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iisan さんのレビュー一覧
iisanさんのページへレビュー数638件
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「被害者支援課」を受けた新シリーズ「総合支援課」の第1作。若い女性刑事が新たな業務に戸惑いながらも奮闘する警察小説である。
加害者家族をも支援するために従来の「支援課」から改組された「総合支援課」に配属された柿谷晶。最初の任務となったのが名門高校生同士の殺人事件で、加害者の父親と弟をケアするために所轄署を訪れると案の定、迷惑がられた。そんなことにはめげない熱血漢の柿谷はぐいぐい捜査に介入し、事件の真相を明らかにしていく…。 加害者家族の支援という、警察というより弁護士的な業務の難しさが読みどころ。さらに被害者、加害者、捜査陣の板挟みになりながら指揮命令系統を無視して突っ走るヒロインの熱さがセールスポイントか。言ってみれば池井戸潤のビジネス小説の警察版である。しかし、このヒロイン、同僚だったらかなりウザい(笑) 池井戸潤のファン、堂場瞬一のファンにオススメする。 |
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2024年のエドガー賞ノミネート作品。日本初登場だが、アメリカではすでに3作が刊行されている人気シリーズの第1作である。
2022年、ミネソタ州の森の中で、1980年に起きた3人の少女失踪事件の当事者のひとりが生き埋めで殺された。42年も前の事件の被害者が、なぜ今になって殺されたのか? 被害者が42年前の事件の少女が身に付けていたネックレスを持っていたため、未解決事件捜査課が担当することになり、女性刑事・ヴァンがリーダーとなった。思い込みが激しく、ややもすると空回りしがちなヴァンをサポートするのが沈着冷静で辣腕の科学捜査官・ハリーで、二人は危ういバランスを保ちながら徐々に真相に迫っていく…。 何十年も前の事件と現在の事件が絡み合い、元気過ぎる若い女性刑事と冷静なベテラン男性刑事がコンビで活躍するという、既視感たっぷりの物語。ヒロインがイジメに合って警察を辞めたというのが目新しい。しかし、複雑な過去を持つヴァンが現実を写した悪夢を見て、それが解決に直結するというのがなんとも気恥ずかしい。サイコ・ミステリーかと思ったら、ホラー・ファンタジーな物語だった。 時間の無駄とは言わないが、「ジェフリー・ディーヴァー絶賛」には気を付けた方がいい。 |
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スウェーデンの人気ミステリー作家が有名コメディアンと組んだシリーズ作品の第1作。風光明媚な田舎町で起きた殺人事件をストックホルムのエリート捜査官と地元の新人女性警官が解決するバディもの警察ミステリーである。
国家殺人班の敏腕捜査官・ヴィンストンが病気療養を兼ねて、離婚した元妻と暮らす娘の誕生日に招待されスウェーデン南部の田舎町を訪れる。体調不良を回復させるため仕事から離れるように厳命されていたのだが、不動産ブローカーの女性が死体で発見された現場に出会し、捜査に協力することになった。事件を担当するのは地元の駆け出しの女性刑事・トーヴェで、意欲はあるのだが実力が伴わない。必然的にヴィンストンがリードすることになり、トーヴェは面白くない。あれやこれやと衝突しながらも多少は理解し合い、事件の解決に向けて力を合わせていく…。 都会のエリート男と田舎の元気娘という、ありがちなバディ物語。ストーリー展開も分かりやすく、スウェーデンの田舎町の風俗も面白く、サスペンスはないが退屈しないで読める。 バディもの、北欧警察ミステリーのファンなら楽しめること間違いなし。 |
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新競馬シリーズの邦訳第2作(英語版では第8作)。競馬の聖地・ニューマーケットで起きた厩舎火災の調査に派遣された危機管理コンサルタントが、高名な調教師一家の秘密を暴く犯人探しミステリーである。
弁護士で危機管理会社スタッフのハリイはダービーの本命視されていた馬を含む7頭が焼死した火事の原因を調査するために、火事が起きた厩舎に派遣された。厩舎を管理する名調教師と名高いオリヴァー一族に接触すると、家族間に深刻な諍いがあるようだった。程なく、焼け跡から人間の死体も発見され事態は殺人事件へと変わっていった。犠牲になったのは一家の末娘で少女の頃から問題児だったゾーイのものと判明。薬をやっていたゾーイが火を放って自殺したのではとの見方も出てきたが、ハリイは事件の背後に複雑な人間関係があると推察した…。 舞台は競馬の聖地、登場人物は競馬関係者だが物語の骨格は犯人探しミステリーである。主人公の調査の進め方、犯行動機の論理性などは英国ミステリーの伝統を受け継ぎ、安定感がある。ただ、物語の深み、読書の楽しみの面では前作「覚悟」に及ばない。というか、前作が傑作すぎたのかもしれない。 新旧の競馬シリーズの愛読者には絶対のオススメ、本作から手に取る人も従分に楽しめる謎解きミステリーとしてオススメする。 |
