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Hidezo さんのレビュー一覧

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レビュー数57

全57件 21~40 2/3ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.37:
(9pt)

山女日記の感想

ミステリーに入れていいのかとは思いますが、自分のツボです。
登場人物が交錯するしかけ絵本のような楽しみ。
一度は登ってみたい山々の描写。
そして誰もが持っているような人生に対する悩みと葛藤。
それらが、うまく詰め込まれ、そして、読後は登頂したような爽やかな気持ちよさが残ります。

山女日記 (幻冬舎文庫)
湊かなえ山女日記 についてのレビュー
No.36:
(9pt)

少女キネマ 或は暴想王と屋根裏姫の物語の感想

後半の疾走感は「東京大学物語」を読んでいるような感覚。
昭和バンカラ風な会話が異質で気になりますが、その言葉は妙に心に響きます。
「人生という舞台で、いかに踊るのか」
言い訳しながら生きている僕の心にも刺さりました。

少女キネマ 或は暴想王と屋根裏姫の物語 (角川文庫)
No.35: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

ビブリア古書堂の事件手帖7 栞子さんと果てない舞台の感想

シリーズ最後はシェイクスピアの稀覯本にまつわる事件と謎。
要所にシェイクスピア作品のセリフが引用されていますが、残念ながら読んだことがありません。すみません。
でも、シェイクスピア作品が演じられた時代背景や、出版事情など、興味深く読めました。
何より、母親の謎が明らかにされたのがすっきりです。
ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)
No.34:
(9pt)

旅猫リポートの感想

結末は何となくわかりました。
そんな中で気になる点は、どのタイミングで話が終わるのか。
僕の予想より、行くとこまで行ったなって感じ。
主役は猫だからね。
旅猫リポート
有川浩旅猫リポート についてのレビュー
No.33: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

神様の裏の顔の感想

出だしは、ちょっと文章が・・・なんて思ってしまいましたが、お通夜に参列した故人の思い出が面白いようにつながっていくことに、わくわくします。
それも、ストーカーや殺人犯罪などの状況証拠が、どんどんそろっていきます。
はたして、故人は神様だったのか悪人だったのか?
最後の展開は、ちょっと欲張りすぎた感もありました。
神様の裏の顔 (角川文庫)
藤崎翔神様の裏の顔 についてのレビュー
No.32: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

楽園のカンヴァスの感想

こういう美術物、好きです。
これは、単に美術品の謎を解き明かす小説ではなく、アンリ・ルソーにとり憑かれた人たちのドラマが描かれています。
やはり、ルソーの作品を見ながら読むのがおすすめですが、私のような凡人に絵の良さは解らないです。
楽園のカンヴァス (新潮文庫)
原田マハ楽園のカンヴァス についてのレビュー
No.31: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

島はぼくらとの感想

ミステリーの分野ではないですが、最高でした。
青春感動物ってことで、ちょっと避けてたのですが、もっと早く読めばよかった。
辻村作品にはときどき、田舎の風習や、しきたりに縛られた人生が描かれます。
田舎を捨てるように出てきている自分には、多くの共感できる点があり、残るものの立場、出て行く人の立場について考えさせられます。
この本は、そんな窮屈な田舎の人間関係の中での、出会いと別れが描かれています。
他の作品とのリンクという、おなじみのサービスもあって、あの名前が出てきた時には震えました。
それが誰かは、読んでからのお楽しみです。
島はぼくらと
辻村深月島はぼくらと についてのレビュー
No.30: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

さよならドビュッシーの感想

読み始めていきなり全身大火傷。予想外にヘビーな始まりで不安になりました。
しかし、徐々に、ピアノの世界に引き込まれます。
何より、演奏中の曲や指運びに関する表現が秀逸。
ミステリーとしては、マニアからみれば初歩的なものなのでしょうけど、
ミステリーということを忘れさせられるくらいに、ピアノの世界に引き込まれました。
残念なのは、自分が全くピアノを弾けないし、曲も知らないこと。
解かる人が読んだら、更に評価は高いのでしょうね。
さよならドビュッシー (宝島社文庫)
中山七里さよならドビュッシー についてのレビュー
No.29:
(9pt)

サブマリンの感想

交通事故の被害者と加害者という重いテーマながら、陣内はいつものように適当な(?)仕事ぶりで、犯罪の重大性とか、加害者の人間性とか、彼には全く関係ない。
きっと、それが大事なことで、また、それは当然のことなのだと思います。
他の作品のような「しかけ」は弱いですが、確かにこのシリーズにはいらないかもしれません。
サブマリン (講談社文庫)
伊坂幸太郎サブマリン についてのレビュー
No.28:
(9pt)

少女の感想

好き嫌い別れるようですが、僕にはツボでした。
二人の少女が「人が死ぬところを見たい」と考える展開が強引な感じはあります。
二人の少女のどちらの話なのか分かりにくいこともありました。
でも、序章からはじまって終章へつなげるまでの構成は、パズルのピースをはめていくような感覚で見事。

