頼子のために
評判
頼子のためにの評価:
4.02/5点 レビュー 53件。 A ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全66件 61〜66 4/4ページ
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頼子のためにの評価:
4.02/5点 レビュー 53件。 A ランク
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これまでの3作よりもずっと小説として面白い。推理「小説」ではなく「推理」小説を、という言葉はよく聞くし、推理こそを書きたいという志向はわかる。しかし前作までは探偵自身と読者が探偵の推理に鼻面を引き回されるだけだったのに対し、この作品で初めて、「犯人の罠と欺瞞」と「探偵の推理のプロセス」が「ドラマ」の一要素としてきっちりはまった。
これまでもトリックそのものに目新しさはなく、この『頼子のために』でもテーマは最初からわかりすぎるほどわかる(全体を貫く愛情の歪み感は、外国で言うとエリザベス・ジョージあたりか)が、それでも、探偵法月綸太郎の事件に取り組む姿勢が(引っ張り出された理由はクイー!!!ンの『九尾の猫』のようだが)前作までとはまるで違う。本当にいい意味での私立探偵小説になっている。ボリュームでは前作より少ないが読み応えははるかにこちらの方が上。解説で池澤夏樹氏が、どうかこのままハードボイルドに、と書いておられるが、ハードボイルドとまではいかずともどうかこのままの探偵法月綸太郎で行って欲しいと思わせる傑作!
(なるべくなら処女作『密閉教室』、法月ものの『雪密室』『誰彼』の後に読んで頂けると違いがはっきりわかると思う。)