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犯人に告ぐ
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犯人に告ぐの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全129件 21~40 2/7ページ
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先に映画を見て、犯人がどうして何人もの子供を誘拐したのか最後までよく分からない。 小説だったらわかるかと手にした。 小説を読んだのだが、読みながら豊川悦司の顔が浮かんできて映画の影響はかなり大きい。 小説では、巻島は孫がいるわけで、そうすると、髪が長くてテレビ映りが良くて、って、いったいどの役者が適してるんだ? 犯人逮捕の決め手となるベージュとピンクの関係について、映画も小説も良くわからなかった。 いっきに読み終えた。 分からない重要ポイントがあっても、かならは面白かった。 | ||||
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やっぱり雫井さんの小説ははまります。 “火の粉”と“虚貌”しか読んだことがなくて、どちらもすっごく面白くて引き込まれてしまいます。 何回読んでも、毎回違った見方ができ、飽きません。 雫井さんの大ファンになりました。 “犯人に告ぐ”は映画化されてたんですね、、、 それさえ知らなかったのですが、読んでみて本当に目が離せなくなってきて、たまりません。 最高です。 | ||||
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なかなか読む時間が少なくて、まだ上巻の途中ですが、もうすでにすごく面白いです。 毎日少しずつしか読めないのですが、下巻も楽しみでしかたありません。 | ||||
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6年前の幼児誘拐殺人事件で犯人を取り逃がし、上司たちの責任逃れの犠牲となったばかりか、マスコミに攻め立てられ やがて左遷された神奈川県警管理官、巻島史彦。6年後迷宮入りしかかっている連続幼児殺人事件解決のため、現場 に呼び戻された彼は、犯人にテレビを通じて話しかけることでなんらかの手がかりを掴もうという上司曽根の計画でテレビ 出演し、犯人に呼びかけることになる。やはり、犯人を追い詰めるという動きに加えて面白いのは、警察内での足の 引っ張り合いとマスコミの視聴率だけを追いかける節操のなさ。彼の若きキャリア上司は昔の恋人の気を引かんがために 巻島たちの動きを競争相手のTV局に全て漏らしてしまう。このねずみを捕らえるために巻島たちが仕掛ける罠。 さらに上司の曽根が巻島に黙って犯人の手紙を捏造することを逆手に取って、犯人追求のための手段に使う巻島の 巧妙な罠。最後には6年前の誘拐殺人事件の「犯人」が巻島の孫を誘拐することで事件は急展開を見せるという ストーリーテリングの上手さ。面白い作品であった。 | ||||
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ずいぶん前ですが、よく行く本屋で雫井 脩介さんの「火の粉」という作品をプッシュしていたので、読みました。詳しくは省きますが、印象はよかったものの、ほかの作品を探すほどではなかったんです。でも、映画化されたのを知り、この作品を読んで、好きになりました。あり得ない話だからこそ、書き手の力量が出ますよね。一気に読んじゃいました。時間をおいて、もう一回読みます。 | ||||
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主人公の刑事としての風貌、テレビを使った劇場型公開捜査、といった現実と非現実のすれすれな部分が読んでいて非常に面白かったです。 特に、獅子身中の虫に気付き、取り除く所は痛快であったし、主人公の同じ轍を踏まないと成長していく姿も良かったです。 若干、ラストの犯人逮捕があっさりでしたが、きっと現実もそうなのかもしれないと思うと納得。 | ||||
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冒頭から主人公巻島刑事はある誘拐事件を担当する。しかし、犯行手法や家族からの協力等様々な要素が相まって犯人を取り逃がし誘拐された少年は死体として発見される。その事件から6年後、新たに起こった連続男児誘拐殺人事件。現場に戻された巻島刑事を中心にTVを使った劇場型捜査が開始される。 登場人物はさして多くないが、その中でも警察内でのやりとりやTV関係での他局との対立など捜査を進める中にも様々なやりとりが組み込まれており、読み進めていく中でも「いつ進展していくんだろう?」という焦りが感じられる。その分すこし間合いが長い感じにも感じられるが、犯人からの返答がある場面ではつい身構えてしまうように感じさせた。 最終的に作中に登場する問題はきれいにまとめられているので、読み終えた後もモヤモヤ感は感じなかった。 | ||||
