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あるキング
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あるキングの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全73件 21~40 2/4ページ
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私はこれ嫌いじゃない。 今までの作品と比べるとちょっと異質な感じはするけど これは悲劇か?それとも喜劇か? マクベスになぞられて、何か深いものをもらった気がするのだが・・ | ||||
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文庫と単行本どっちも読んで 単行本のときはものたりないな〜ておもったけど 文庫では修正がいい感じになってる気がした 単行本でおもしろくないと思った人は文庫読んでみたらいいと思う | ||||
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毀誉褒貶あるみたいですが、ぼくにはわかりました。これは「キング」の話。そしてぼくは「◯◯◯◯◯」。もちろんぜんぜんべつものかもしれませんが。 伊坂幸太郎さんの「あとがき」によると、「「いつも以上に、自分の好きなように書く」ということが第一の目的でしたので」とあり、そして、「果たして、読者がどう受け止めてくれるのかと心配していたのですが、発表後は、予想通りと言いますか、「何だこりゃ」と感じた読者が多かったような、そういう印象があります」と述べています。ぼくは、伊坂幸太郎さんの作品は、さいきん出たもの以外は全部読んでいますが、たしかにこの作品はほかのものと毛色が違います。エンターテイメント性が少ない、といいますか、「文学的」といいますか。でも、繰り返しになりますが、ぼくは好きです。 この作品は、作中言及されているように、ウィリアム・シェークスピアの『マクベス』を下敷きにしているのですが、それ以外にもアーヴィングやミルハウザーといった小説を念頭に置いてあることを伊坂さんは言明されているようです(アメリカ文学者・柴田元幸さんの「解説」による)。 そういった感じで、つまり、いわゆる「文学」しています。アーヴィングやミルハウザーはおそらく日本でいうところの純文学作家です(アメリカ文学にはあまり明るくないですが)。『マクベス』はシェークスピアの四大悲劇のなかのひとつなのですが、『あるキング』が悲劇に終わるかどうかは「ネタバレ」になるので言及しないことにします。 以下、この作品を読んで考えたことを箇条書きにします。 ・「おまえ」という二人称で書かれる章がありますが、これはミシェル・ビュートル『心変わり』や倉橋由美子『暗い旅』の影響でしょうか。いまではもしかして普通なのかもしれません。 ・いろいろな登場人物の「語り」があるのですが、これは「王」=「王求」が周囲をよい方向へ変えていることを示すためにそうなっている気がします。 ・そういばこの作品、時代設定が謎なのですが、この物語はいつごろの話なのでしょう。王求の両親は携帯電話を使っているのですが、それが23年前。携帯電話が普及したのが、2000年ごろですからこれは未来の話なのでしょうか。 ・「おまえ」と呼びかけるのは「あの人」だったんですね。 ・親の期待はよくない、と思いました。 ・この小説はリアリティがあまりない、比較文学者・小谷野敦さんがいうところの「作りごと小説」だなぁ、と思いました。それが悪い、ということではもちろんありません。 ・村上春樹さんのような文章をときどき文中で書かれていますね。やはり、「春樹チルドレン」ということなのでしょうか。 以上です。 | ||||
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シンプルに核心だけをついてた。 個人的には今まで読んだ伊坂作品の中で一番好き。 自分のファン層を理解した上で、あえてチャレンジした著者の姿勢も含めてこの作品なのかも。 フェアはファウルでファウルはフェア。 今の自分にとっては、フェアだ!我を張って走れ!と言ってくれる本。 自分も著者に同じ言葉を返したい。 | ||||
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ハッピーエンドやスカッとする結末を期待すると裏切られます。 いろいろな経験をして、いろいろな本を読んだオトナなら味わえるおもしろさがあります。 確かにいつもの伊坂作品とは異なる趣きですが、これはこれでアリです。 | ||||
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評者は、伊坂幸太郎の作品は本書が初見です。従って、本書を野球小説として読みました。そして、野球小説として十分面白かったです。 ファウル イズ フェア、フェア イズ ファウル という「マクベス」の魔女の有名な台詞に初めて接したとき、評者は「うーん、ファウルかフェアかはっきりしてくれんと試合が進まんけどなぁ」というくだらない感想を持ってしまった野球ファンです。今の若い人は「ファウル」というとひょっとしてサッカーやバスケを連想するかもしれないけど、評者の世代では圧倒的に野球です。ファウルと言えば野球。 だから、評者にとってこの小説は、この言語的オーバーラップをベースに、野球をネタに無理は承知でマクベスをやってみました、というふうに読めました。その「無理筋」を押し通す筆者の豪腕が、たいへん面白かったです。 もちろん、野球小説としては、相当に「クセ球」でありますが、けっこう胸元の鋭いところを突いてくれているのであります。 面白かった! | ||||
