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Hidezo さんのレビュー一覧

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レビュー数12

全12件 1~12 1/1ページ

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No.12: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

流浪の月の感想

誘拐された少女と誘拐した大学生との関係。
こんな話だとは想像もつきませんでした。
いびつな人間の、一人で生きていくしかないという諦めと、でも何かに縋りたいという思い。
救いようがない小説になりかねない題材を、すごく綺麗な小説にまとめていると思います。
本屋大賞も納得です。

流浪の月 (創元文芸文庫)
凪良ゆう流浪の月 についてのレビュー
No.11: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

蜜蜂と遠雷の感想

こんなに引き込まれた作品は久々です。
遠回りは無駄ではない。
関係ないようでも、いろいろ経験することでできる成長もある、ということです。
勇気付けられます。

蜜蜂と遠雷
恩田陸蜜蜂と遠雷 についてのレビュー
No.10:
(10pt)

イノセント・デイズの感想

表紙が怖くて避けていました。
死刑を宣告された「田中幸乃」を形成するに至った過去のエピソードが、パズルのピースのように一つずつはめ込まれ、
最終的に放火殺人事件の真相へとつながります。
きれいな話が好きな人には合わないかもしれませんが、個人的には久々にはまった作品です。

イノセント・デイズ (新潮文庫)
早見和真イノセント・デイズ についてのレビュー
No.9: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

アルバトロスは羽ばたかないの感想

一つ一つのエピソードがしっかりしていて、それぞれに意味を含ませつつ、最後の章で明らかになる大掛かりな仕掛けに繋がります。
読んでいて、引っかかるところはあったんだよねぇ。
最後まで騙されました。

アルバトロスは羽ばたかない (創元推理文庫)
七河迦南アルバトロスは羽ばたかない についてのレビュー
No.8: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

ビブリア古書堂の事件手帖7 栞子さんと果てない舞台の感想

シリーズ最後はシェイクスピアの稀覯本にまつわる事件と謎。
要所にシェイクスピア作品のセリフが引用されていますが、残念ながら読んだことがありません。すみません。
でも、シェイクスピア作品が演じられた時代背景や、出版事情など、興味深く読めました。
何より、母親の謎が明らかにされたのがすっきりです。
ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)
No.7: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

楽園のカンヴァスの感想

こういう美術物、好きです。
これは、単に美術品の謎を解き明かす小説ではなく、アンリ・ルソーにとり憑かれた人たちのドラマが描かれています。
やはり、ルソーの作品を見ながら読むのがおすすめですが、私のような凡人に絵の良さは解らないです。
楽園のカンヴァス (新潮文庫)
原田マハ楽園のカンヴァス についてのレビュー
No.6: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

島はぼくらとの感想

ミステリーの分野ではないですが、最高でした。
青春感動物ってことで、ちょっと避けてたのですが、もっと早く読めばよかった。
辻村作品にはときどき、田舎の風習や、しきたりに縛られた人生が描かれます。
田舎を捨てるように出てきている自分には、多くの共感できる点があり、残るものの立場、出て行く人の立場について考えさせられます。
この本は、そんな窮屈な田舎の人間関係の中での、出会いと別れが描かれています。
他の作品とのリンクという、おなじみのサービスもあって、あの名前が出てきた時には震えました。
それが誰かは、読んでからのお楽しみです。
島はぼくらと
辻村深月島はぼくらと についてのレビュー
No.5: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

さよならドビュッシーの感想

読み始めていきなり全身大火傷。予想外にヘビーな始まりで不安になりました。
しかし、徐々に、ピアノの世界に引き込まれます。
何より、演奏中の曲や指運びに関する表現が秀逸。
ミステリーとしては、マニアからみれば初歩的なものなのでしょうけど、
ミステリーということを忘れさせられるくらいに、ピアノの世界に引き込まれました。
残念なのは、自分が全くピアノを弾けないし、曲も知らないこと。
解かる人が読んだら、更に評価は高いのでしょうね。
さよならドビュッシー (宝島社文庫)
中山七里さよならドビュッシー についてのレビュー
No.4: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

マリアビートルの感想

完璧です。
ドミノ倒しみたいに、パタパタと進んでいきます。
ドミノは途中で分岐して、それぞれがパタパタ進みます。
離れたり交差したり、見ていて飽きません。
今回も、いろんなタイプの殺し屋が登場しますが、それぞれ個性があって根底に人間味を感じます。
僕のお気に入りは檸檬。
「機関車トーマス」が大好きな殺し屋で、事ある毎に「機関車トーマス」のエピソードを語ります。
それが、妙に説得力があって面白い。
今回も着地点は全く見えませんでしたが、満足の結末でした。
マリアビートル (角川文庫)
伊坂幸太郎マリアビートル についてのレビュー
No.3: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

アヒルと鴨のコインロッカーの感想

期待を裏切らない作品。
大学に入学早々に本屋を襲うという、突拍子もない話から始まります。
一体何の話だ?と思うかもしれませんが、どんどんつながっていきます。
過去に何があったのか見えてきます。
そして、話がひとつになった時、コインロッカーに何かを預けるアヒルと鴨の風景が思い浮かぶでしょう。

アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)
伊坂幸太郎アヒルと鴨のコインロッカー についてのレビュー
No.2: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

オーデュボンの祈りの感想

未来が見える案山子がしゃべる・・
独特のルールを持つ島の住人・・など、奇抜な設定ですが、すんなり入れました。
謎解きのように回想がはいり、納得しながら話を読み進めることが出来ます。
物事は複雑に見えて、原理は単純なもの。
人の未来も、単純な願いから始まるってことでしょう。

オーデュボンの祈り (新潮文庫)
伊坂幸太郎オーデュボンの祈り についてのレビュー
No.1: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(10pt)

スロウハイツの神様の感想

長いけど、登場人物が多いので、それぞれの物語として読めました。
そして、最後にすべてがつながった時、震えるほどの感動を味わえます。
ぜひ途中で投げずに、最後まで読んで欲しい。
スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)
辻村深月スロウハイツの神様 についてのレビュー