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果断: 隠蔽捜査2



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【この小説が収録されている参考書籍】
果断―隠蔽捜査〈2〉
果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫)

果断: 隠蔽捜査2の評価: 4.57/5点 レビュー 121件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.57pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全112件 101~112 6/6ページ
No.12:
(5pt)

出色の作品

「隠蔽捜査」を文庫で読んで早速「果断」を購入しました。一気に読み上げてしました。前作と同様リズム感のある文章で読みやすい。久々に読後の爽快感を味わうことができました。今野さんのシリーズの中でも出色のできですね。軸のぶれない竜崎伸也の生き方に魅了されます。警察官僚に限らず日本を支えるエリートがかくあって欲しいと思います。私も警察官ではないのですが日々人命を預かり、決断を迫られる仕事をしています。明日からの仕事の励みになりました。竜崎に負けないように頑張りたいと思います。単行本を購入しましたが決して損のない優れた作品だと思います。今後のシリーズにも期待が持てます。
果断―隠蔽捜査〈2〉Amazon書評・レビュー:果断―隠蔽捜査〈2〉より
4103002522
No.11:
(5pt)

竜崎に惚れる

竜崎かっこいい!妻子がいても惚れ惚れしちゃいます。
「果断」そのタイトルにふさわしく、
警察の縦割り習慣を気にする部下、時には位が上でも
バッサバッサと斬っていくところが爽快です。
だけど奥さんが病気と知ると動揺を隠せずにいたり
ナウシカ見て感動するところも人間っぽくてグーです。
こんな警察ばかりだったらいいのになぁと
思わずにはいられない作品です。次回作もぜひ読みたいです。
今の警察に不満を抱いてる方、必見です。
果断―隠蔽捜査〈2〉Amazon書評・レビュー:果断―隠蔽捜査〈2〉より
4103002522
No.10:
(5pt)

スピード感溢れる鮮烈な警察小説―続編の刊行を大いに期待!

 テレビドラマ化された作品(2008年10月4日放送)の原作。「果断」とは、「思い切りよく事を行うこと(さま)」という意味だが、たしかに本書の内容はその言葉を如実に反映している。前作よりも事件それ自体に緊迫感が漲っており、単純な解決から一転するストーリー展開にも読者を飽きさせない作者の工夫が感じられる。前作との関連(登場人物の背景など)の記述もあるので、本作品から読んでも全く支障はない。スピード感に満ちた質の高い警察小説であるというのが率直な印象だ。
 読了してあらためて感慨深いのは、「原作」を読んでみることの価値についてだ。テレビドラマを最初に観ていたので、事件の進展とその結末も知っており、原作を読んでみる必要性を感じなかった。かなり以前に放送されたものであればよいが、ドラマはごく最近に放送されたものであり、記憶もまだ鮮明である。警察小説を読むならば、こちらに全く予備知識がないほうがずっと楽しめるはずだ。しかし原作は、ドラマとは違った面白さがあるし、ドラマとの違いもかえって新鮮であった。竜崎と伊丹を演じた俳優の口調を本文と重ね合わせてみると、更に印象が濃くなった。こうした印象を持ったのは私だけかもしれないが、原作を読むという主体的行為が有する価値をあらためて感じ取った。大袈裟ではあるが、なかなか貴重な経験であった。
 本書は前作に引き続く第二作目であるが、今後も是非とも読んでみたい作品である。「変人」と呼称される竜崎(大森署著長)の生き方が、次第に周囲から受け容れられるのも心地よいし、彼とは対照的な性格と位置づけがなされている伊丹(警視庁刑事部長)との関係性に親近感が増していることにも安堵感を覚える。竜崎家族にもきっと変化が生じるだろう。その辺も今後の注視点の1つ。本書は警察小説である同時に、家族小説でもあるのだから。何か大切なものを教示してくれる読み応えある作品である。
果断―隠蔽捜査〈2〉Amazon書評・レビュー:果断―隠蔽捜査〈2〉より
4103002522
No.9:
(5pt)

いい本だ…

前回の隠蔽捜査では竜崎のエリート意識が鼻についたが隠蔽捜査2の竜崎の垢抜けっぷりに大いにうけました(笑)いや、本当にこんな官僚ばかりなら昨今起きているうんざりするよーな不祥事はあまり起きないかもしれないですね…。隠蔽2で気付いたですが、竜崎は天然ですね(笑)いや、面白かった(笑)
果断―隠蔽捜査〈2〉Amazon書評・レビュー:果断―隠蔽捜査〈2〉より
4103002522
No.8:
(4pt)

まだ終わってくれるな・・・

警察庁長官官房総務課長から大森署の署長へと降格人事となった主人公:竜崎伸也であるが,生活の習慣も,仕事に対する矜持が変わることはなかった。現場に戻り判子を押すことに一日の大半を割かなければならない現状に疑問を持つ日々の中,近隣の高輪署管内で強盗事件が発生し,大森署にも緊急配備がかかることになる・・・
文庫本で読んだ隠蔽捜査の2作目となって,前作の事件で降格となり,警察庁キャリア路線から外れてしまった主人公の話である。前作は警察ものとしては多少淡泊でもあり物足りなかった印象がぬぐえないが,この作品は事件とその後と二段構えとなっていてページをめくる手が止まらず最後まで一気に読んでしまう面白さであった。面白さでは最高点であるが,何となく前作よりも角が取れてしまった感じの主人公が少し残念だった。しかし,その変化に思わず「ニヤリ」としてしまい,圧倒的に人間くさくていいのであるが・・・次作も楽しみである。
果断―隠蔽捜査〈2〉Amazon書評・レビュー:果断―隠蔽捜査〈2〉より
4103002522
No.7:
(5pt)

