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水生 さんのレビュー一覧

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レビュー数224

全224件 141~160 8/12ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.84:
(8pt)

君がいなくても平気の感想

主人公が彼女を犯人と確信し、逮捕される前に別れようとするストーリー。動機は石持作品の中では納得できる部類。犯人が確信犯なのはいつもの石持さんらしいが、論理より感情で動いているのは珍しく感じた。幕引きはゾッとした。
君がいなくても平気 (光文社文庫)
石持浅海君がいなくても平気 についてのレビュー
No.83: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

密室蒐集家の感想

異なった年代毎に独立した密室殺人事件を密室蒐集家という謎の人物が解決していく連作短編集。時代ごとに捜査方法やトリックに変化が見られるのも面白かった。ストーリーが好きなのは『理由ありの密室』と『柳の園』、ミステリとして好きなのは『佳也子の屋根に雪ふりつむ』でした。
密室蒐集家 (ミステリー・リーグ)
大山誠一郎密室蒐集家 についてのレビュー
No.82:
(7pt)

謎解きはディナーのあとで3の感想

謎の提示→読者への挑戦状→解答というシンプルな構造の安楽椅子(執事)探偵シリーズの第3作(最終作?)。読者層がどちらかというとあまりミステリーを読まない人向けに設定されているため(そのためか賛否両論)、ワンパターン化(様式美と捉える事もできる)を防ぐためか、「彼女は何を奪われたのでございますか」で変化を付け、最終話で原点回帰と見せて衝撃的なラストというのが良かった。
謎解きはディナーのあとで 3 (小学館文庫)
東川篤哉謎解きはディナーのあとで3 についてのレビュー
No.81: 3人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ロスト・ケアの感想

介護問題を扱った社会派推理小説。犯人の行動の是非は自分でも結論は出せませんでした。ミステリーの部分も、本格ミステリ的仕掛けによって、急速に真相が明らかになっていく展開を効果的に演出している様に感じられる。
ロスト・ケア (光文社文庫)
葉真中顕ロスト・ケア についてのレビュー
No.80: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

11文字の殺人の感想

初読了の東野圭吾ノンシリーズ長編。女性が語り手で探偵役というのも東野さんの作品には珍しい。真相を突き止めようとする事が必ずしも良い結果を導くとは限らない、という様な切ない結末でした。
11文字の殺人 新装版 (光文社文庫)
東野圭吾11文字の殺人 についてのレビュー
No.79:
(8pt)

ジェシカが駆け抜けた七年間についての感想

本格ミステリー・青春小説・スポーツ小説の要素がうまく合わさっていて面白かった。演出的には伊坂さんの某作品を思い起こさせる。
ジェシカが駆け抜けた七年間について (角川文庫)
No.78: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)
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時計館の殺人の感想

圧巻の大トリック。この一言に尽きる。確かに普通それ自体を意識す事は日常ではあまりない。
時計館の殺人<新装改訂版>(上) (講談社文庫)
綾辻行人時計館の殺人 についてのレビュー
No.77:
(8pt)

黒猫館の殺人の感想

ある人物の正体や犯人は当てる事は出来たが、それでも面白味が減る事は無かった。最後の最後に驚かされた。やはり油断ならない。
黒猫館の殺人〈新装改訂版〉 (講談社文庫)
綾辻行人黒猫館の殺人 についてのレビュー
No.76: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ブラッドラインの感想

術中死、通り魔事件、教授選候補者の連続死、主人公の家族関係、ちりばめられたキーワードが最後に1つの解答として示される。「ブラッドライン」というタイトルも最後に大きな意味をもってくる。医療ミステリとしても家族愛の物語としても面白かった。
螺旋の手術室
No.75:
(8pt)

春期限定いちごタルト事件の感想

米澤さんの青春ミステリ+日常の謎2大シリーズの一方。ほろ苦く、切なくなる読後感は古典部シリーズより強く感じられる。出したくない本性が意図せずに出てしまう。ただしそれは作ったキャラクターではなく欠点を直そうとするための物。ある意味では後者の方が苦しいのかもしれないと思った。それと、食べ物の恨みは怖い。
春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)
米澤穂信春期限定いちごタルト事件 についてのレビュー
No.74:
(8pt)

