行きずりの街

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評判

行きずりの街の評価:

2.78/5点 レビュー 69件。 C ランク

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平均点2.78pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全36件 1〜20 1/2ページ
No.36
(4pt)

サスペンスふんだんの純愛小説

都落ちしたさえない中年の塾講師、都会の寂しさで不倫に走った元教え子、弱い自分を克服できない2代目理事長、悪役になり切れない悪役など、デコボコした「不揃いの林檎」のような登場人物が織りなすサスペンス。芯を通るのはかつて別れた妻との間の純愛物語。スーパーヒーローでもシャーロックホームズでもない主人公がどんどん危ない橋を渡っていくのにハマります。超一流のストーリーテラーによるスロットル全開の傑作。
行きずりの街 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 行きずりの街 (新潮文庫)より
4101345112
No.35
(4pt)

サスペンスふんだんの純愛小説

都落ちしたさえない中年の塾講師、都会の寂しさで不倫に走った元教え子、弱い自分を克服できない2代目理事長、悪役になり切れない悪役など、デコボコした「不揃いの林檎」のような登場人物が織りなすサスペンス。芯を通るのはかつて別れた妻との間の純愛物語。スーパーヒーローでもシャーロックホームズでもない主人公がどんどん危ない橋を渡っていくのにハマります。超一流のストーリーテラーによるスロットル全開の傑作。
行きずりの街 (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: 行きずりの街 (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027240
No.34
(4pt)

時代を超えた魅力はない

古い小説なので古臭い、というのは仕方ないのですが、つまり、時代を超えた魅力はないということです。
あと教え子と主人公の過去が絡んでいるところ、ご都合主義的な話です。
行きずりの街 (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: 行きずりの街 (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027240
No.33
(4pt)

時代を超えた魅力はない

古い小説なので古臭い、というのは仕方ないのですが、つまり、時代を超えた魅力はないということです。
あと教え子と主人公の過去が絡んでいるところ、ご都合主義的な話です。
行きずりの街 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 行きずりの街 (新潮文庫)より
4101345112
No.32
(4pt)

何で評価がわかれるのかな?

志水辰夫さんを知らず、たまたまAmazonのおすすめ関連書籍かなんかで興味を持ちました。なにが興味深かったかというと、レビューがボロクソから絶賛まで、幅広かったこと。いったいどうなっちゃってるのか?と。

結論から言うと、個人的にはなかなか面白く、作者の他の作品も読んでみたくなるものでした。絶賛というほどでもないですが普通におもしろい。

では、ボロクソ言ってる人たちはなんなのか?と、考えてみると、一つは世代と男女差かもしれない。たしかに価値観や表現など全般的にオヤジ臭く、現代の若者や女性にはちょっと合わないかも。とくに女性に対する思いは思い切り年くったオヤジならではの目線なので、若者にはキモイとか言われそうではあります。そのぶん人生経験積んだオヤジなら「わかるわかる」といいたくなる内容。

あとは賞に対する事前の期待からの落差かな?そんな人はきっともっと「すごい」小説を期待していたのかもしれません。それだけに腹が立つのかな?

そしていちばん気になったのは必要以上に妙にボロクソに叩いてる人。これは理由はわからないものの、なにか怒りに触れるようなことがあるんでしょうね。実際、志水さんは客観的にみて文章もうまいし、そこまで酷く叩かれるようなシロモノでもないと思うんですが。気になったのは、叩いている人が妙に専門的なことを書いていること。「プロット」とか普通の人使いませんよね。まあそのへん詳しい人には、凡人にはわからないなにかがあるんでしょうね、きっと。
行きずりの街 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 行きずりの街 (新潮文庫)より
4101345112
No.31
(4pt)

何で評価がわかれるのかな?