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っていうかさ、仙醍あるいは地元チームにこだわらず、メジャーリーグでも言っちゃえば良かったのでは? 人殺しの息子などと呼ばれず、実力発揮出来て監督の屈折したジェラシーを受けなくて良かったのでは。。 ドラ息子社長のオーナーが、後押ししてくれたかもよ。 伊坂作品として異色と言われているそうだけと、これまでの作品同様楽しめたし、ストレートに面白い作品でした! | ||||
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死神の精度以来の久しぶりに読む伊坂さんの作品でしたが、僕は好きです。 野球も透きなので文章が鮮明に頭の中で映像化されました。 結末が明確に書かれているわけではないため、しっかりとした結末を欲する方は物足りないかもしれません。 僕としては続編があれば是非読みたいです。 | ||||
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不思議な不思議な物語です。 てっきり散歩の本かと思いました。 マクベスを下敷きにした野球界を舞台にした現代の寓話。 嫌いじゃないです。 物語の中身を深読みしたくなりますが、 んーでも単純に、「球」って感じは「王」と「求」か。王っていえばホームラン王に、打点王とかあるな。 そういや王を殺して王権を簒奪したマクベスに「Fair is foul,and foul is fair.」ってセリフがあるな、 フェアとファウルね。野球を題材にしよっかな♪ …っていうノリでかかれたような気がしないでもないです。 途中のヨギ・ベラの「試合は終わるまで終わらない。」という意味不明ながら、深読みされそうな、おかしな名言ってのが気に入りました。 こうも言いかえられそうです。「伊坂作品は読めるまで読めない。」 | ||||
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以前、単行本は過去に読んだことはあるのですが、そのときは暗く重く、もやもやとしてあまり面白くないなあという印象だったのですが、 だいぶ書き直されているときいたので文庫版を手に取ってみることにしました。 読んだ感想ですが、単行本のときよりだいぶすっきりして読みやすくなり、単純に面白いと思いました。 まるで、重苦しい雰囲気すらホームランで吹き飛ばしたんじゃないかと思うような作品に仕上がっているのではないでしょうか。 | ||||
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んー 確かに一般的に名作 傑作なんて呼ばれる作品ではないだろうし キャッチーさ…わかりやすさが無いから 売れ線ではないと思うけど “お話”として 私は かなり面白いと思った♪ 野球がスポーツとして大好きだし、私自身経験者でもあるから 確かにこの話を野球小説として読んだら滅茶バカバカしい (^w^) でもねー…題材がたまたま野球なだけだからねー 野球選手として王求は ありえないだのなんだの そこを語る意味は無いと思うんですよねー これは王の話なんですよ! 文庫化で あちこち分かりやすい改稿がされていて 私は単行本よりかなり面白くなったと思います♪ PS.しかし レビューで “伊坂”を“井坂”って書いといて 声高に 「私はファンだー!もの申すー!!」 みたいに吠えてる人って どうなんでしょうね(失笑) | ||||
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伊坂幸太郎16作目の作品は、簡単に言えば「野球の天才の生涯」を描いたものだ。 地元の超弱小球団『仙醍キングス』の熱狂的ファンである両親の下に、王求は誕生する。彼の天性の圧倒的野球センスは、大小様々な影響を与えながら、確実に王の道を進ませる。 スポーツを題材とする本と言えば、爽快感、青春といったイメージが強いものだ。しかし、この「あるキング」は違う。 野球をテーマにした本をそれ程多く読んだ経験があるわけでもないが、この本はスポーツを題材にしながら、独特な視点から物語が展開されていると感じた。 例えば、話の流れを思い返しても、上で示したような爽やかさはない。光る汗も熱い友情もこの物語には存在しない。人も死ぬ。それは、この物語の題材は主人公の成長物語ではなく、主人公を取り巻く環境を観察するものだからだろう。彼らの行動や外見についての細かい描写が、脳内での再現を容易にし、心理状態を想像することができる。作家の世界と自分の想像世界を融合させる、小説ならではの楽しみ方を思う存分に堪能できるのである。これだけ暗い物語でありながら、読者を鬱々とさせず、爽やかな余韻まで残す。さすがとしか言いようがない。 ちなみに、伊坂さんの本は、とにかく伏線が多い。それがラスト、ごく自然な形で物語の中心へと集結していく流れはどの作品を読んでも見事である。私はいつもその伏線に気付けずに、怒涛のネタバレに圧倒されてしまうのだが、今回も同様に多くの伏線が張り巡らされている。しかし、この物語は、全てを知る第三者の語りなので、「ここ、伏線ですよ」と言うガイドが織り込まれている。 今後、伊坂作品を読む上で、伏線を見つける良い参考書にもなるかもしれない。 | ||||