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本邦初訳となるイギリス人作家の警察ミステリー。英国ではすでに6作が出ている人気シリーズ「アレックス・キューピディ」シリーズの第5作である。
捜査活動が原因のPTSDと診断され、海辺の観光地・ダンジェネスで休職中の刑事・アレックスは居合わせた同性婚女性の結婚披露パーティーで、花嫁に「人殺し!」と叫びながらを襲おうとした中年女性を阻止した。その女性は花嫁・ティナの元夫の母親で、7年前に行方不明になった息子はティナに殺されたのだと主張していた。同じ日、町では引退した実業家夫婦の惨殺死体が発見された。警察上層部からは「カウンセリングを受け、治療に専念するように」と厳命されていたアレックスだが二つの事件に興味を惹かれ、迷惑がられながら捜査に口出しし始める…。 7年前の失踪と現在の二つの死体の間に、何があるのか? 聞き込みと推理で謎を解く警察(休職中だが)ミステリーの基本に忠実なストーリー、個性的な登場人物、風光明媚な海辺の町が読者を飽きさせない。しかし、ヒロインと周辺人物の人間関係にかなりの重点が置かれている作風なのに、前4作の内容が分からないため、読んでいてもどかしい。アレックスの猪突猛進も共感しにくい。 いかにもな英国警察ミステリーであり、読んで損はないと消極的にオススメする。 |
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よくもまあ、これだけ書き続けられるものだと感心する「イブ&ローク」シリーズの第56作。殺人の謎、人身売買組織の摘発をメインに据えたロマンス・ミステリーである。
N.Y.の寂れた街角で13歳の美少女の死体が発見された。一見、強盗のように見えたのだが、イブはそれを偽装と見破る。清純な仕立ての制服、それとは真逆のセクシーな下着、いずれもきわめて高価な特注品のようだった。わずかな手がかりを追うイブの捜査チームと、陰に陽にそれを助けるロークは執念の捜査で未成年の少女たちを飼育する「アカデミー」の存在を発見する。 巧妙に姿を隠す巨大な社会悪を暴く警察という謎解きミステリーの骨格を保ちつつ、窮地に陥ったヒロインが必ず大富豪の王子に助けられるロマンスの王道の展開。これを受容できるか否かで評価は真っ二つになるだろう。 シリーズ愛読者にオススメする。 |
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妻が夫を金槌で殴殺するという、いかにもミステリーな始まりだが、終わってみればいつもの伊坂幸太郎魔術に惑わされた感じ。
伊坂ファンにならオススメ。 |
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2011年に発覚した尼崎連続殺人事件に想を得たクライム・フィクション。事件を起こした者、巻き込まれた者、捜査した者という複数視点から全貌を解明する構成だが、時系列が入り乱れるので最初はやや分かりにくい。
事件の細部の描写は丁寧で巻き込まれた者たちの理性が壊れる様やリンチの場面は読んでいて胸苦しくなる。しかしノン・フィクションではないのだから、もっと心理的な追究があれば良かった。これまでの著者の作品に比べるとワクワク、ドキドキが無いまま終わってしまった。 ミステリー、サスペンスとして読むには物足りない。 |
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ディーヴァーが法執行官出身のマルドナードとコンビを組んだ新シリーズの第一弾。連邦捜査官の妹が襲われた事件を発端に連続殺人が発生し、大学教授でサイバー犯罪対策の専門家と捜査官が衝突しながらも真相を解明するバディ・サスペンスである。
国土安全保障捜査局の捜査官・カーメンの妹・セリーナが襲撃され、かろうじて逃げたものの助けに駆け付けた男性が重傷を負った。地元警察の反応の鈍さに苛立ったカーメンは捜査の管轄を無視して行動するのだが、犯人が残した携帯電話のファイルは暗号化されており容易に開くことができなかった。そこでカーメンは過去の因縁がある大学教授で敏腕ハッカーのジェイクに暗号解除を依頼した。気が進まないジェイクだったが暗号解除に成功し、事件がセリーナを狙ったもので、しかも前日に起きた男性殺害との連続殺人であることを発見する。しかも、ファイルの暗号化にはジェイクの仇敵のサイバー犯罪者が関わっていることにも気付いた…。 連続殺人犯を追う本筋だが、犯人が腕に蜘蛛のタトゥーがあるデニソンという男性であることは早々と明かされる。そこからはデニソンと、カーメン&ジェイクのコンビの知恵比べが中心になり、さらにデニソンの黒幕の存在も絡んできて、ストーリーは二転、三転する。まあ、いつものディーヴァーらしくどんでん返しがたっぷり、意表を突く仕掛けもたっぷり。ただ最後に真相が明らかになると動機の貧弱さに肩透かしをくらう。 リンカーン&アメリアのコンビニは及ばないものの、楽しめるバディ・サスペンスとしてオススメする。 |
