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罪火
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罪火の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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どんでん返しをやりすぎてるような…でも真犯人の若宮を追い詰めていく過程は面白い。 | ||||
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後半はワクワク感満載で読み切りました。 タイトルには複数の意味があったことが分かりました。 応報的司法に対する修復的司法,初めて知りました。 被害者の救済は,物語の複雑さを示すことによって簡単ではないということでしょうか。 正義の天秤は左脳寄りでしたが本作品は右脳寄りの幹に左脳的要素が散りばめた印象です。 TVサスペンスによくあるパターンではあるものの勉強になりました。 | ||||
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この作家の、筋書きの上手さが、よく出ている、最後の意外性、推理小説には、なくてはならないものだ。 | ||||
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何気に手にした一冊の本。被害者と加害者の葛藤がひしひしと伝わってくる本作。ラストの真実には衝撃を覚えた。早々に犯人が明らかになりながら、その後の展開をどうするのだろうと疑問に感じながら、読み進めていくと物語は予想外の展開に。あっと言わせるプロットは見事。ある意味ハッピーエンドの終末は涙を誘う。 | ||||
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過去に殺人などの重罪を犯した人間の更生をテーマにしつつ、ミステリーの要素をたっぷり加えたいわゆる社会派ミステリー。 「修復的司法」という言葉を初めて聞いた。犯罪加害者が被害者と直接対面することにより、双方の心の回復をめざすものらしい。 近代国家の日本では、もちろん、仇討ちが禁止されており、国が犯罪人を罰する。 しかし、対面したとしたら直接手を下したくなる欲求が沸き起こるのではないだろうか…。 そんな危険なやりとりを仲介するのが主人公の女性である。そして、のちに自分の娘が殺され被害家族となる。 多くの人は他人事では、心優しい人権派であるが、自らに降りかかると全く違った答えを出す…。 そこらへんの心情の描写はとてもリアリティがあり、引き込まれた。 先へ先へ読ませる展開と、人物設定もしっかりしていて、あっという間に読み終わった。 最後のトリック的な部分は、あれっていうくらい少し無理があったが、考えさせるテーマの重さに、 ミステリー的エンターテイメントの要素をふんだんに取り入れると、ある程度はしょうがないかとも思った。 | ||||
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作者の郷土愛が反映された良作です。 読みやすいので、早く読めました。 すごく才能溢れる作家さんです。 みごとなストーリー展開で、飽きることがありません。 緻密な心理描写満載のミステリーが読みたいなら、この作品はあなたを必ず満足させてくれることは確実です。 | ||||
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デビュー作『雪冤』に続く、社会派ミステリーの第二作。 ミステリーとしての仕掛けも上手いのだが、それ以上に加害者と被害者の断ち切れぬ連鎖というデリケートな問題を前面に出し、強く訴えて来るものがある傑作。 二転三転する展開からの結末には納得し、安堵するのだが、振り返るとみると、その結末に哀しみを覚えるという不思議な後味の作品。 『雪冤』でも思ったのだが、本作もまた薬丸岳の一連の作品のような味わいの社会派ミステリーである。 | ||||
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一言でいえば非常に緻密で作りこまれています。 とにかく最後の推理は圧巻です。今までの流れを、その推理に基づく視点から読み返すと 実は180度異なる衝撃的な内容になるからです。 冗談抜きに戦慄が走りました。ですがこれがまた見事に理にかなっています。 本当に筆者の才能には嫉妬します・・・ ぜひ探りなど入れず楽しみながら読み進めてください。 圧倒的な完成度、傑作です!! | ||||