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マクベスに野球を加え現代風にアレンジした独特な作品です。 終始暗めで終盤も盛り上がりに欠けますが、 構成と文章力はさすがでした。 人に勧める作品では無いですが、伊坂ファンなら読んで損することはないと思います。 | ||||
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「なるべくしてなる者」にはこのタイトルの質問は愚問、ということです。 野球界の王、というより異能者がいる時、回りは混乱するしかありません。筆者の他の著作には色々な法を超えた異能者が描かれていますが、今回は犯罪的な要素はほとんどいなく、ちょっとした実験小説のような感じがします。筆者得意の伏線を張り巡らせて、一気に最後になだれ込んでいくというパターンではないです。 シェークスピア、特にマクベスが多用されています。マクベスは評者も好きな作品なので、三人の魔女が出てきた時には少し嬉しかったです | ||||
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現代の仙台をモチーフにした、ファンタジア。ライトノベルにシェークスピアを盛り込んだような、虚構の世界。 ここまで大嘘に大嘘を重ね、さらに大嘘で包み込んでいくと、逆に清々しさを感じる。かつ、快楽的である。 主人公が野球の天才ということで、あさのあつこ『バッテリー』を連想させる。 あちらは現実的な設定で「それらしく」描こうとしたにもかかわらず、透明感だけで心が宿らない つまらない物語になっている。それに対し、伊坂は逆に「おかしな」ストーリーの中で人間性を巧みに捉えている。さすがに男の子の男親、「よく観ている」のだろうと感じさせる。 著者自身が物語中で何度も、「これはあり得ないフィクションなんだ」と念を押してくるかのような、まさに「千三つ」の物語。997:3の、「3」の方に何を読ませたかったか? 意識して読むと、とても興味深く、面白いと思いますよ。 著者は「息子と口げんかばかりしている」そうだが、それはつまり、子どもの目の高さに視点を合わせられる、懐の深さでもある。 子どもに対して親はつい、滑稽なほど盲目的になりがちだが、彼は冷静な目も併せ持っているのではないかと想像する。 『魔王』でフッと見せた(ような気がした)思想性に惹かれ、著者の作品をついつい手にとってしまう。『重力ピエロ』はともかくとして、『ラッシュライフ』や『死神の精度』などでは、軽妙な会話とストーリーの入れ子回収だけの、流行作家かと思った。しかし本作で、「やっぱり、こういう面も持っていたのね」と感じられたのが嬉しかった。 一般受けしないかもしれないが、こういう作品も5作に1作、いや、10作に1作くらいは書き続けて欲しいと願う。 著者は、やはり天才であると思う。直木賞とは縁を切ってしまったようだが、いずれは純文学寄りの作品もと、期待している。 | ||||
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結構厳しいご意見が多いですが、私は割りと好きですよ。 伊坂作品って伏線がキモってところがあるんですが、やはり「繋がり」を大事にされている作家だと思います。 「伏線=繋がり」だけではなく、輪廻転生だったり、因果応報だったり。 そのあたりは初期作品からこの作品を含め首尾一貫されているのではないでしょうか。 私はそこに惹かれてるゆえ、この評価です。 | ||||
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読み進むうちに、非現実が現実に感じられる不思議な世界観は、伊坂ワールドだと思います。 作者自身も、多くの読者も、この作品は他の作品とは、ちょっと違うと評していますが、わたしは「いかにも伊坂さんだ」と感じました。 | ||||
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読み進むうちに、非現実が現実に感じられる不思議な世界観は、伊坂ワールドだと思います。 作者自身も、多くの読者も、この作品は他の作品とは、ちょっと違うと評していますが、わたしは「いかにも伊坂さんだ」と感じました。 | ||||
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土曜の夜に一気読み、二時間弱というところ。 野球の天才の伝記的物語。 正直野球好き以外の方は?と思うかも知れない。 結末もいまいち尻切れトンボだし。 読みながらイチローを思い浮かべた。 小説のように7割、8割では無かったが、連続首位打者は作中の主人公のようなものなのかもしれない。 圧倒的な力の差という意味で。 だとするとメジャーで連続首位打者にはなっていない(なれない)イチローはそれはそれで幸せなのかも? | ||||
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土曜の夜に一気読み、二時間弱というところ。 野球の天才の伝記的物語。 正直野球好き以外の方は?と思うかも知れない。 結末もいまいち尻切れトンボだし。 読みながらイチローを思い浮かべた。 小説のように7割、8割では無かったが、連続首位打者は作中の主人公のようなものなのかもしれない。 圧倒的な力の差という意味で。 だとするとメジャーで連続首位打者にはなっていない(なれない)イチローはそれはそれで幸せなのかも? | ||||
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