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面白かったです。50ページも読まないうちに面白くなっていきました。周りを固めてから面白くなるタイプではないので我慢することなく最初から読ませます。 内容に関しても斬新でありました。あまりにも現実離れしているわけでもなく、いかにもありそうな話になっています。(実際にはないでしょう) 斬新な構想、アプローチ、それを書ききってしまう筆力などに作者の力を感じました。私は悲惨さを感じる作品は嫌なのですが、それを感じさせない書き方も気に入っています。 私にとっておくらばせながら初、雫井作品でした!こんなスゴイ作家さんがいたなんて!ほかも是非読みたいと思わせる方でした。 | ||||
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情報を秘匿するか公開するか、という戦略で話が進むのが面白かった。 これまでの警察vs犯人のサスペンスとは違って、 両者ともにテレビを通して対決。という構図は新鮮だったように思います。 情報の扱いに対しても、ブラフや漏洩、視聴率を気にしたり、 マスコミとの対決があったりと一筋縄では物語が解決せず、 飽きさせないポイントが随所にちりばめられていて良かったです。 | ||||
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ラストまでテンポ良く読めました。 特に「ワシ」と「バッドマン」の とても臆病で巧妙な手紙の出し方からすると、 終盤の展開は唐突かな?とは思いました。 それでも素直に面白いと言える作品です。 | ||||
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劇場型捜査vs劇場型犯罪なんてところは、ちょっとこれまでにない斬新な感覚のストーリー仕立てなのに、 権力への対抗、マスコミへの皮肉、それに家族愛や人情とかも入って、 「最後は正直者が勝つ!」 みたいなところは“定番”ぽくて、面白くないところが無い。 だからとっても面白かったです。 | ||||
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ストーリーの展開で読者をグイグイと引っ張っていくという感じではありません。結構いろいろとありながら、進行していく感じです。 その反面、主要な登場人物をじっくりと描いています。これが他の著者と違うところなのかもしれません。初めて、著者の作品を読んだのですが。 また、いわゆる本格推理物ではありません。警察小説といったところでしょうか。 ところで、大学時代の未央子がデート中の車の中で見せた態度は、いったいどういうことだったのでしょうか。女心はわからない。 | ||||
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雫井脩介は「しずくい しゅうすけ」と読む。「しずく」は判らぬでもないが、脩は侑と似ているので、「ゆう」と読み間違えてしまう。ペンネームなら修にすべきだと思うが、脩に拘りがあるのだろう。いや、ひょっとしたら本名なのだろうか? 詮索はこのぐらいにして、本題に入ろう。 前作の「火の粉」で、雫井の並々ならぬリーダビリティの高さは承知していたものの、本作はそれをはるかに凌いでいる。リーダビリティの高さとは、何もストーリー展開が面白いだけでは成り立たず、登場人物各々の造形も際立っていて、本の行間から思いが、あるいは表情が立ち上がってくるぐらいだ。 構成も過不足なく纏められていて心憎い。これは純然たる警察小説なので、内容とは全く関係がないが、イメージ的に云うなら、昔の東映ヤクザ映画の主人公が耐えに耐えて、ラスト、一気に敵役を討つカタルシスを味わうことが出来る。そういう意味では文字通り、一気読みさせる力量がある。 | ||||
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なんとも男性的な小説。 事件の展開には、特に驚くようなものもなく、あれ?という感もありましたが とにかく一気に読み終えてしまいました。 映画化されたようですが、犯人に告ぐシーンなどは、 映像で見た方が迫力がありそうです。 | ||||