志水辰夫さんを知らず、たまたまAmazonのおすすめ関連書籍かなんかで興味を持ちました。なにが興味深かったかというと、レビューがボロクソから絶賛まで、幅広かったこと。いったいどうなっちゃってるのか?と。

結論から言うと、個人的にはなかなか面白く、作者の他の作品も読んでみたくなるものでした。絶賛というほどでもないですが普通におもしろい。

では、ボロクソ言ってる人たちはなんなのか?と、考えてみると、一つは世代と男女差かもしれない。たしかに価値観や表現など全般的にオヤジ臭く、現代の若者や女性にはちょっと合わないかも。とくに女性に対する思いは思い切り年くったオヤジならではの目線なので、若者にはキモイとか言われそうではあります。そのぶん人生経験積んだオヤジなら「わかるわかる」といいたくなる内容。

あとは賞に対する事前の期待からの落差かな?そんな人はきっともっと「すごい」小説を期待していたのかもしれません。それだけに腹が立つのかな?

そしていちばん気になったのは必要以上に妙にボロクソに叩いてる人。これは理由はわからないものの、なにか怒りに触れるようなことがあるんでしょうね。実際、志水さんは客観的にみて文章もうまいし、そこまで酷く叩かれるようなシロモノでもないと思うんですが。気になったのは、叩いている人が妙に専門的なことを書いていること。「プロット」とか普通の人使いませんよね。まあそのへん詳しい人には、凡人にはわからないなにかがあるんでしょうね、きっと。
行きずりの街 (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: 行きずりの街 (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027240
No.30
(4pt)

ハードボイルド探偵はいつもボコボボコに

志水辰夫の「行きずりの街」を今頃になって、読み出した。
これが抜群に面白い。
読書家でなくても、なにを今更。。。っていう話題でしょうね。
お恥ずかしい。あちこちに、読み落とした作品がたくさん、あります。

 25年以上昔に、ぜったいに僕の好みのはずだと、ミステリ通の友人から強く薦められた作家である。
僕好みの文章だと聞いた。
あ、僕自身は悪文だが、読むのはきれいな文章が好きだ。柄じゃなくて、すみません。
だから何度も試みたが、どうもキブンが乗らなかった。
類稀な文章力といったって、そんなに上手いかなあ。そうも思わないけれど。。。っていう感じだった。

 今回、はじめて本気で読んでいる。今半分まで読んで書いている。
見切り発車だが、なるほど。。。すこし興奮している。そう、たしかに僕の好みのスタイルだ。
結構、部分的にかなりキザな文章もある。それがなんとも心地よい。
たとえばこうだ。

 男はみんな糸の切れた凧になりたがるものなのだ。それで女が苦労している。

 う~ん、こういうのが隠し味で、行間に埋もれて、散らばって書かれている。
地名が固有名詞なのもよい。場所が描写力をもって活写されている。
イマージナリー・ランドスケープ(デジャブじゃなくて)がある。
とくに、広尾から六本木までの空間的広がりの描写が冴えている。それも’90年代初頭のバブルの時代の頃だ。
鷺宮あたりの光景の描写もいい。

 女の人の描き方が、チャンドラーほど柔でなく、ロス・マクほど透明でもない。
てきどに叙情的なのだが、観察には酷薄な視線があって、描写は乾いた感傷に留まっている。
うん、シミタツと短縮形で呼ばれるのが、よ~く理解できた。

 シミタツというスタイルを感じた。
スタイルをもったハード・ボイルド作家は日本では、稀有なことである。
主人公はわりとボコボコにされるが、またルックスもぼんやりしているが、なんか雰囲気があっていい。

 ちょっぴりクールで、そのくせ情もある。インテリで、内省的だが、無鉄砲。
まあ、矛盾している。
そこが凡庸に見えて、ヒロイックなのだ。
男の色気、うん、ありますな。

 この作家の良質な部分は冒険小説にあるのではなく、正統派ハードボイルド小説にあるように思った。
行きずりの街 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 行きずりの街 (新潮文庫)より
4101345112
No.29
(4pt)

ハードボイルド探偵はいつもボコボボコに

志水辰夫の「行きずりの街」を今頃になって、読み出した。
これが抜群に面白い。
読書家でなくても、なにを今更。。。っていう話題でしょうね。
お恥ずかしい。あちこちに、読み落とした作品がたくさん、あります。