少女 (双葉文庫)
湊かなえ少女 についてのレビュー
No.27: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

ガソリン生活の感想

海外の車がしゃべる映画を思い出す。
いつものように登場人物の軽快な会話は楽しく、伏線の回収は気持ちいい。
登場する車は一般的な車がほとんどで、車に関するマニアックさがないくらいが僕にはちょうどよい。
でも、車の姿が思い浮かぶくらいの知識がないと楽しめないだろう。
楽しいながらも、なんとなく寂しくもある一冊でした。

ガソリン生活
伊坂幸太郎ガソリン生活 についてのレビュー
No.26: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

死神の浮力の感想

死神シリーズは、いわずもがな「死」が主なテーマとなります。
今回は、娘の死、親の死、そして自分の死について深く考えさせる作品です。
親の最後の役割は、子供に「死」というものを教えること。
それは、いずれ自分に順番がまわってくるのだが、それは普通のことだということ。
今回の作品では、千葉が拷問を受けたり、自転車で疾走したりと、ちょっと人間ぽい感じが出てしまったかな?
でも、いつものように落とし所が分からない展開に夢中になりました。

死神の浮力
伊坂幸太郎死神の浮力 についてのレビュー
No.25:
(9pt)

陽気なギャングは三つ数えろの感想

安定したおもしろさ。
伊坂幸太郎氏の作品を読むときは、いわゆる「振り」のセリフを覚えておかないと、
あとでもやもやします。
今回も注意して読んでいたのですが、正解はそっちだったかー!
読み直して探さなくては。
陽気なギャングは三つ数えろ (祥伝社文庫)
伊坂幸太郎陽気なギャングは三つ数えろ についてのレビュー
No.24: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

有限と微小のパンの感想

「四季 冬」を先に読んでしまい、頭の中が?だらけに。
急いで読むことにしましたが、本の分厚さに唖然としました。
意を決して読みはじめると・・・、
面白いじゃないか。
ミステリーとしてもちろんん素晴らしいのですが、犀川先生、西之園さん、
そして真賀田四季博士の人間ドラマに夢中になりました。
タイトルの意味や、禅問答のような四季博士の言葉など、僕には理解不能なものも多かったのですが、
なんだか、後味すっきりです。

有限と微小のパン―THE PERFECT OUTSIDER (講談社文庫)
森博嗣有限と微小のパン についてのレビュー
No.23: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

四季 夏の感想

四季博士が両親の殺害に至るまでの心理描写が、息がつまるほど細かく描かれています。
ところどころ出てくる工学者っぽい思考と描写も臨場感があります。
秋・冬が楽しみ。
四季 夏 (講談社文庫)
森博嗣四季 夏 についてのレビュー
No.22: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

四季 春の感想

「すべてがFになる」の真賀田四季博士の幼少期を描いた作品。
四季と兄に関する謎を中心に描いたもので、「すべてがFになる」へつながる物語として面白く読めました。
さらに、夏秋冬とどんな展開が待っているのか楽しみです。
四季 春 (講談社文庫)
森博嗣四季 春 についてのレビュー
No.21:
(9pt)

陽気なギャングの日常と襲撃の感想

4人のギャングたちのスピンオフ作品的な作りで、こういうの好きです。
成瀬と響野の会話が楽しいし、雪子の雰囲気も目に浮かぶ。
前作品の話題もちらちら出てくるから、そちらを先に読んで欲しい。
陽気なギャングの日常と襲撃 (祥伝社文庫)
伊坂幸太郎陽気なギャングの日常と襲撃 についてのレビュー
No.20:
(9pt)

陽気なギャングが地球を回すの感想

そのうち読もうと温存していました。
伊坂幸太郎作品にはだいぶ慣れて、これは後で出てきそう、なんて考えるようになりました。
でも、いざ出てきても全く気づかず、これだったのか!なんて。
独特の特技と感性を持つギャングたちの仕事は、読んでいて本当に陽気で愉快でした。
陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)
伊坂幸太郎陽気なギャングが地球を回す についてのレビュー
No.19:
(9pt)

儚い羊たちの祝宴

「バベルの会」という読書サークル(?)にまつわる短篇集で、5話収載されていますが、どれも素晴らしい。
話はすべて、最後の一行のために綿密に作りこまれており、読み手の頭は作者の思い通りに誘導されてしまいます。
そして読み終えた時、心と体が震えるでしょう。
10点にしなかったのは、苦手な人もいると思うし、僕もこの作品だけで結構です。
儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)
米澤穂信儚い羊たちの祝宴 についてのレビュー
No.18: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(9pt)

クローズド・ノートの感想

結末は予測できたし、ミステリーというより恋愛小説だったけど、いい話でした。
人が死ぬ話ばかりじゃなくて、こんなのもイイネ!
心が洗われる。
クローズド・ノート (角川文庫)
雫井脩介クローズド・ノート についてのレビュー