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罪火
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罪火の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 1~20 1/2ページ
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どんでん返しをやりすぎてるような…でも真犯人の若宮を追い詰めていく過程は面白い。 | ||||
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面白かった。 一気に読み終えて、朝を迎えてた。 凶器の問題がない限り、離人症や多人格の疑いを持つことはなかっただろう。 最後の終わり方も読者が安心する調和であり、安眠できるようにしてくれているところがありがたかった。 | ||||
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修復的司法は難しい問題だと思う。それが果たして被害者の慰めになるのかどうかだが。理絵はその活動に従事しながら、娘を実際に殺された時に、修復的司法が正しいのか悩む。「罪火」はラストで意外な真相が明らかになるのだが救いがない。救いがあるような結末だが、実際には救いはない。少し複雑な気分でした。 | ||||
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後半はワクワク感満載で読み切りました。 タイトルには複数の意味があったことが分かりました。 応報的司法に対する修復的司法,初めて知りました。 被害者の救済は,物語の複雑さを示すことによって簡単ではないということでしょうか。 正義の天秤は左脳寄りでしたが本作品は右脳寄りの幹に左脳的要素が散りばめた印象です。 TVサスペンスによくあるパターンではあるものの勉強になりました。 | ||||
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頼まれて買った | ||||
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それなりに楽しめたのですが、練りに練った展開というよりは、急に思いついて途中で変更したがための違和感を覚えました。 | ||||
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若宮って結局カッなって簡単に暴力に走るタイプだっただけじゃん。何最後きれいに締めようとしてんだろ…と寒くなった | ||||
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この作家の、筋書きの上手さが、よく出ている、最後の意外性、推理小説には、なくてはならないものだ。 | ||||
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何気に手にした一冊の本。被害者と加害者の葛藤がひしひしと伝わってくる本作。ラストの真実には衝撃を覚えた。早々に犯人が明らかになりながら、その後の展開をどうするのだろうと疑問に感じながら、読み進めていくと物語は予想外の展開に。あっと言わせるプロットは見事。ある意味ハッピーエンドの終末は涙を誘う。 | ||||
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犯罪者の救済と被害者家族の赦しについての小説。最初から犯人はわかってしまっているので、どのように謎解きになるのか…という感じて読み始めるのだが、最後の最後で「こんな伏線があったのか〜」と罪火というタイトルのわけがわかる仕掛けになってます。 小学校の校長先生をしつつ、人殺しなどの重大犯罪の犯人とその被害者家族との対面を通じての「赦し」に取り組んでいる女性の一人娘が誰かに殺される。犯人として捕まった小学校教師は、「私は死体を強姦したが、殺してはいない」と冤罪を主張。校長先生は、自分自身が保護者になって救済しようとしているある男性が怪しいと思うのだが、怖いのと自分がしてきたことが間違っていると言われるのが耐えられずに真実を追求できないでいる。 なぜ殺された少女は、その犯人の男性を好きになってしまったのか? どうしてその男性は一度は立ち直ったのに再度罪を犯してしまうのか…。その真実を知った校長先生・その彼の結婚相手はどんな行動をとったか。先生という立場で、死姦したという男の有り様は…。 読み終わってどっと疲れる作品ですが、いろいろ考えさせられます。 よく死刑反対の立場の方に「もし自分の家族が不合理に殺されても、死刑を望みませんか…」と意地悪な質問がされますが、この本も重たいテーマです。 | ||||
