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カーラのゲーム
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カーラのゲームの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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キーワードは「敢然と戦うものが勝つ」。これをメッセージとしてストーリーに織り込むだけでなく、登場人物の言葉としてくどいほど繰り返し文中に臆面もなく晒してしまうのは解りやすいと言えば解りやすいが、日本人の心性からすると、賛否両論かな。 傍観者でいるな。勇気を出して一歩踏み出せ。それで斃れたとしてもそれは名誉だ。 街中で独りボスニア空爆停止を訴える老女。爆撃から子供と母親たちを救え。感心しながらも、<でも自分には無理だ。政治には縁もゆかりもない>と考える人々。ロンドンの議事堂前「分かってます。何も変わらないってことくらい。でも…あたし…おばあさんのことテレビで見て…」スーツに身を固めた美人レポーターの苦笑を浴びながら立ちすくむ垢抜けない中年女性。数日後、広場は全国から駆けつけた女たちに埋め尽くされる・・・。 というくだりには、胸を揺さぶられるよね。 感動を誘う材料がちりばめられているのに、いまひとつ盛り上がらないのは、緊迫感を盛り上げようとカットバックの手法を使った関係で多重視点とした為、登場人物に共感しにくくなっているのと、メッセージのみならずストーリーまでストレートすぎて捻りがないためか。 主人公が、命を脅かされ、絶望のどん底から這い上がる上巻に比べて、下巻はひねりがない分失速気味。惜しい。 | ||||
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