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ジバク
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ジバクの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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年収2000万からの転落人生。 主人公について、最初の数ページは、ファンドの仕事で億単位の金を動かす、バリバリやり手の描写。 綺麗な奥さんと一緒に住んでいて、1億円以上のマンションまで購入する予定。 リア充ですね。 これが、これから転落していく話の前振りになっていて、いつ落ちるのか、いつ落ちるのかと期待してしまうくらいです。 たまたま同窓会で再会した同級生と不倫関係になり、そこから転がる石のように落ちていきます。 展開がスピーディで、文章が分かりやすく、ラジオ聴きながら、楽しく読むことが出来ました。 ただ時折、現実と悪夢の境がぼやかされて、夢オチみたいになってるところは、読んでてちょっと置いてかれた感じがしました。 最後に何らかの形で、転落する原因となった不倫相手の女を操っていた男に、仕返しがあればいいなと思いました。 読み終わって、後ろの数ページを見てびっくり。 あまりの参考文献の多さに。 株式の本、ホームレス大百科や、死刑囚の本やら、ヒモになるためのマニュアルやら。 これ一冊を描くのに百冊くらい読んでる。 確かに、本文にも、参考文献がないと書けないようなところがあります。 自分で経験したことは、書けるけど、それ以外のことは取材したり、参考文献で勉強しないと書けないんだろうなと思いました。 小説家って大変なんだなと思いました。 | ||||
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嫌われ松子の一生の山田さまの作品 松子の転落とはまた全然違う転落なんですが。 同窓会で再会した女と関係をもったのをきっかけに 年収2000万のファンドマネージャーがどんどん転落していきます。 その割になんか転落先でもそれなりに小さな幸せ?見つけて 地味に暮らしているんですが、 なぜかまた何かが起きて また転落していく・・・ うーん。 最後まで救いがないし まあ、一旦落ちると、よほどのことがない限り 這い上がるのって確かに難しいよね 特に男性でなんの資格もない場合は 教訓 同窓会で昔の憧れの人と再会して その彼女から誘われても拾い食いはやめましょう 食中毒が待ってます(笑) | ||||
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一見、荒唐無稽にも想えるが、あり得ない話でも無いとも想う設定かも知れない | ||||
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あの、傑作中の傑作、2003年、一年で300冊近く本を読む自分の中で最も面白かった小説第一位に輝いた「嫌われ松子の一生」を書いた山田宗樹の作品。2000万円稼ぐ証券会社のエリートサラリーマンがひょんなことから人生のレールを踏み外し、数奇な運命へと巻き込まれてゆくという異色作。 小説の構成やあらすじはほぼ「嫌われ松子の一生」と同じではある。でも今回の人生劇場の描き方にいささか作者が意図的に主人公を転落せしめんとする意思が感じられるものがあった。 「嫌われ松子の一生」においては、ほんの些細なことの積み重ねで松子の運命が激動してゆくさまを描いていたが、今回の「ジバク」においては、主人公の人生の展開のしかたにやや不幸な方向に発展させようとする強引な感じ、といえばいいのだろうか、そんなものを感じた。 特に女性を悪者にしている部分が多々あるが、悪者にするのはいいとして、そこにあまり深みがない。とくに保険金をかけて主人公を焼死させようとする女性の登場は多少強引な感じがある。それに主人公に次々に襲いかかる不幸な現実の数々もかなり立て続けに起こると読了する意欲をやや削がれてしまう。 不思議なことに、不幸で数奇な運命が立て続けに起こるのは「嫌われ松子の一生」も「ジバク」も同じなのだが今回の作品にはあまりにも救いがないし小説全体がやはり暗い。主人公が男性だから、というところもあるのかもしれない。男女の間で「救い」の内容が非対称であるからだろうか、閉塞感に満たされた真っ暗な小説世界に多少辟易させられた。 小説の内容はよく出来ているし、読み物としては及第点を軽く越えている。全く内容に不足はないのだが、あまりにも暗く希望のない内容と「嫌われ松子の一生」との比較で、★は4つである。 | ||||
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この本が、埼玉や鳥取の婚活殺人事件の前に書かれていたことは、 作者の世の中を見通す力が本物の証と言えるでしょう。 ところで冒頭で、『村山さんとか、ヒロさんとか、次長とか』呼ばれていた 人が出てきますが、その後一切出てきませんが、彼はなんなんでしょう? ラジカセが村山→河野→麻生と、渡ったとも、読みにくいんだけど。 | ||||
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年収2000万円を稼いでいた男が、日々の生活もままならないどん底まで落ちていく物語なのだが、転落のきっかけには常に女性が関係しており、自業自得という面が大きかった。女性に酷い目にあったら普通はその女性を恨み二度と関わりたくないと考えるのだが、ひと時の幸せが忘れられず、心の底から女性を憎むことができないという微妙な心理には共感できるところがあった。 物語は前半から中盤にかけてのファンドマネージャからの転落、営業職への転職の部分についてはおもしろくて一気に読んだのだが、後半の道路整理の仕事を始めるようになってからは急に展開が失速してしまったのが残念だった。一時期は年収2000万円を稼いでいた男が再起に向けての行動を起こす気力もなく、ただ転落していく自分の人生をそのまま受け入れている様子が物足りなかった。 | ||||
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