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おくればせながら読んでみて、一番印象に残ったのは主人公の上司二人の役人根性のおぞましさです。エリートの本部長とその甥は、自己の功名心から劇場型捜査を発案し、陰に陽に絡み合ってきます。捜査妨害やかく乱とも受け取れるようなことをしたり、部下に猛烈な嫉妬心を抱いていたりと、被害者へのいたわりの情など皆無であるかのような言動に身震いさせられました。フィクションではありますが、おそらく取材の過程でそのような思考経路たどるであろうことが浮かび上がってきたのでしょう。官僚なる人間たちに怖気がたちましたね。一方主人公の刑事さんも警視という階級ですが、現場に接してきた人だけに被害者へのいたわりや悔恨の情を持っていて、すごく共感がもてました。奇想天外なアイデアによって犯人を追い詰める作品ですが、ものすごいリアリティを感じる作品に仕上がっていると思いましたね。 | ||||
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犯人の設定が良いですね。 とても現実的な話に思えて引き込まれました。 エンディングも個人的にとても好きです。 話の展開にも無理な感じがしなくて、 「次はどうなんだろう」 「なるほぞ、それはそうだよね」 と話全体に非常に現実感が伝わってきました。 イメージの沸き易い本でした。 主人公・巻島のキャラクターには惹かれるものがあるが、 巻島が信頼する数少ない部下の一人である本田や、津田長、 決して完全ではない植草警視といったキャラクターも、 面白みがあっていい。 読み応えのある一冊です。 文庫になっていたようなので、オススメですね。 | ||||
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未解決の連続児童殺害事件、警察は最後の切り札として テレビニュースに現役捜査官の巻島を出演させ犯人からのコンタクトを待つ。 事件の注目性及びメディアへの露出により、様々な人間が劇場型捜査に介入し始める。 それらは巻島を翻弄し、時には巻島の存在をも否定する。 巻島の状況は、プロジェクト運営のリーダーなどでよくみかける。 どこまでを許容し、どこからを切り捨てるかの判断を常に行わなければならない。 上位者からの的外れな命令にも、形式上問題にならない最低限の対応で切り抜ける。 巻島はそういったしがらみを犯人逮捕という目的完遂のために 淡々と、そして絶妙なバランスで線引きして行く。 視点は必ずプロジェクト(捜査本部)におき、自分すら殺して最善の判断を行っていく。 その姿はとても力強く、クールに見えながら熱い思いを隠しつつ、リーダーの一つの理想像だ。 本作はミステリーとして捉えない方が楽しめると思う。非常に面白かった。 | ||||
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映画では描かれなかった、下巻のラストシーンが胸を打ちます。 刑事とは犯罪とではなく人間と向き合う仕事なのだという思いが胸に迫ります。 随所に描き込まれてきた主人公 巻島捜査官と津田長の関係性があらためて浮き彫りにされ、このラストを読ませるためにこの物語が語られたのだ、と思える程の秀逸なエンディング。参りました。 映画を見た方にも、そうでない方にも、一読をおススメできる警察小説です。 | ||||
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警察物が結構好きなのですが、なかなか良かったです。主人公のイメージがなかなかわかずちょっと感情移入できなかったけど、最後の方の申し訳ないという気持ちが心打ちました。 | ||||
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「劇場型捜査」という聞き慣れないが何かスケール感のあるこのキーワードが 物語の主軸となり、ともすれば上長的になりそうな背景描写や心理の過程を 重厚に描き切った作品。とても読み応えがあります。そして非常に丁寧に物語 を綴っているので、整合性が取れていてとても納得して読み進められます。 前半の誘拐事件、そして捜査ミス、容疑者の取り逃がし、そして殺された子供。 犯人以外は全て悪気があった訳ではなく、例えば身代金の受け渡し現場での もたつきも逮捕という最上の優先事項を目指すのであれば致し方のない事で あったし、そしてその逮捕こそが誘拐された子供の命を救う最善の策である、 という事も誠実な文章により納得させられます。結局の所、子供は殺されて 家族から怨みを買うが、それも究極的には誰も責めようが無かった事だと 感じました。 後半部では主人公、上司、テレビ局、女性キャスターなど様々なキャラクター 達の様々な思惑が絡み幼児連続殺人というセンセーショナルな事件も相まって スリリングかつ迫力のある心理戦が方々で繰り広げられます。 有賀という男の存在が謎であったり、桜井家族達との遺恨などの描写が軽薄で 物足りないなと途中で感じていましたが、それもラストに向けて全て回収され ていき、最後はとても感動的に終わります。 面白いです。是非! | ||||
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