまり他に見たことのないタイプの『ミステリー』です。
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この変わったタイトル。どんな作品なのか想像もできないので、作者の作品が好きでないと、手を出さないであろう作品。でも、読んでみるとこれが実に面白い!新撰組を題材にした連作短編ものの時代小説。坂本龍馬や人斬り以蔵が、海岸に打ち上げられていた人魚を食べるところから話はスタート。この肉を食べると、いろんな妖に取り憑かれるというもの。一番良かったのは沖田総司の吸血鬼?のストーリー。全体を通して、妖にとらわれた姿を描き、独自のアレンジを加えつつも、史実に基づいたストーリーにしているところがなんとも秀逸のでき。
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この巻を読めばもう終わったかに見えた前作が、今作の序章に過ぎなかったことが分かります。このシリーズがなぜ面白いのか?きっとここに出てくる主人公、ミカエル、エリカ、そしてリスベットが真っ直ぐで熱いからだと改めて思いました。また今作はいろいろな点から、先がどうなるか楽しみ。前作の悪役の意外な結末というスリリングな展開もさることながら、リスベットを巡る裁判の行方、編集長エリカを巡る境遇、ミカエルを取り巻くスパイ活動、まさに全章クライマックス。特に最後の裁判シーンは結論はこうだろうなぁと思っていながらも、読ませる痛快の一言に尽きる内容。そしてエンディングまで!?唯一残念なのは、この作者が亡くなっていること。もっとこの作者の作品が読みたかったと思わせる一冊。
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ラストは宮部さんらしい温かいハッピーエンド。温かい気持ちになりました。前の感想でも書きましたが、宮部さんの描く時代小説の登場人物が大好きで、この作品でもみんないい人ばかりで、それだけで温かい気持ちになりました。ただ由衣の方だけが気の毒に思いました。
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