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過去に殺人などの重罪を犯した人間の更生をテーマにしつつ、ミステリーの要素をたっぷり加えたいわゆる社会派ミステリー。 「修復的司法」という言葉を初めて聞いた。犯罪加害者が被害者と直接対面することにより、双方の心の回復をめざすものらしい。 近代国家の日本では、もちろん、仇討ちが禁止されており、国が犯罪人を罰する。 しかし、対面したとしたら直接手を下したくなる欲求が沸き起こるのではないだろうか…。 そんな危険なやりとりを仲介するのが主人公の女性である。そして、のちに自分の娘が殺され被害家族となる。 多くの人は他人事では、心優しい人権派であるが、自らに降りかかると全く違った答えを出す…。 そこらへんの心情の描写はとてもリアリティがあり、引き込まれた。 先へ先へ読ませる展開と、人物設定もしっかりしていて、あっという間に読み終わった。 最後のトリック的な部分は、あれっていうくらい少し無理があったが、考えさせるテーマの重さに、 ミステリー的エンターテイメントの要素をふんだんに取り入れると、ある程度はしょうがないかとも思った。 | ||||
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この作者の作品は初めて読みましたが、読みやすいという印象です。 ただ題材が重いので、はっきりいって「好み」ではありませんが。 きっかけは昨年の12月に放送された本作のドラマ(再)でした。 ドラマを見て興味を持ったのですが、演出があざとい(原作にはない女の子のシャワー場面とか) ドラマよりは好印象でした。 ドラマは犯人を伏せたまま進行するので、視聴者をミスディレクションさせる意味もあるのでしょうけど、 それまでに女の子の登場場面が多いこともあり、鬱度は原作より遥かに上でした。 それに対して原作は犯人が分かっているため、ショックは少ないのですが、 腑に落ちない描写も多々あります。 【ネタバレになるので詳しくは書けませんが】 若宮が日記を燃やした&そのときの気持ちと、 ラスト間際の文章がつながっていないように読めてしまったのですが。 私が読みきれていないのかもしれませんが、どうも正反対のような印象でした。 それ以外にも、若宮に好意を持つ女性・かおりが犯罪被害者の遺族であるという「偶然」なども、 もう少し別の書き方で処理できなかったものかと思い、残念でした。 それから、ラストが割と綺麗な展開なのも気になります。 若宮とかおりの関係が急というか、このページ数では無理があるように思いました。 もう少し、分量があれば、徐々にで納得できたのですが、勿体ない。 それでも、若宮が最初、被害者に邪な感情を抱いていたことは事実なので、 若宮に全く感情移入できないのが辛いです。 若宮の「更生」もページ数が不足しているように感じました。 ドラマの実況(某掲示板)では「超展開」と好意的な意見も目に付きましたが、 個人的には、そのためにリアリティが薄れてしまったようにも読めたのが残念です。 | ||||
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作者の郷土愛が反映された良作です。 読みやすいので、早く読めました。 すごく才能溢れる作家さんです。 みごとなストーリー展開で、飽きることがありません。 緻密な心理描写満載のミステリーが読みたいなら、この作品はあなたを必ず満足させてくれることは確実です。 | ||||
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少年時代に殺人を犯した忍、嫉妬からの逆上で恩師の娘を殺めてしまう。 やがて明らかと成る真実の動機、犯罪加害者と被害者の苦悩。 面白く読む事できました、大門さん作品にはずれなし!! | ||||
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デビュー作『雪冤』に続く、社会派ミステリーの第二作。 ミステリーとしての仕掛けも上手いのだが、それ以上に加害者と被害者の断ち切れぬ連鎖というデリケートな問題を前面に出し、強く訴えて来るものがある傑作。 二転三転する展開からの結末には納得し、安堵するのだが、振り返るとみると、その結末に哀しみを覚えるという不思議な後味の作品。 『雪冤』でも思ったのだが、本作もまた薬丸岳の一連の作品のような味わいの社会派ミステリーである。 | ||||
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一言でいえば非常に緻密で作りこまれています。 とにかく最後の推理は圧巻です。今までの流れを、その推理に基づく視点から読み返すと 実は180度異なる衝撃的な内容になるからです。 冗談抜きに戦慄が走りました。ですがこれがまた見事に理にかなっています。 本当に筆者の才能には嫉妬します・・・ ぜひ探りなど入れず楽しみながら読み進めてください。 圧倒的な完成度、傑作です!! | ||||
