■スポンサードリンク
あるキング
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
あるキングの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.02pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全50件 21~40 2/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
伊坂幸太郎の作品は自分に多大な刺激を与えてくれる。 デビュー作品に「喋るカカシ」を登場させ、「死神の精度」では名の通り死神が颯爽と街を駆け回り、その一角の銀行では今日も銀行強盗が起こる「陽気なギャング」シリーズ・・・。 よく彼の名を語るときに用いられるのは「絶妙な伏線の終盤での総回収」であったり、「洒脱なユーモアで読むものを唸らせる」あるいは「軽妙な会話の裏に計算されつくされたトリックを混ぜ込む」 読者を感嘆させるこれらの技法は様々な著書で利用されてきたが、彼のキャリアからすると後期にあたる16作目は、不振の結果に終わってしまった。 読後の何ともいえない消化不良感は彼らしくないと思ったし、何より話の趣旨が奇妙な怪物等の出現によってつかみにくくなってしまっていた。 次作「SOSの猿」「オー!ファーザー」「バイバイ、ブラックバード」いずれも微妙だった覚えがある。 久々の快作「マリアビートル」を皮切りに、初期〜中期の作風に戻って欲しいと切に願う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
仙醍キングス監督南雲慎平太は、彼にとって最後の試合となる日に突然逝った。同じ日、ひとりの男の子が産声を上げる。「王求(おうく)」と名づけられた彼は野球の天才だったが・・・。ひとりの男の、波乱に満ちた人生とは? この作品を読み終えたとき、さまざまな思いが渦巻いて、王求に語りかけずにはいられなかった。「王求よ、君の人生は穏やかとは言えないものだったが、それでも幸せだったかい?」「王求よ、数々の困難が君を襲ったけれども、そのときに君の胸に去来したのはいったい何だったのか?」「王求よ、野球を続けることにためらいはなかったのかい?」もっともっと王求に聞きたいことがある。でも、彼は、きっとどんな問いにも笑顔を返すだけなのだろう。そんな気がする。彼の人生を見つめるとき、そこには悲哀しか感じられない。「悲劇の天才」彼にはその名がふさわしい。独特の雰囲気を持った、好き嫌いがはっきり分かれるような作品だが、私は好感を持って読んだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
仙醍キングス監督南雲慎平太は、彼にとって最後の試合となる日に突然逝った。同じ日、ひとりの 男の子が産声を上げる。「王求(おうく)」と名づけられた彼は野球の天才だったが・・・。 ひとりの男の、波乱に満ちた人生とは? この作品を読み終えたとき、さまざまな思いが渦巻いて、王求に語りかけずにはいられなかった。 「王求よ、君の人生は穏やかとは言えないものだったが、それでも幸せだったかい?」 「王求よ、数々の困難が君を襲ったけれども、そのときに君の胸に去来したのはいったい何だった のか?」 「王求よ、野球を続けることにためらいはなかったのかい?」 もっともっと王求に聞きたいことがある。でも、彼は、きっとどんな問いにも笑顔を返すだけなのだろう。 そんな気がする。彼の人生を見つめるとき、そこには悲哀しか感じられない。「悲劇の天才」彼には その名がふさわしい。独特の雰囲気を持った、好き嫌いがはっきり分かれるような作品だが、私は 好感を持って読んだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
野球にまつわる話だったので、野球に全く興味のない私にとっては読みにくい物語でした。 それを差し引いても、ファンとして期待していた伊坂さんのエンターテイメント性はそれほどでもなく残念でした。 ただ伊坂さん自身が「自分が読みたい物語を自由に書きたい」との思いで書かれた物語と知れば、ファンとしては別の意味で興味深い作品としてとらえることができました。 飄々とした登場人物たち、有り得ない出来事、物語を繋いでいる伏線…軽く、幾何学模様のように絡み合う様子は確かに伊坂エンターテイメントの世界です。 が、伊坂さん自身も自由に描き切れなかった感が伝わってきます。連載時よりかなり加筆・訂正をされたのもそのせいでしょう。 もしも伊坂作品ランキングがあれば、上位に入ることはない一冊だと思いますが、ファンとしては熟しきれていない自由に書きたい作家の思いを共有できた気がして、それもまた良し。なのです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
野球にまつわる話だったので、野球に全く興味のない私にとっては読みにくい物語でした。 それを差し引いても、ファンとして期待していた伊坂さんのエンターテイメント性はそれほどでもなく残念でした。 ただ伊坂さん自身が「自分が読みたい物語を自由に書きたい」との思いで書かれた物語と知れば、ファンとしては別の意味で興味深い作品としてとらえることができました。 飄々とした登場人物たち、有り得ない出来事、物語を繋いでいる伏線…軽く、幾何学模様のように絡み合う様子は確かに伊坂エンターテイメントの世界です。 が、伊坂さん自身も自由に描き切れなかった感が伝わってきます。連載時よりかなり加筆・訂正をされたのもそのせいでしょう。 もしも伊坂作品ランキングがあれば、上位に入ることはない一冊だと思いますが、ファンとしては熟しきれていない自由に書きたい作家の思いを共有できた気がして、それもまた良し。