東京ダモイ
評判
東京ダモイの評価:
3.68/5点 レビュー 22件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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東京ダモイの評価:
3.68/5点 レビュー 22件。 B ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
シベリア抑留のなかで不可解な死を遂げた鴻山中尉。
その第一発見者である高津二等兵が、58年後、シベリア抑留生活を
詠んだ俳句集(手記)を自費出版させようとする。
さらに舞鶴港で、そのシベリア俘虜収容所の看護婦をしていたロシア人
女性殺害。一緒にいた男性は行方不明。その男性の名字は鴻山。
冒頭から事件のすべての題材をさらけ出し、読者を物語へと誘う力を
強く感じます。
高津の手記が、シベリアと舞鶴、ふたつの殺人事件を解決するプロット
がおもしろく、構成力があります。
高津がシベリア抑留生活の傷を背負って孤独に生きてきたのと反対に、
自費出版専門出版社の営業担当槙野の中途半端な態度、まわりのことに
振り回される生き方に、現代社会の生ぬるさを浮かび上がらせます。
しかしミステリーを解く段階で、失速。警察も高津の手記のみに頼って
しまう。つまらない。
ただし、最後に高津の身体的特徴をキーポイントにしたのはいいです
ね。カタルシスを覚え、とりあえず胸をなでおろす展開になっていま
す。
おそらく著者はシベリア抑留生活を描きたかったのでしょう。
その描写は迫力があり、忘れてはならない戦争の傷ということを、今
一度、胸に刻みました。