■スポンサードリンク


晩秋



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

晩秋の評価: 4.00/5点 レビュー 9件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(3pt)

『初秋』と比べて読んでみたが。

先日『初秋』を読んでからその後編ともいえる『晩秋』を読むことにした。
 本書『晩秋』は、スペンサーが親代わりになって15歳だったポールを助けだしてから10年の時が過ぎたところから物語は始まる。
 今ではプロの舞踏家になったポールが突然スペンサーとスーザンのところを訪れる。
 ポールは、隔絶していた母とも時を経てつながりを持つようになっていた。
 が、この二ヵ月ほど電話をしても留守ばかりなので心配になりスペンサーに母を探してほしいと依頼する。
 スペンサーとポールは、ギャングがらみの事件に巻き込まれた男ボーモントと母パティが失踪した居所先を探し出したところから、やっとスペンサーのハードボイルドが始まり、多少は面白くなってきた。
 ネタバレになるから詳しく書くことは避けるが、スーザンの元夫のおきみやげのパールという名前の犬がやたらにページを占めて描写されていてページを繰る手が鈍くなる。
 スペンサーとスーザンとの会話もインテリ臭が鼻につきはじめてくるし、この二人がスノッブなのも気になり始めると嫌味になってくる。
 スペンサーがパールとどこへ行くにもこの猟犬を連れて歩いて行く理由が判らないんだ、とポールに問うと、すかさずポールが「カセクシス」と言う。
 「お前なら知っていると思ったよ」とスペンサーは言う。(P47~48)
 読者のなかで「カセクスシ」などの意味を知っている人が何人いるだろうと思いはじめたら、こんな会話も嫌味に思うようになってしまった。
 評者は、サマセット・モームの『英国諜報員アシェンデン』を読んだばかりだったから、ロバート・B・パーカーのスペンサー・シリーズ『晩秋』を読みはじめて、どうしてもモームの人物描写や情景描写と比べて読んでしまうことになった。
 やはり、モームのほうがパーカーより文章も描写力も優れていることを思い知らされてしまったのです。
 人品骨格から服装、そして装身具などに至るまで、モームも『英国諜報員アシェンデン』のなかで描写することが多いが、その人物造形には観察眼(上から目線ではない)に優れていて嫌味なく読ませてくれた。
 まあ、訳者の力量の差も考慮しなければならないかも知れないが・・・。
 ただ本作では、スペンサーの生い立ちを知ることが出来たのが唯一の収穫であったかも知れない。
 ロバート・B・パーカのスペンサー・シリーズは、『失投』など何作か読んできたが、本作『晩秋』は、『初秋』ほど良く出来た作品ではなく期待外れであった。
晩秋―スペンサー・シリーズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:晩秋―スペンサー・シリーズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150756716
No.2:
(3pt)

スペンサーがなぜあれほど色々なことができるのか?

スペンサー探偵がなぜ、ボクシングができ、家を土台から建てられ、料理もできちゃうのかが明かされます。
女にはもてるし好きなんだけど、日常生活に女がいなくとも別に困らない。この女に依存しない生活の姿勢をもつ男の姿は、ダシール・ハメットあたりが最初かな。ひとつの章が終わり方の軽い余韻を残すやり方はチャンドラーそのものだし、ロバート・B. パーカーってハードボイルドが好きで好きでたまんない感じなんでしょうね。
星が三つなのは、私がそれほど犬好きではないから。パールという名前の犬の描写がとても多いので、犬好きの人にはいいかも。
晩秋―スペンサー・シリーズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:晩秋―スペンサー・シリーズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150756716
No.1:
(3pt)

傑作と言われているらしいが

会話が多くて初心者向けだが、探偵小説としてではなく、重松清の書くようなゆるいストーリーで、英語の勉強向け、か。
晩秋―スペンサー・シリーズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:晩秋―スペンサー・シリーズ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150756716

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!