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テンポは良く、だらだらとた回想シーンや理屈っぽさがないのでサラッと読めてしまいました。 ただ私は普段ミステリーの中でも本格物よりも、例えば宮部みゆきの「理由」なんかが好きなので人物の心情や外野のキャラクターをもっと 鮮明に書いてヒューマンドラマ要素に厚みを持たせて欲しかったです。 特に人物描写が背景を含めてなんとなく希薄な印象、登場人物のの台詞にリアリティーを感じませんでした。 若宮「…なんだ、どうかしたのかい」とか。 「かい」って??なんか実際あんまり使わなくないかい?? 真犯人若宮の恋人「かおり」もずーっとだれにでも敬語しかしゃべらない。 真面目で清純なキャラクターなんですが、うーん…合鍵までもっている相手に敬語?? ほんとちっさい事なんですがわたしにとってはとても気持ち悪く、リアリティーを感じないのです。 被害者花歩の母親、「町村理絵」は長年家族ぐるみで付き合ってきた教え子若宮をまさかの思いで疑う気持ちと 自分が信じてきた修復的司法を信じたい気持ち、許したい気持ち、犯人に対する怒りや悲しみなどの複雑な心情が 綴られていますが、これまた彼女の人物像も私いまいちつかめませんでした。 彼女の生活感、校長職と大きい子供2人もいて家庭を両立させている女性としてのライフスタイル(旦那さんはどこ?)や住んでいる街や部屋の風景など、 この人はどういう人なんだろう、実際にいたらあんな感じの人かな?と想像させてくれるような描写が欲しかったです。 一見関係ないようですが、こういう人物の背景がもっと描かれていたらもっと共感できて楽しめたのになー、と残念です。 | ||||
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著者の3作目である「確信犯」がそれなりに楽しめたので、2作目に戻ってみました。 確信犯 社会派小説として修復的司法という非常に難しい問題に切り込んでいながら、ミステリーとしても十分に満足の出来る仕上がりであり、著者はまさに社会派ミステリーの期待の新星と言えると思います。 伏線の張りすぎやフェアでない書き方など、若干気になる箇所はありますが、そうした部分を差し引いても、結末の見事さは圧巻でした。 ミステリーファン、特に社会派や司法系が好みならば、読んでおくべき一作と言えるかもしれません。 | ||||
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著者の3作目である「確信犯」がそれなりに楽しめたので、2作目に戻ってみました。 確信犯 社会派小説として修復的司法という非常に難しい問題に切り込んでいながら、ミステリーとしても十分に満足の出来る仕上がりであり、著者はまさに社会派ミステリーの期待の新星と言えると思います。 伏線の張りすぎやフェアでない書き方など、若干気になる箇所はありますが、そうした部分を差し引いても、結末の見事さは圧巻でした。 ミステリーファン、特に社会派や司法系が好みならば、読んでおくべき一作と言えるかもしれません。 | ||||
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■若宮忍は三重県伊勢市に住む35歳の派遣労働者。彼は少年院出身者だ。中学のときシンナー遊びの果てに普通の少年を殴り殺したのだ。唯一の身よりの母親は寝たきりで自宅療養していたが、半年前不審火で死んだ。表面上は更生している若宮だが、内心では自暴自棄と破滅願望で誰か人を殺して自分も死んでやろうという暗い決意を秘めていた■彼のもとには、修復的司法実現を目指している町村理恵と花歩の親子が出入りしている。理恵は59歳、花歩は13歳である。「修復的司法」とは「犯罪被害者と加害者が直接対話することで解決の道を探ること」をいう。町村親子は、若宮が20年前に殺した少年の遺族と若宮を対面させようとして世話を焼いているのである■若宮は、実は花歩を犯して殺すことで自分が破滅するように計算していた。ところが、花歩はよりによって若宮に恋心を抱いていた。告白されて動揺する若宮だったが、結局花火大会の夜、花歩を殺してしまう。目撃者はおらず、証拠もない。しかも、花歩の担任教師が死体の花歩を犯したことが判明し逮捕された。当然殺人の嫌疑も教師に向けられた。若宮は自首せず、逃げおおす道を選ぶことにした■だが思いがけぬ事態が重なり若宮の隠ぺい工作がほころび始める。そして待ち受ける衝撃の結末―。真の贖罪とは? そして犯罪被害者救済の方途とは? 今日的な課題を鋭く描く問題作である。 | ||||
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