 25年以上昔に、ぜったいに僕の好みのはずだと、ミステリ通の友人から強く薦められた作家である。
僕好みの文章だと聞いた。
あ、僕自身は悪文だが、読むのはきれいな文章が好きだ。柄じゃなくて、すみません。
だから何度も試みたが、どうもキブンが乗らなかった。
類稀な文章力といったって、そんなに上手いかなあ。そうも思わないけれど。。。っていう感じだった。

 今回、はじめて本気で読んでいる。今半分まで読んで書いている。
見切り発車だが、なるほど。。。すこし興奮している。そう、たしかに僕の好みのスタイルだ。
結構、部分的にかなりキザな文章もある。それがなんとも心地よい。
たとえばこうだ。

 男はみんな糸の切れた凧になりたがるものなのだ。それで女が苦労している。

 う~ん、こういうのが隠し味で、行間に埋もれて、散らばって書かれている。
地名が固有名詞なのもよい。場所が描写力をもって活写されている。
イマージナリー・ランドスケープ(デジャブじゃなくて)がある。
とくに、広尾から六本木までの空間的広がりの描写が冴えている。それも’90年代初頭のバブルの時代の頃だ。
鷺宮あたりの光景の描写もいい。

 女の人の描き方が、チャンドラーほど柔でなく、ロス・マクほど透明でもない。
てきどに叙情的なのだが、観察には酷薄な視線があって、描写は乾いた感傷に留まっている。
うん、シミタツと短縮形で呼ばれるのが、よ~く理解できた。

 シミタツというスタイルを感じた。
スタイルをもったハード・ボイルド作家は日本では、稀有なことである。
主人公はわりとボコボコにされるが、またルックスもぼんやりしているが、なんか雰囲気があっていい。

 ちょっぴりクールで、そのくせ情もある。インテリで、内省的だが、無鉄砲。
まあ、矛盾している。
そこが凡庸に見えて、ヒロイックなのだ。
男の色気、うん、ありますな。

 この作家の良質な部分は冒険小説にあるのではなく、正統派ハードボイルド小説にあるように思った。
行きずりの街 (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: 行きずりの街 (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027240
No.28
(4pt)

「シミタツ小説」とでもいうべき世界

ハードボイルドではあるのだが、
どこかトボけた味わいがあり、一種独特の作風。
これが「シミタツ節」と呼ばれる所以なのだろう。
総体的に文章は小気味よく、
バイオレンス場面になると短いセンテンスが連続する。

ラストは「ハードボイルドにあるまじき!?」とも思ったが、
これはハードボイルド小説というより、シミタツ小説。
作者自身の自己陶酔をときどき感じるくだりもあるけれど、
読者もしっかりと酔わせてくれるので、よしとしよう。
行きずりの街 (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: 行きずりの街 (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027240
No.27
(4pt)

「シミタツ小説」とでもいうべき世界

ハードボイルドではあるのだが、
どこかトボけた味わいがあり、一種独特の作風。
これが「シミタツ節」と呼ばれる所以なのだろう。
総体的に文章は小気味よく、
バイオレンス場面になると短いセンテンスが連続する。

ラストは「ハードボイルドにあるまじき!?」とも思ったが、
これはハードボイルド小説というより、シミタツ小説。
作者自身の自己陶酔をときどき感じるくだりもあるけれど、
読者もしっかりと酔わせてくれるので、よしとしよう。
行きずりの街 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 行きずりの街 (新潮文庫)より
4101345112
No.26
(4pt)

映画化も納得のメッセージ

映画化されたと聞いて読んでみた。 途中までは、「なんでこの作品を映画化しようと思ったのか?」と思っていたのだが、終盤の展開と登場人物たちの言葉などを聞き納得した。 特にそう感じさせれたのは、ラスト直前の主人公・波多野と敬愛女学園・学長の神山節雄との会話。 組織を大きくしていくことの苦労、大きくなりすぎたがゆえに起きる問題、そして膿、そして一歩を踏み出すことの大変さと勇気を教えられた。 大組織に属したこともない人間がこんなことを言うのはチャンチャラおかしいといわれるかもしれないが、このことは常に頭に置いていきたいと思う。 映画は近くの映画館でやっていないのでDVDが出るまで待つことになる。 人間は忘れる動物なので、きっとその時も今回と同じようなことを思わされることだろう。
行きずりの街 (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: 行きずりの街 (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027240
No.25
(4pt)

