地図にない谷
評判
地図にない谷の評価:
3.94/5点 レビュー 36件。 A ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21〜24 2/2ページ
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地図にない谷の評価:
3.94/5点 レビュー 36件。 A ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
あまりにも頻発する「いきなり病」に興味を抱いた多江が、谷を調査するというと、母は異常なほど厳しく反対する。
帯金家は何代も続く地主の名家であり、母はいまだに美しいものの、娘の多江にさえ異常なほど厳しい躾をするほど、気性の荒い女性だ。
多江は、同じように都会の大学に行き、理想に目覚めた名ばかりの婚約者と協力して、母が厳重にしまっておいた古文書を盗み出し、谷ばかりでなく村の秘密の歴史を暴こうとする。
しかしそれは多江自身を巻き込んだ大きな秘密を暴くことになっていく。それはパンドラの箱か、または自由への一歩なのか。
時代は70年代。なんだか不思議な時代設定だと思ったら、作品が書かれたのが1971年ころとのこと。びっくりです。勉強不足でしたが、江戸川乱歩賞最終候補だったとか。部落問題がダブー視された、とのことですが、政治色は私には感じられませんでした。
奥深い谷や由緒正しい絢爛豪華な帯金の家などの描写は、横溝正史というよりは泉鏡花を連想した。70年代というよりは、時に忘れ去られたような谷と住民、そして恐ろしい秘密が描かれています。
素晴らしい読書体験にくらくらしました。