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一部ではジョルジュ・シムノンの後継者と言われるフランスの作家の2022年の作品。同年のゴンクール賞、ルノードー賞などにノミネートされたというが、位置付けが難しい小説である。折り返しの紹介文には「文芸スリラー」とあり、ネットでは「オフビート・スリラー」、「ひねりのきいたノワール」、「風変わりな推理小説」などと形容されているらしい。
結婚生活に危機を覚えた男が妻との関係修復を目論んでシチリア島にバカンスに出かけたのだが、なぜかやることなすこと悪い方向に転がり、とんでもない結末を迎えるというドタバタ劇。主役の男の言動、心理が謎だらけだが、一緒に行動する妻の方もかなりの変わり者で、二人とも常識はずれである。そこを面白がれるなら高評価になり、そこで波長が合わなければ読んで損をしたとなる。読者を選ぶ作品である。表紙のイラストが本作のテイストをうまく表している。 |
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一ページから十数ページまで長短さまざまな26本を収録した短編集。軽妙なオチのある作品があれば、淡々と事実を綴った(ような)作品もあり、統一したテーマがある訳でもなく読み続けていて落ち着かない。
それぞれの作品が開く扉、覗ける穴は天国への道か、地獄への奈落か。一番感じたのは人生への諦め、諦観だった。 訳者あとがきを先に読む方が理解しやすいかもしれない。 |
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イギリスの人気作家グリフィスの「ハービンダー・カー刑事」シリーズ第3作。ロンドン警視庁に異動したカーが名門校の同窓会で起きた殺人の謎を解く、正統派の犯人探しミステリーである。
有名人が集まったマナーパーク校の同窓会で下院議員のゲイリーが死んでいるのが見つかった。現場に到着したカー警部は部下の刑事部長・キャシーが居ることに驚くが、キャシーも同窓生だったのだ。検視の結果、ゲイリーはドラッグによる死に見せかけた殺人であることが判明。犯人は同窓生だと判断し、カー警部は彼らの濃密な人間関係の中に動機を探すのだが、誰もが怪しく見え捜査は難航する…。 ヒロインのカーはインド系、独身、レズビアンというかなりのマイノリティーで、しかも表面的には穏やかだが内面は激情型の人物。捜査過程で漏らす心の内の本音が面白い。物語は21年前の事件が波及した多重殺人というよくある話だが、犯人探しはかなり難しい。帯の「意外な犯人に驚愕」とのセールストークはオーバーだが、いちばん怪しくない人物が犯人っていうセオリー通りかな。 英国謎解きのお好きな方にオススメする。 |
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2005年に刊行された、著者お得意の銀行員物語。いつも通りの勧善懲悪、ハッピーエンドで終わる銀行内部の闘いは予定調和と言えばそれまでだが読みやすく、読後感も爽快なので、どなたにもオススメできる。
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日本デビューの前作「ぼくの家族はみんな誰かを殺してる」が好評だったオーストラリア人作家の第二作。本作もまた、登場人物全員が怪しい謎解きミステリーである。
まぐれ当たりの処女作が売れただけの駆け出し作家であるアーネストが、なぜかオーストラリア推理作家協会の50周年記念イベントに招待され、ガールフレンドのジュリエットと参加することになった。旅は豪華な大陸縦断列車の貸切車両で、著名な作家たちと一緒だという。あわよくば、書き始められなくて焦っている新作へのヒントが得られるのでは、ひょっとして推薦文まで貰えるかと期待し、さらにジュリエットにプロポーズするチャンスと張り切ったアーネストだったが、早々に作家の一人が殺害され、またもや探偵役を果たすことになる。作家というクセのある人物揃いで、誰もが被害者を殺害する動機があり、素人探偵には雲を掴むような状態に陥った。そこに、第二の殺人まで発生し・・・。 前作の雪に閉ざされたリゾートから今回はオーストラリア大陸を縦断する長距離列車「ザ・ガン」の三泊四日の旅に舞台を移した犯人探し物語。信頼できる語り手が謎解きに必要な要素は全部並べ立てるフーダニットの王道に、タイムリミット要素が加味されたところが作者の腕の見せどころ。フェアプレーのための解説が少し煩わしいが、それも読者への挑戦を楽しんでいる故だろう。 謎解き、犯人探しマニアにオススメする。 |
