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あるキング
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あるキングの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全50件 1~20 1/3ページ
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主人公=山田王求=あるキング マクベスをオマージュした話。 ドラクエVのモンスター オークキング 2匹目の仲間の名前=マクベス 偶然?計算? | ||||
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私はプロ野球広島カープの50年来の熱狂的なファンである。弱小チームの笑うしかないような惨状や、巨人にFAでことごとく有力選手を強奪される悲哀など、重ね合わせて興味深く読んだ。ほとんど狂信的なファンの両親が、「巨人の星」のような特訓で息子をプロ野球選手に育てる様も、かなり現実味のある話として読むことが出来た。 又、言及されたフレーズで有名はシェークスピアのマクベスからの色濃い影響もいかにも井坂幸太郎らしく、 野球用語のファウルとフェアに絡めた辺り、面白い着想で、魔女が登場する幻想的な話にも納得。 惜しむらくは、2019年現在、巨人が優勝から遠ざかり、カープが三連覇を成し遂げると言う、予想外の出来事が起きている事だ。事実今もFAで丸選手が移籍したにも関わらずカープが巨人に圧勝した試合の後にレビューを書いている。正に「事実は小説よりも奇なり」を証明した快挙にカープファンとしては溜飲を下げているのだが、この小説の中の弱小球団より本物が奇跡を起こしてしまったのでは、救いのない小説に勝ち目はない。 | ||||
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野球の天才、王求少年の生涯学習を中心としたストーリー。 「マクベス」に似た展開があったり、ところどころで他の人には見えていない(?)魔女が出てきたり、劇のような演出が面白かった。←伝わらない。笑 リアルとファンタジーの間のような物語という印象です。 | ||||
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この手の「運命」みたいな感じのお話は、ただ悲しいとしか言いようがない。 本人が生まれながらに諦念に至ってる様で、そこがまた悲しい。しかし憐れではない。 …けど、読み返す事はないだろう。の、くくりだな。自分的には。 | ||||
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伊坂幸太郎らしくない作品だったような気がする。伊坂作品を期待してこの本を買ったならば満足できないかもしれない。 | ||||
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彼の本は大体好きなんですが、これはまあまあ。アイデアは面白いと思ったのですが,今ひとつな感じは私がそれほど野球が好きでないからか? | ||||
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プロ野球選手として、活躍する運命を背負って生まれた山田王求。 その成長と悲劇を描く。 幼少の頃から両親に野球の英才教育を受け育つが、 その才能を疎ましく思う周りから、色々な邪魔をされるようになるが・・・ オーソドックスな伊坂作品らしくもあり、伊坂作品らしくないところもある。 かなり好き嫌いが分かれそうな作品となったが、一読する価値はある。 かなり独特の世界観を持った、実に変わっている作品。 | ||||
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他の方がレビューで書いていますが、あるキングは野球界という閉ざされた空間を舞台にしたマクベスのオマージュ作品です。 主人公はあえて人間性を感じさせない描かれ方をしていますが、他の伊坂作品に登場する死神のような超越した存在ではありません。 主人公は死神のように独特な観察眼を持っているわけではなく、物語は神の視点のまま、淡々と進んでいきます。 そこに新しさを感じるか、肩透かしをくらうかは読者次第ですが、私は後者でした。 | ||||
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他の伊坂作品とは違うものです。 いつも通りに期待していると、若干残念な気がしなくもないような・・・ | ||||