なのです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ゴールデンスランバー以降の、いわば第二期として 新たなチャレンジを試みた作品といえる。 寓話的ではあるが既存のルールを超越した存在に 周囲の人々がどう反応するかをシミュレートしたともいえ、 テーマとしては面白い。 ただ従来のファンが期待しているものがミステリー要素や ポップな文体であるとすれば、確かに物足りない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ゴールデンスランバー以降の、いわば第二期として 新たなチャレンジを試みた作品といえる。 寓話的ではあるが既存のルールを超越した存在に 周囲の人々がどう反応するかをシミュレートしたともいえ、 テーマとしては面白い。 ただ従来のファンが期待しているものがミステリー要素や ポップな文体であるとすれば、確かに物足りない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
すぐ読める。薄い本だけに,数時間で読めてしまうのは寂しい。 【以下,ネタバレ含みます注意】 今作は野球ファンでないと読むこと自体がきついのではないかと心配。 野球ファンであっても,「ちょっとなぁ・・・」と思ってしまう。 プロ野球ファンは,タイガースとかイーグルスを想像しながら読むのがよいかと。 読んでてピークなのは,出産までかなぁ。王求が出てきてからは,かなりダレる。 グロさを期待して読むにしても,物足りなさはあり。 おそらく誰かも書いているだろうけれど,著者の作品では「残念」というところ。 工夫は見られるんだけれど,今後,他作品ににつなげるのも無理があるか。 目次で内容が読めてしまうのは,かなり残念。目次不要では? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
すぐ読める。薄い本だけに,数時間で読めてしまうのは寂しい。 【以下,ネタバレ含みます注意】 今作は野球ファンでないと読むこと自体がきついのではないかと心配。 野球ファンであっても,「ちょっとなぁ・・・」と思ってしまう。 プロ野球ファンは,タイガースとかイーグルスを想像しながら読むのがよいかと。 読んでてピークなのは,出産までかなぁ。王求が出てきてからは,かなりダレる。 グロさを期待して読むにしても,物足りなさはあり。 おそらく誰かも書いているだろうけれど,著者の作品では「残念」というところ。 工夫は見られるんだけれど,今後,他作品ににつなげるのも無理があるか。 目次で内容が読めてしまうのは,かなり残念。目次不要では? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
傑作というわけじゃなかったけど、 物語全体に漂うなんとも言えない ミステリアスな雰囲気が良かった。 持って生まれたとてつもない才能がゆえ 人から距離をおかれてしまう孤独と崇高さ。 野球好きなので、 のめり込んでしまう両親や友人、 バッティングセンターの親父、 不良たち、ちゃらんぽらんなオーナーの気持ちが よく分かる。 やっぱ、野球の才能は、ある意味、人々に希望を与えるのだ! ストーリー展開は、 コーエン兄弟の映画のごとく不条理なものだけど、 輝く才能に僅かな希望を託さざるを得ない!! そんな、一王求ファン気分で読んだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
傑作というわけじゃなかったけど、 物語全体に漂うなんとも言えない ミステリアスな雰囲気が良かった。 持って生まれたとてつもない才能がゆえ 人から距離をおかれてしまう孤独と崇高さ。 野球好きなので、 のめり込んでしまう両親や友人、 バッティングセンターの親父、 不良たち、ちゃらんぽらんなオーナーの気持ちが よく分かる。 やっぱ、野球の才能は、ある意味、人々に希望を与えるのだ! ストーリー展開は、 コーエン兄弟の映画のごとく不条理なものだけど、 輝く才能に僅かな希望を託さざるを得ない!! そんな、一王求ファン気分で読んだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
野球選手になるために育てられた山田王求。彼の幼少時代から青年時代までの野球付けの生活を周囲の人間の視点から描いた物語。今までの伊坂作品とは異なる趣向で、テンポがよい会話や軽快なやりとりはあまり感じられなかったが、野球一筋の男の生き様は楽しめた。個人的に好きだったのは、敬遠されたらどうしようとか思わないか?と聞かれたときの王求の心構え。「どちらでもよい。天気と同じだ。旅行に行く日の天気が晴れなのか雨なのかコントロールできない。どうにもならないことを鬱々と悩み天気予報に一喜一憂するくらいなら、どんな天気であっても受け入れて、雨が降れば傘を差し、晴れたなら薄着をしていこう、と構えている方がよっぽどいい」という考え方は爽快だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
野球選手になるために育てられた山田王求。彼の幼少時代から青年時代までの野球付けの生活を周囲の人間の視点から描いた物語。今までの伊坂作品とは異なる趣向で、テンポがよい会話や軽快なやりとりはあまり感じられなかったが、野球一筋の男の生き様は楽しめた。個人的に好きだったのは、敬遠されたらどうしようとか思わないか?と聞かれたときの王求の心構え。「どちらでもよい。天気と同じだ。旅行に行く日の天気が晴れなのか雨なのかコントロールできない。どうにもならないことを鬱々と悩み天気予報に一喜一憂するくらいなら、どんな天気であっても受け入れて、雨が降れば傘を差し、晴れたなら薄着をしていこう、と構えている方がよっぽどいい」という考え方は爽快だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