面白かったです

映画作品があることを知り読んでみることにしました。ミス1位の前情報を全く知らずに読んだせいかもですが私は楽しませていただきました。文章もわかりづらくなく逆にテンポよく心情とか伝わってきましたよ。まあ少しご都合主義なとこありますが多少そういうところがなければ小説はなかなか成立しないかも?充分ハラハラしましたしたので☆4です。
行きずりの街 (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: 行きずりの街 (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027240
No.24
(5pt)

圧倒的な情景描写と心理描写

主人公は塾の教師です。 彼は、十二年前恋愛スキャンダルで勤めていた学園を追われ、離婚に追い込まれていました。 そして、塾の教え子である娘の行方を捜すために、再度上京します。 その捜索の過程で、過去の彼の事件の真実、その後の学園の出来事を知ることになり、更には、学園に蔓延っている「悪」の実態を知るに至ります。 この作者の作品を読むのは初めてですが、その情景描写・心理描写に圧倒され、一気に読み通しました。 基本はハードボイルドであり、ミステリーなのですが、主人公と元妻の十二年間の鬱屈した心情が、言外に滲み出ていて、ラストでほっとさせてくれる展開は堪りません。 又、一方で都会の余りに合理的な経済優先の考え方に対する苛立ちが、文章のあちこちに見えて、二人が丹波の田舎に帰る結末の納得がゆきます。 敢えてケチをつければ、一人の平凡な教師の周りの事件や人物が、一点に収斂すると言う偶然性には問題があるかも知れません。 でも、この圧倒的な物語の展開の前には、それも余り気になりませんでした。
行きずりの街 (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: 行きずりの街 (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027240
No.23
(4pt)

映画化も納得のメッセージ

映画化されたと聞いて読んでみた。 途中までは、「なんでこの作品を映画化しようと思ったのか?」と思っていたのだが、終盤の展開と登場人物たちの言葉などを聞き納得した。 特にそう感じさせれたのは、ラスト直前の主人公・波多野と敬愛女学園・学長の神山節雄との会話。 組織を大きくしていくことの苦労、大きくなりすぎたがゆえに起きる問題、そして膿、そして一歩を踏み出すことの大変さと勇気を教えられた。 大組織に属したこともない人間がこんなことを言うのはチャンチャラおかしいといわれるかもしれないが、このことは常に頭に置いていきたいと思う。 映画は近くの映画館でやっていないのでDVDが出るまで待つことになる。 人間は忘れる動物なので、きっとその時も今回と同じようなことを思わされることだろう。
行きずりの街 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 行きずりの街 (新潮文庫)より
4101345112
No.22
(4pt)

面白かったです

映画作品があることを知り読んでみることにしました。ミス1位の前情報を全く知らずに読んだせいかもですが私は楽しませていただきました。文章もわかりづらくなく逆にテンポよく心情とか伝わってきましたよ。まあ少しご都合主義なとこありますが多少そういうところがなければ小説はなかなか成立しないかも?充分ハラハラしましたしたので☆4です。
行きずりの街 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 行きずりの街 (新潮文庫)より
4101345112
No.21
(5pt)

圧倒的な情景描写と心理描写

主人公は塾の教師です。 彼は、十二年前恋愛スキャンダルで勤めていた学園を追われ、離婚に追い込まれていました。 そして、塾の教え子である娘の行方を捜すために、再度上京します。 その捜索の過程で、過去の彼の事件の真実、その後の学園の出来事を知ることになり、更には、学園に蔓延っている「悪」の実態を知るに至ります。 この作者の作品を読むのは初めてですが、その情景描写・心理描写に圧倒され、一気に読み通しました。 基本はハードボイルドであり、ミステリーなのですが、主人公と元妻の十二年間の鬱屈した心情が、言外に滲み出ていて、ラストでほっとさせてくれる展開は堪りません。 又、一方で都会の余りに合理的な経済優先の考え方に対する苛立ちが、文章のあちこちに見えて、二人が丹波の田舎に帰る結末の納得がゆきます。 敢えてケチをつければ、一人の平凡な教師の周りの事件や人物が、一点に収斂すると言う偶然性には問題があるかも知れません。 でも、この圧倒的な物語の展開の前には、それも余り気になりませんでした。
行きずりの街 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 行きずりの街 (新潮文庫)より
4101345112
No.20
(4pt)