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著者の3作目である「確信犯」がそれなりに楽しめたので、2作目に戻ってみました。 確信犯 社会派小説として修復的司法という非常に難しい問題に切り込んでいながら、ミステリーとしても十分に満足の出来る仕上がりであり、著者はまさに社会派ミステリーの期待の新星と言えると思います。 伏線の張りすぎやフェアでない書き方など、若干気になる箇所はありますが、そうした部分を差し引いても、結末の見事さは圧巻でした。 ミステリーファン、特に社会派や司法系が好みならば、読んでおくべき一作と言えるかもしれません。 | ||||
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著者の3作目である「確信犯」がそれなりに楽しめたので、2作目に戻ってみました。 確信犯 社会派小説として修復的司法という非常に難しい問題に切り込んでいながら、ミステリーとしても十分に満足の出来る仕上がりであり、著者はまさに社会派ミステリーの期待の新星と言えると思います。 伏線の張りすぎやフェアでない書き方など、若干気になる箇所はありますが、そうした部分を差し引いても、結末の見事さは圧巻でした。 ミステリーファン、特に社会派や司法系が好みならば、読んでおくべき一作と言えるかもしれません。 | ||||
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■若宮忍は三重県伊勢市に住む35歳の派遣労働者。彼は少年院出身者だ。中学のときシンナー遊びの果てに普通の少年を殴り殺したのだ。唯一の身よりの母親は寝たきりで自宅療養していたが、半年前不審火で死んだ。表面上は更生している若宮だが、内心では自暴自棄と破滅願望で誰か人を殺して自分も死んでやろうという暗い決意を秘めていた■彼のもとには、修復的司法実現を目指している町村理恵と花歩の親子が出入りしている。理恵は59歳、花歩は13歳である。「修復的司法」とは「犯罪被害者と加害者が直接対話することで解決の道を探ること」をいう。町村親子は、若宮が20年前に殺した少年の遺族と若宮を対面させようとして世話を焼いているのである■若宮は、実は花歩を犯して殺すことで自分が破滅するように計算していた。ところが、花歩はよりによって若宮に恋心を抱いていた。告白されて動揺する若宮だったが、結局花火大会の夜、花歩を殺してしまう。目撃者はおらず、証拠もない。しかも、花歩の担任教師が死体の花歩を犯したことが判明し逮捕された。当然殺人の嫌疑も教師に向けられた。若宮は自首せず、逃げおおす道を選ぶことにした■だが思いがけぬ事態が重なり若宮の隠ぺい工作がほころび始める。そして待ち受ける衝撃の結末―。真の贖罪とは? そして犯罪被害者救済の方途とは? 今日的な課題を鋭く描く問題作である。 | ||||
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■若宮忍は三重県伊勢市に住む35歳の派遣労働者。彼は少年院出身者だ。中学のときシンナー遊びの果てに普通の少年を殴り殺したのだ。唯一の身よりの母親は寝たきりで自宅療養していたが、半年前不審火で死んだ。表面上は更生している若宮だが、内心では自暴自棄と破滅願望で誰か人を殺して自分も死んでやろうという暗い決意を秘めていた■彼のもとには、修復的司法実現を目指している町村理恵と花歩の親子が出入りしている。理恵は59歳、花歩は13歳である。「修復的司法」とは「犯罪被害者と加害者が直接対話することで解決の道を探ること」をいう。町村親子は、若宮が20年前に殺した少年の遺族と若宮を対面させようとして世話を焼いているのである■若宮は、実は花歩を犯して殺すことで自分が破滅するように計算していた。ところが、花歩はよりによって若宮に恋心を抱いていた。告白されて動揺する若宮だったが、結局花火大会の夜、花歩を殺してしまう。目撃者はおらず、証拠もない。しかも、花歩の担任教師が死体の花歩を犯したことが判明し逮捕された。当然殺人の嫌疑も教師に向けられた。若宮は自首せず、逃げおおす道を選ぶことにした■だが思いがけぬ事態が重なり若宮の隠ぺい工作がほころび始める。そして待ち受ける衝撃の結末―。真の贖罪とは? そして犯罪被害者救済の方途とは? 今日的な課題を鋭く描く問題作である。 | ||||
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ふだんあまりミステリーを読みませんが、とあるきっかけをいただいて、雪冤と罪火を読ませていただきました。 雪冤を読んでいくのは時間がかかりましたが、罪火は二作目ということもあってか、非常に読みやすくなっていたように思います。 で、2冊の作品があってこそ作者の意図するものがあるのかも? なんて感じています。 今住んでいる伊勢が舞台となっていて、非常に親近感もあります。 | ||||