山田夫妻は地元の負けて当たり前の万年最下位争いのプロ野球球団:仙醍キングスの熱烈なファンである。夫妻がテレビでキングスの今期最終戦が放送される中,臨月の妻は破水し病院へ運ばれ,男の子を出産する。時を同じくしてキングスの最終戦中の不慮の事故により監督の南雲慎平太が命を落とす・・・ どのような物語なのかという要約を書いてしまったら,ネタバレになりそうな感じがするので書けないが,逆を言うと一文書けば物語が分かってしまうような内容。つまり,自分的には物足りない気がしてならない物語であった。しかし,作者の本としては異色であるものの,物語に引き込む力はやはりあり,一気に読み終わった本であったと言う意味では,面白いのであろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
山田夫妻は地元の負けて当たり前の万年最下位争いのプロ野球球団:仙醍キングスの熱烈なファンである。夫妻がテレビでキングスの今期最終戦が放送される中,臨月の妻は破水し病院へ運ばれ,男の子を出産する。時を同じくしてキングスの最終戦中の不慮の事故により監督の南雲慎平太が命を落とす・・・ どのような物語なのかという要約を書いてしまったら,ネタバレになりそうな感じがするので書けないが,逆を言うと一文書けば物語が分かってしまうような内容。つまり,自分的には物足りない気がしてならない物語であった。しかし,作者の本としては異色であるものの,物語に引き込む力はやはりあり,一気に読み終わった本であったと言う意味では,面白いのであろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
多くの人が感想を書いているように、伊坂ファンとしては、物足りないというか、肩透かしというべきか・・・ 「マクベス」と「巨人の星」と「イチローのエピソード」が混ざったような変な物語。 主人公の突出した野球能力、魔女という要素が、異能者・王の孤独そして大衆の無理解・嫉妬から異質なものの排斥へと至るストーリーに必然だったのだろうか?個人的には、しらけてしまう要素となった。 伊坂氏以外が書いたなら星4つでもいいが、伊坂氏なら3つ。普通の打者が打率3割打ったらマルだけど、イチローが3割ジャストならサンカクというのと同じ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
多くの人が感想を書いているように、伊坂ファンとしては、物足りないというか、肩透かしというべきか・・・ 「マクベス」と「巨人の星」と「イチローのエピソード」が混ざったような変な物語。 主人公の突出した野球能力、魔女という要素が、異能者・王の孤独そして大衆の無理解・嫉妬から異質なものの排斥へと至るストーリーに必然だったのだろうか?個人的には、しらけてしまう要素となった。 伊坂氏以外が書いたなら星4つでもいいが、伊坂氏なら3つ。普通の打者が打率3割打ったらマルだけど、イチローが3割ジャストならサンカクというのと同じ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
伊坂幸太郎の新作。 天才野球少年山田王求が成長する姿を「誰も読んだことのないような伝記」という形で書き上げた、伊坂作品の中では異色な一冊。 それだけに、ファンの評価は分かれると思います。 個人的には、「魔王」を読んだ時の読後(読中)感に似ていました。 読者の勝手な思い入れを、良い意味で裏切ってくれると思いますし、いつもの作品に比べると、淡々と進んでいく印象があります。 しかし、キャラクタ設定(例えば、王求の両親の潔さ)など、伊坂作品としての魅力も十分に持ち合わせています。 あとがきで、「いつもの僕の小説とも雰囲気の異なるものになりました」と書かれているところをみると、「これから」を試行して書かれた作品というよりは、「今」書きたい作品を書いたのだという気がします。 ファンとしては、大きな方向転換には抵抗を感じるところもあるけれど、新しいタイプの作品を読んでみたい気持ちも強いです。 次はどんな作品になるのか、今から楽しみです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
伊坂幸太郎の新作。 天才野球少年山田王求が成長する姿を「誰も読んだことのないような伝記」という形で書き上げた、伊坂作品の中では異色な一冊。 それだけに、ファンの評価は分かれると思います。 個人的には、「魔王」を読んだ時の読後(読中)感に似ていました。 読者の勝手な思い入れを、良い意味で裏切ってくれると思いますし、いつもの作品に比べると、淡々と進んでいく印象があります。 しかし、キャラクタ設定(例えば、王求の両親の潔さ)など、伊坂作品としての魅力も十分に持ち合わせています。 あとがきで、「いつもの僕の小説とも雰囲気の異なるものになりました」と書かれているところをみると、「これから」を試行して書かれた作品というよりは、「今」書きたい作品を書いたのだという気がします。 ファンとしては、大きな方向転換には抵抗を感じるところもあるけれど、新しいタイプの作品を読んでみたい気持ちも強いです。 次はどんな作品になるのか、今から楽しみです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
すごく悲しい。天才がゆえの主人公の孤高さ、孤独さに胸が痛みます。 ラストは涙がとまらず、カフェで一人泣いてしまった。 だけど引き込まれる。読みやすいし、のめり込んでいつの間にか読了できて、感動できます。 おすすめです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!