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いつか、虹の向こうへ
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いつか、虹の向こうへの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全50件 41~50 3/3ページ
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| 心に傷を持つ主人公が繰り広げる冒険譚。 ハードボイルドの定型である。 ちょっと変わってるのは、主人公が共同生活をしているというところ。 共同生活者もそれぞれ事情があり、その事情が話にうまくかかわってくる。 正直、プロットの勝利かなと思う。 解説に出色のデビュー作とあるが、それは嘘ではない。 05年に石田純一でテレビ化されたとのことだが、 石田純一が主人公では、作者が泣くだろう。 かなりのハードボイルド通をもうならせる作品であると思う。 | ||||
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| 最初から引き込まれて一気に読んだ。元刑事の家に居候するその他の住人にもそれぞれ個性的な過去があっておもしろかった。ただ、久保を殺した犯人に関するヒントが少なく、真相は最後になるまで分からなかったので、もう少しヒントがほしかったが、それでも、ヤクザと尾木との駆け引き、尾木と刑事のやりとり、過去に世話になった弁護士とのイキサツなど、人物像も分かりやすく描かれていて読みやすかった。 | ||||
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| 虹の種の話には感心した。 全体に流れるトーンもいい。 敢えて難点をあげるなら、横溝正史ミステリーとは少し違うような・・・ しかし、間違いない傑作。 | ||||
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| 小ぢんまりとした話でした。 誤って人を殺めた過去を持つ男が、ヤクザに脅され、渋々犯人探しをする破目に。 登場人物が少なく、どのキャラクタもそれなりに事件に関っていく。 物語を進行するのに無駄な人物がいなかったと思ったが、事件解決まで一直線に見えてしまうのはそのせいかとも思いました。 自分の状況を素直に表現しない尾木の天邪鬼な台詞にハードボイルドを感じました。 ドラマでは尾木の同居人を刑務所で知り合ったとの設定にしてしまっているが、放送業界の狭い良識に縛られて欲しくなかったです。 閑話休題。 読後感もなかなか良く、物語の中で語られる「虹売り」の話も小説に深みが増したと思います。探偵物に新味さが感じられないので★一つ減じましたが、読んで損はさせない小説だと思います。 | ||||
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| 前科を持つ元刑事の尾木は、それぞれ事情を抱え込む3人の居候たちと同居生活を送る。酔っぱらって家に帰る途中、チンピラに因縁をつけられ少女に助けられるが、その少女との出会いがきっかけで事件に巻き込まれる。 過去の悲しみの大きさからくる、主人公の渋さとクールさ、同居人たちの素っ気無いやさしさが、あったかくかっこよかった。意外な展開、結末でした。 | ||||
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| うん、なかなか面白かった。 作品そのものは、正統派のハードボイルド作品と言えると思う。作中は、常に主人公・尾木の一人称視点で語られる。まず、この主人公の語り口調が良い。テンポの良い展開に、この主人公の皮肉交じりの語り口が非情に魅力的。この辺りに関して、個人的には『テロリストのパラソル』(藤原伊織著)を思い浮かべた。正直なところ、決して目新しい題材とは言い難いのだけれども、このテンポの良さと、語り口によって、どんどん引きつけられるものがあった。 不器用な性格ゆえに妻を失い、さらに「魔が差して」職も失ってしまった尾木。親から受けついた住居も、妻への慰謝料の支払いのために売却しなければならない。そんな状況なのに、いや、そんな状況だからこそ受け入れてきた同居人たち。早紀によって、そして、自らによってその同居人たちにまで危害が及びそうになった時、彼等を守ろうとする尾木。それと対比するように挿入される童話。「家族」「絆」というテーマがしっかりと伝わってくる。 横溝正史賞選考委員の1人である北村薫氏が指摘するように、終盤の謎解きがやや一直線に過ぎる、というきらいはある。でも、全体を見渡せばレベルの高い作品じゃないかと思う。 | ||||
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| 今時珍しい本格的ハードボイルドにもかかわらず、最後まできっちり読めた。 「きっちり」と言うのは、最後まで面白く読めて惹きこまれた本という意味。 ハードボイルドが染みついている元刑事の主人公は、他人との奇妙な同居生活をしている。 1つの殺人事件をきっかけに同居人達の過去が明らかになりながら、殺人事件も犯人がわかる。あまりにもあらすじだけ追うと陳腐だ。 作中にもヤクザ、酒、暴力、クスリと単純な要素が加わるが、これが妙に主人公を魅力的にしてしまうのだ。 更に絵本「虹売り」の話も挿入され、うなる1冊に仕上ってしまった。 これはハードボイルド、ミステリーといったジャンルに拘らず本好きな人全般が愉しめる本に思う。 ただあくまでデビュー作なので解決の糸口にひねりはない。 | ||||
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| 守るべきものを全て失って、生きる意味さえ見出せないでいる尾木。不器用で人との接し方も分からずに、妻や職も失ってしまった。そんな彼が、血の繋がりのない3人の居候を守るために立ち上がる。人との関係は、もろく儚いもの。些細なことで崩壊してしまう。だからこそ、その関係が大切なのかもしれない。人生を一度捨てた尾木だから出来ることや見えることがある。“家族”とは、血の繋がりとは限らない。 | ||||
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| 非常にいい作品だった。選考委員がこぞって指摘するような難点もあったが、内容も良かったし、読み易かった。時折出る笑いもなかなか気持ち良いものであった。個人的には、選考委員のとある大家の作品より面白く読めた。同氏の次回作にも期待したい。 | ||||
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| 出だしから、ラストまで、ほとんど一気に読んだ。本筋に関係ない描写がほとんどなくて、立ち止まらない。加筆修正してある、とのことで、ラストの展開も納得。というか、ちょっとぐっとくる。虹の童話がいい味だけど、オリジナルなんだろうか? | ||||
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