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ふだんあまりミステリーを読みませんが、とあるきっかけをいただいて、雪冤と罪火を読ませていただきました。 雪冤を読んでいくのは時間がかかりましたが、罪火は二作目ということもあってか、非常に読みやすくなっていたように思います。 で、2冊の作品があってこそ作者の意図するものがあるのかも? なんて感じています。 今住んでいる伊勢が舞台となっていて、非常に親近感もあります。 | ||||
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殺人事件の犯人である若宮忍と、若宮に殺害された娘の母親で小学校の校長を勤める町村理絵。この二人の視点が交互に切り替わりながら物語が展開されていく。 本書では殺人事件の犯人は最初から分かっているのだが、殺害に至った過程や、殺害したあとの罪の意識に苦しむ加害者の様子、我が子を殺害された被害者の苦悩や、自分の教え子を信じたい気持ちなど、事件の関係者の心理がリアルに描かれていた。 また、町村は修復的司法という犯罪の被害者と加害者が対話をすることにより、加害者の謝罪の気持ちを被害者に伝え、被害者の痛みを和らげる活動の仲介役をしていた。彼女が実際に娘を殺害された状況で修復的司法に関する考え方がどう変わるのか、修復的司法の有効性についてもきちんと著者の意見があり、読み応えがあった。 | ||||
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殺人事件の犯人である若宮忍と、若宮に殺害された娘の母親で小学校の校長を勤める町村理絵。この二人の視点が交互に切り替わりながら物語が展開されていく。 本書では殺人事件の犯人は最初から分かっているのだが、殺害に至った過程や、殺害したあとの罪の意識に苦しむ加害者の様子、我が子を殺害された被害者の苦悩や、自分の教え子を信じたい気持ちなど、事件の関係者の心理がリアルに描かれていた。 また、町村は修復的司法という犯罪の被害者と加害者が対話をすることにより、加害者の謝罪の気持ちを被害者に伝え、被害者の痛みを和らげる活動の仲介役をしていた。彼女が実際に娘を殺害された状況で修復的司法に関する考え方がどう変わるのか、修復的司法の有効性についてもきちんと著者の意見があり、読み応えがあった。 | ||||
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伊勢神宮の奉納花火大会の「仕掛け花火」のような、素晴らしいトリックミステリー だと思います。恩師の教え子である「犯人」の人生模様との心理状態が大変面白い。 現代の世相を「斜め見」してハラハラするストーリーに、引き込まれます | ||||
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伊勢神宮の奉納花火大会の「仕掛け花火」のような、素晴らしいトリックミステリー だと思います。恩師の教え子である「犯人」の人生模様との心理状態が大変面白い。 現代の世相を「斜め見」してハラハラするストーリーに、引き込まれます | ||||
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『雪冤』は荒削りだが力強い意欲作で私は高く評価していた。 今作品はそれとくらべ、スケールでは劣るものの 文章力、緻密さ、心理描写など完成度では明らかにその上を行く。 特に私が高く評価するのが主人公若宮の心理描写だ。 今日の新聞に死刑確定者の手記が出ていたが、その心理が この作品を読むと理解できる気がする。恩師である町村校長との対比もいい。 またミステリー的な視点からも優れている。ぐいぐいひきこまれ最後にやられた。 読後感もよく、新しいタイプの優れた倒叙ミステリーだ。 | ||||
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『雪冤』は荒削りだが力強い意欲作で私は高く評価していた。 今作品はそれとくらべ、スケールでは劣るものの 文章力、緻密さ、心理描写など完成度では明らかにその上を行く。 特に私が高く評価するのが主人公若宮の心理描写だ。 今日の新聞に死刑確定者の手記が出ていたが、その心理が この作品を読むと理解できる気がする。恩師である町村校長との対比もいい。 またミステリー的な視点からも優れている。ぐいぐいひきこまれ最後にやられた。 読後感もよく、新しいタイプの優れた倒叙ミステリーだ。 | ||||
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