こりゃひとまわり以上年下に惚れたことなきゃわからんよ。

理屈じゃないんだ。
18歳年下の女と、きちんとイーブンにつきあった経験がなきゃわからんよ。
振り回し、振り回され、自分以外にあまりにも突然に持っていかれ。。。。。
ただ、この男のすごいところは「自分にちゃんと酔えてる」ところ。
中年を自任し、翻弄されることに美学を携えながらも
徹底して演じきる男の在り方。
年を重ねるとこの熱さに簡単に猜疑心を振りかける。
ラストはちょっと「軽い」ね。
二度と戻れない行きずりの街に哀愁と悔恨が降りてくる。
ぬくぬく過ごしてきた奴は読んだところでこの美学はわからんよ。
行きずりの街 (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: 行きずりの街 (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027240
No.19
(4pt)

シミタツ初体験

美味しいのだけど満腹感を得られない食事のような小説です。ストーリー的には面白いのだけど根本的に非常に無理がある部分があり、それが引っかかって納得できないものとなっています。他のレビューにも書かれているように偶然が多すぎる事と、主人公が命を掛けて少女を守る理由が無い事が大きな原因かもしれません。私は志水辰夫の本はこれが初めてで1冊で判断するのも無理があるので今、2冊目の「情事」を読み始めました。これが面白い展開であってほしいとの願いを込めて星4つにしておきました。
行きずりの街 (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: 行きずりの街 (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027240
No.18
(4pt)

懐かしいバブル絶頂期の東京

私は結構面白く読んだので、他のレビューの酷評を見てちょっとびっくりした。
確かに主人公の教え子の失踪と、主人公が昔クビになった学園の事件が繋がってしまうのは偶然すぎるし、他にも都合の良過ぎる偶然がいくつか見られた。後半の方では、いい加減警察に任せた方が良いのに単身で(しかも一介の教師が)敵に立ち向かう気持ちが理解できなかった。まあ、警察に泣きついてしまったらハードボイルドにならない訳だが・・
でも色々な突っ込みどころも含めて、エンターテイメントとして十分に楽しめると思う。
私が印象的だったのはバブル絶頂期の東京の雰囲気がとても懐かしく感じられたこと。
バブル期の再開発ブームに乗じて学園を大きくしようと画策し、
それに群がって甘い汁を吸おうとして破滅していく姿は、その後のバブル崩壊を予感させる。
自分にとってはつい最近の時代に感じるが、本書を読むとまだ携帯電話もインターネットも普及してなかった事実に気付いて、ちょっと不思議な気分になった。
行きずりの街 (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: 行きずりの街 (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027240
No.17
(4pt)

確かにおもしろい。けど。。。

「このミス第1位」という帯に迷うことなく読んだ。
確かに読んでいてページをめくる手が止まらなかった。
作品の構成が、あちこち飛ばずに、展開が引き続き連続していくからか。
読んでいて確かにおもしろいが、作品自体の奥行きや訴えるものが薄い。
主人公の人柄やこれまでの人生。何をかけて生きているのかが見えてこない。
なぜ、命をかけてまで行方不明の教え子を捜すのか。
自分が学園を追われた理由を追及したいのか、不正を正したいのか?
いずれにしても命をかけるだけの理由にはすこしあいまいな感じ。
別れた妻との関係もはっきりしない。
最終的に、結果が上手くいった。ということなんだろうか。
その割には安易に死人が出過ぎる。
ミステリーの一番中心の骨格が細いので、後から後からいろいろ
付け足したって感じかな。
おもしろいと感じたのは事実だけど、同時に誰かの作品に似てるかな?
と感じたのも事実。
そして、この著者の作品をもう1冊読もうかなと思ったのも事実。
行きずりの街 (新潮ミステリー倶楽部) Amazon書評・レビュー: 行きずりの街 (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027240