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弱小プロ野球球団の地元に産まれた天才野球少年の奇妙な人生. マクベスを引用したセリフ回しや魔女の登場など リアリティを放棄したようなストーリーでどことなく初期の伊坂作品を思い出す. 桁外れの野球の才能を持って生まれながら,運命に翻弄され, それでも揺るぎなく野球に打ち込んでプロ野球に進み あり得ないような記録を次々と打ち立てていく. 通常なら,天才としての苦悩や事件によって人生をねじ曲げられたことへの心境を描くべき作品と思われるが, 本作品ではまったく描かれることはない. その無頓着さはほとんどアスペルガー的とも言えるレベルである. この迷いのなさも,地元球団への入団が運命付けられていることの表現の一部なのかもしれない. この作品は,プロ野球のスーパースターの系譜や伝統を比喩的に描いているように思える. 新興球団の地元で活動する伊坂氏が老舗球団に対して抱く, 歴史や伝統へのあこがれが垣間見える気がする. | ||||
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野球の成績優秀選手に 打率「王」、打点「王」、ホームラン「王」などの 「王」がよく使われることから、 天才野球選手とが主人公のこの小説の題名は ある「キング」のようです。 主人公の名前は、王が求めると書いて 王求(おうぐ)です。 王求は野球のボールである「球」の字の分解です。 伊坂氏らしい洒落が効いています。 野球が身近なスポーツだけに 小説の中身に入り込みやすいですが、 3人の黒服の女や得体のしれない獣などの非現実的なものがあらわれる度に 現実に引き戻されてしまい、 小説にどっぷりつかれないのが残念でした。 | ||||
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たしかに異質な作品です 伊坂氏がエッセイで見せるような淡々とした流れで描かれるのですが 設定というかプロットだけを見ると非常に現実離れし過ぎています 氏の持ち味でもある伏線もあるにせよとても薄味です とはいえ平静な中にもスピード感が増すあの独特のワクワク感もあります ファンなら許せる小説なのか それともファンだからガッカリするのか 個人的には とりあえず伊坂氏でなければ本にはなっていないと思える小説ではあります | ||||
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私は伊坂ファンではない。 ギャングがどうしたこうしたという小説は、最初の30ページくらいで、もうそれ以上読み進めることができなくなった。 そういう者から言うと、これはそんなに悪くない小説だ。 少なくとも最後まで読むことができないようなたぐいの小説ではなくて、 それなりに光がある小説だと思う。 伊坂の作家としての可能性を感じさせるが、だが同時に本書は手を抜き過ぎのようにも思える。 最初から、ホームランを狙ったのではなくて、セカンドの頭上を超えるくらいのヒット考えていたのだろうが、読者としては馬鹿にされているような気になる。 もし彼が本気で書けば、もともと影響を受けているらしい村上春樹を超えられるような気もするが……どこまでやる気があるのだろうか? | ||||
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感想はおもしろいですよ。 ただ、伊坂作品の、おもしろい言い回し。伏線の回収。ニヤッするような要素はないです。 全体的に重い雰囲気で、それを皮肉で軽くするようなこともなし。 この点が他の伊坂さんの作品とは違うと思います。 文庫版は、かなりわかりやすくなっています。 単行本も何度も読んでいるので、その影響もあるかもしれませんので。 それでも、「読みやすい」とは言えない作品ではあります。 登場する弱い野球のチームに孤独なキング(王)が登場。 それも決して幸せな、みんなに望まれたスターではなく、文字通りキング。 キングとは、どのようなものか。善だけでなく、悪でもない。 「フェアであり、ファール」 ホントこのことを考えさせられる、おもしろい作品です。 なにかの価値観を述べるのではなく、現実を事実をただ提示して、そこから何かを感じるか。 人にオススメはしませんが、興味もたれたなら、一読するべきですよ。 無難な作品だけでは、出会えない作品もあります。 | ||||