きみとぼくの壊れた世界の感想

青春小説で恋愛小説、学園ミステリでアンチミステリ。様刻の言動や想いが終始ストーリーに何らかの影響を与えているのはセカイ系そのものに感じられる。本格ミステリも探偵役が推理した結論がその結末と物語を決めてしまう。ある意味では似ているかもしれない。ミステリの部分も3つのダニットが丁寧に押さえられていて良かった。 本能で好きなのは夜月、感情で好きなのは琴原、理性で好きなのは黒猫という感じかな?
きみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス)
西尾維新きみとぼくの壊れた世界 についてのレビュー
No.73:
(7pt)

鍵のない夢を見るの感想

日常に潜む狂気を表現しているようにも感じられるミステリー風味の短編集。「芹葉大学の夢と殺人」が個人的ベストです。
鍵のない夢を見る (文春文庫)
辻村深月鍵のない夢を見る についてのレビュー
No.72:
(7pt)

千里眼 美由紀の正体の感想

上巻…千里眼シリーズの1つの到達点。クラシックシリーズと新シリーズ数話の伏線が回収されていくが、現時点では良く分からない。
下巻…最も美由紀に好感が持てない展開(上巻)で始まったが、下巻で真相が明らかになるにつれ徐々に解消されていった。美由紀の過去(正体)を明らかにする話であり、千里眼・岬美由紀のリスタート地点であるように感じられた。
千里眼 美由紀の正体〈上〉 (角川文庫)
松岡圭祐千里眼 美由紀の正体 についてのレビュー
No.71:
(8pt)

身の上話の感想

金の魔力が引き起こしたかのようなストーリー。ミチルの言動は辟易する部分もあったが、錯綜した精神状態を表現するような文章に引き込まれ、後に何も残さない救いのある結末が良かった。
身の上話
佐藤正午身の上話 についてのレビュー
No.70: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

間違いの悲劇の感想

今年初読了のエラリー・クイーン。ほとんどがダイイングメッセージもの。自分はダイイングメッセージ系統はあまり好きではない(暗示めいた物は特に)が、それを綺麗に解き明かしてしまうのは爽快だった。
間違いの悲劇 (創元推理文庫)
エラリー・クイーン間違いの悲劇 についてのレビュー
No.69:
(7pt)

高校入試の感想

台本形式なので慣れるまでは少々読みづらかったです。この1つの物語の中にあらゆる問題提議がされている。湊さんの作品には珍しくすっきりとした終わり方も良かったです。
高校入試
湊かなえ高校入試 についてのレビュー
No.68:
(8pt)

フライ・バイ・ワイヤの感想

学園SFミステリー。IMMID-28(一ノ瀬絵梨)が編入してきたことが波紋を呼び、殺人事件が起こる。事件の発端も、解決の糸口も、そして解決に導いたのもIMMID-28(一ノ瀬絵梨)という構成も面白い。動機が少し弱いというのはあるが石持作品を読みなれている方なら許容範囲だと思う。
フライ・バイ・ワイヤ
石持浅海フライ・バイ・ワイヤ についてのレビュー
No.67:
(7pt)

白い部屋で月の歌をの感想

2つの中編はどちらもきれいな文体でした。読者を(良い意味でも悪い意味でも)微妙な心理状態にさせる。一作目は悲劇を予想させながらも希望を持たせる結末。二作目は全体に不気味さが漂いながらも暖かみを感じさせる終わり方。どちらも面白かったです
白い部屋で月の歌を (角川ホラー文庫)
朱川湊人白い部屋で月の歌を についてのレビュー
No.66:
(7pt)

女探偵(ウーマン・アイ)・幽霊殺人事件の感想

事件に対して真っ向から立ち向かっていく女探偵という構図は、赤川次郎作品群に登場する女主人公を髣髴させる。衝撃的な展開も、それを納得させる説明がなされているのも良かった。
女探偵(ウーマン・アイ)・幽霊殺人事件 (双葉ノベルズ)
No.65: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

緋色の研究の感想

初読了のシャーロック・ホームズシリーズ。新約版ということで比較的読みやすい文章だった。現代の科学捜査があれば即座に解決できそうな事件だが、これはホームズの超人的な観察力が見どころだと思うので、そう言ってしまうのは野暮である。
緋色の研究 新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)
アーサー・コナン・ドイル緋色の研究 についてのレビュー