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猪苗代湖で開催される音楽とアートのイベントのパンフに、毎年連載された短編を集めた連作短編集。著者が好きな音楽と絡めて、ちょっとふんわりした人情噺とお得意のスパイ話をミックスしたファンタジー作品である。
こちらの世界とあちらの世界を行き来する扉の出現が伊坂ワールドといえばそうなのだろうが、いまいち乗り切れなかった。 |
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ネロ・ウルフ・シリーズの中でも「アーノルド・ゼック三部作」と呼ばれる三部作の第一作。
ラジオ番組の放送中にゲスト出演していた競馬新聞発行者が絶命する事件が世間を騒がせていた。金欠に陥っていたウルフは自分から売り込み、調査を引き受ける。という犯人探しが主軸で、乏しい証拠にウルフと助手のアーチーが四苦八苦していると、さらに別の殺人事件の存在が分かり、ウルフは同一犯によるものと推理する…。 物語の展開がスローだし、挿入されるエピソードもシリーズ愛読者なら楽しめるのだろうが、ネロ・ウルフが初めての自分には少しも面白さが感じられなかった。最終的にはウルフと死命を決することになる宿敵・ゼックが数カ所、短時間の電話でしか登場しないのも拍子抜け。評価は6.5かな。 シリーズ愛読者、古典的ミステリーマニアにオススメする。 |
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デビュー作ながらイギリスで大ヒットし、映像化が進められているという犯罪スリラー。夢遊病、記憶喪失者の犯罪は裁けるのかをテーマにしながら犯人探しミステリーでもある。
友人二人が刺殺された現場で、ナイフを手にしたまま昏睡状態で発見されたアンナ。以後、容疑者でありながら四年間も眠り続けるアンナを裁判にかけたい英国政府は、犯罪心理学者のベンにアンナを覚醒させることを依頼する。ベンはこれまでに無い手法でアンナを覚醒させたのだが、アンナが目覚めると事件の様相は激しく変化し、事件捜査はますます混迷を深めていった…。 最後の最後に黒幕が判明し、全体像が分かるのだが、それまでのストーリー展開は逆転、逆転の連続で何が何だか・・・。ついていくのに骨が折れた。 謎解きミステリーではあるが、この事件の真相を解明できるのは作者しかいないだろう。むしろノワール・サスペンスとして読むことをオススメする。 |
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著者お得意の警察ミステリーと思って読み始め、中盤から終盤までは1930年代、満州国建国前の中国大連を舞台にした連続殺人事件捜査を楽しんでいたのだが、終盤になって一気にオカルト、怪奇ミステリーになっていた。
佐々木譲ファンであっても評価が分かれると思うが、これはこれで面白かった。 |
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アイスランドを代表するミステリー作家・インドリダソンの大ヒットシリーズ8作目。休暇中のエーレンデュルに代わり、いつもは脇役のシグルデュル=オーリ捜査官が主役となる社会派警察ミステリーである。
シグルデュル=オーリは旧友・パトレクルから「義理の姉夫婦が恐喝されているので助けてくれないか」と頼まれた。セックス・パーティで撮られた写真をネタに大金を要求されているという。何とか事態を収めようと恐喝者の元を訪れたシグルデュル=オーリは、恐喝者が倒れているのを発見したのだが、シグルデュル=オーリ自身も殴られ、犯人は逃走してしまった。恐喝者を追う警察捜査がメインで、そこにホームレスの男が謎の男を監禁している事件、空前の好景気に湧くアイスランドでの銀行絡みの金融犯罪が重なり、互いに絡み合いながら緊張感を高めていく。構成としては複雑だが、読者には徐々に相互関係が分かってくるので読みづらくはない。一点、物足りないのはシグルデュル=オーリの性格が魅力的ではないこと。人間味があると言えば、それまでなのだが。 しかし、エーレンデュルはいつ復活するのだろう? シリーズ愛読者はもちろん、北欧ミステリーのファンにオススメする。 |
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それぞれで完結した4作品の最後に一枚の写真があり、そこに隠された真相を発見しろという「体験型ミステリー」。4作品、どれも短編ミステリーとしては魅力に欠けるが、連作で繋がっていること、挑戦的なネタ隠しがあることが売りの意欲作である。
冒頭にネタバレの「ヒントサイト」のQRコードがあるので、最後には作者がいう「真実」を知ることができたのだが、それ無しでは1作品も真相を見つけられなかった。 推理マニアにオススメする。 |
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