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絶対無比の能力を持った野球選手を「孤独な王様」になぞらえて、マクベスの世界観を仮借しつつ描かれる話。 分量も多くなくサラリと読める。人の運命のはかなさ・無常観といった世界が好きな人には、好きな話かもしれない。 この小説の評価は、主人公がサイボーグのようなキャラクターとして描かれていること、とりわけ(プロ野球で打率5割超、といったフィジカルな面もさることながら)、主人公がさしたる感情の揺らぎをもたないことへの賛否、に尽きると感じる。 私は率直に、「生煮えで熟成し切らなかった、もったいない小説」だと思う。 この話の中にはそれ単体でスピンオフさせても十分に小説になりそうな素材がザクザク転がっていて、もうほんの少しだけ、主人公(あるいはその周辺人物)の内面を丁寧に掘り込んでみたら、わざわざマクベスを引き合いに出さずとも、ものすごく面白い小説(短編集にせよ、長編にせよ)ができたのではないか。 伊坂さんといえばかつて、各賞選考のさいに「熱量が低い」「苦悩がない」「想定した世界を言葉が超えていかない」などと、色々言われた時期があった。それこそが伊坂作品のよき特徴ともいえるのだが、そろそろ年齢からいってもキャリアからいっても、それらの声を見返すべき時期にきているのかもしれない。 本作は、取り組みようによっては、そのきっかけとなるようなキャリアハイの作品となる可能性を秘めていたのでは、との思いを禁じ得ない。 (以下ネタバレ気味で恐縮ですが) 読みたいなぁ、と思ったのは・・・ ・自分を応援・指導してきた両親は、何のことは無い野球に関しては「ただの素人」で、そこに主人公が葛藤を覚えるエピソード。その主題だけでも、じゅうぶん一本の小説になりそう。 (逆に、子どもが離れていくのを見送る親の気持ちも、伊坂さんならどう書くのか読んでみたい。) ・父親がよかれと思ってやったことが結果的に主人公の足を生涯にわたってひきずり続ける結果になってしまったことに対しての、主人公の想いや父親の内面も、伊坂さんならどう書くのか、もっと読みたい。 ・主人公にもう少し年を取らせて、肉体的な衰えや引退との葛藤なようなものを描いてみても、面白かったのでは。 (王様なのだから、王ならではの苦悩、思い通りにいかないもがき・苛立ちなどがもっとあってもよいのでは、と。) などなど。 読者の想像に委ねるだけではなく、「伊坂さんならどう描くのか」を読んでみたい。 | ||||
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「今までの井坂幸太郎作品とは違う」とか、「この作品には驚くような展開はない」 とか、フォローはいい。この名作を文庫化した自分たちに誇りを持つべきだ。 | ||||
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09年08月の単行本から大幅な加筆修正を加えて文庫化です.(巻末,『文庫版あとがき』より) 戯曲『マクベス』が下地にあるとされる物語は,とあるセリフを強調,繰り返して進みますが, その戯曲になぞらえたと思しき演出の数々は,現実の世界ながらも非現実的なものが多めの印象. このあたりは,文庫化に際して整理されたそうで,語られることはおおむね理解はできるのですが, 何かの暗喩,もしくは寓話的な雰囲気を漂わせながらも,掴みどころを図りかねて戸惑いを覚えます. また,置かれたままのエピソードが目立ち,語る必要は薄いとは解りながらも,モヤモヤが抜けません. 主人公を取り巻く環境,文字通りその成長過程,そして彼自身の雰囲気にも惹かれるところがあり, 第三者の視点を中心にした語りも,ちょっと緩いユーモアと先をにおわせる口調が不思議と心地よく, 純粋に少年の生涯を描いた作品として読むなら,数奇な運命に…と,余韻も引く切ない物語なのですが, 現代版の『マクベス』ということなのか,元を知らない自分には,最後まで入り込んでいけませんでした. 読みやすく,つまらないわけでもないのですが,『消化』するのに時間と回数が必要なように感じます. | ||||
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きちが*両親に苦労しながらも、野球をがんばる若者の話です。 小学生の時点で、天下をとります。 その先は成長がないので、つまりません。 「能力がすごいのが王ってわけじゃないだろ」 っておもいました。 ぼくは泣きましたけどね・・・・。 恨みを終わらせる物語 | ||||
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伊坂幸太郎はすべて読んできましたが、今回はじめていまいちだと感じました。 野球好きな人にはおもしろいと思いますが、野球に疎い私は序盤から退屈…。登場人物にも魅力を感じる人がいなくて、読み進めるのが困難でした。 少し村上春樹っぽいけど…これがブンガク的ということなんだろうか、私にはまだ難しい…(-.-;) | ||||
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特別で異質なものだと感じているのに、気がついていないかのような鈍感さで ごく普通の友人として近づき、鈍感さゆえに近くに行けてしまった。 いいなあ・と思う。 あれが乃木でなかったのは、本当に残念だった。 | ||||
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