すばらしくよくできた警察小説

大森警察署長に格下げされた竜崎警視長の話の第2弾だ。
それほどのなぞときがあるわけではないが、テンポよく話は進んでいく。
あいかわらず、竜崎は、駆け引きや保身ではなくあくまで自分の信じる”正義”を貫く。
偏屈にも奇異にも移るが、本人は意に介さない。
警察と市民の防犯の懇談会にの一幕にもそれが現れる。
最近、ぶっそうな事件が多いことで警察にはしっかりしてもらわないといけないという市民に対して
警察は可能なことはやらせていただきます。
では、皆さんは警察に対してなにをしていただけるのですか?
世の中は原理原則であり、権利には義務がついてまわります。
それにはプライバシーをとるか、治安をとるか市民の皆さんに選択するときがきているのです。
と竜崎は言うのだ。
そんな偏屈にも見える大森署の館内で強盗事件が発生する。
犯人は3人で、逃走中で、別に小さな事件が起こる。
そこには。。。。
すばらしくよくできた警察小説だ。
果断―隠蔽捜査〈2〉Amazon書評・レビュー:果断―隠蔽捜査〈2〉より
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No.6:
(5pt)

一気読みする面白さ

内容については他のレビューにもあるとおり。
徹底した合理主義で警察組織の矛盾を突いていく主人公竜崎の言動が痛快です。
新宿鮫をさらに合理的にした感じです。その分軋轢も多くなるんですが、それも
周囲の人間に支えられることで解決していったという感じ。
ボリュームがやや少ないのが残念ですが、また続編が出てほしいと思います。
果断―隠蔽捜査〈2〉Amazon書評・レビュー:果断―隠蔽捜査〈2〉より
4103002522
No.5:
(5pt)

このシリーズ、続いて欲しい!

前作「隠蔽捜査」も好きだったのですが、今作は更に良い。
竜崎節、絶好調!
こういう上司、部下にとってはちょっと面倒くさいだろうなと思う。
何しろ竜崎は正論で向かってくる。だから反論もしにくい。
だけど竜崎の良い所は、正論で部下を困らせようとか威光を振りか
ざそうとか、そんな姑息な考えを持っている訳ではなく、純粋に
警察組織や警察官のあるべき姿を追求している姿勢にある。
実際彼は自分を厳しく律している。
さらに彼は、分からないことは正直に尋ね、相手の話は素直に聞き、
間違いは即座に正す、柔軟さと正直さを持っている。
だからこそ次第に周りの信頼を得ていく。
彼の性格が分かってくると、PTAのうるさ型や所轄にとっては絶
対服従の管理管に対するあしらい方も、ハラハラするどころか思わ
ず笑ってしまうような痛快さを感じる。
今回も竜崎や伊丹は窮地に陥る。
立てこもり犯のSATによる射殺の是非を巡って、マスコミが警察
を非難し始め、主席監察官直々による調査という「一大事」が起こ
り、竜崎や伊丹の責任問題は免れなくなってきたのだ。
しかしその窮地を救うのが前作「隠蔽捜査」で竜崎と一悶着あった
戸高刑事なのだから面白い。
しかも彼の一言が事件の様相をガラッと変える。
この戸高刑事、前作では散々な書かれ方をされていたが実は優秀な
刑事で、斜に構えた態度も組織の現状に不満があるからだと分かる。
さらに彼はだんだん竜崎に対し、好意を抱き始めている。
この「実は」って人、好き。
また竜崎の妻、冴子も良い。
妻の突然の入院にうろたえ心配する竜崎に対し、気丈にも病室から
夫を職場へ送り出し、事件のことはニュースや新聞でしか知らない
筈なのに敏感に夫の窮地を感じ取り「異動のときは早めに教えて下
さいね」とさりげなく言う。
竜崎が「かなわない」と思うほど実にカッコいい奥さん。
こういう、職場の人間や家族との関係を上手に書かれているとこと
はさすが今野さん。
全く新しい警察官、竜崎のキャラにハマッタ人は私だけではない筈。
このシリーズ、まだまだ続いて欲しい。
果断―隠蔽捜査〈2〉Amazon書評・レビュー:果断―隠蔽捜査〈2〉より
4103002522
No.4:
(5pt)

だれでも1度は経験しているはず。。。

文句ない傑作です。なにより主人公の竜崎伸也、キャリア官僚ながら、頑固である意味不器用な立ち回り、土臭い人間臭さがとにかく良い。主人公を取り囲む家族愛、そして人質立てこもり事件に、警察組織内の葛藤。自分が信じる正義、正論と組織の壁、マンネリズムに挟まれ、もがき苦しむ所なんて、仕事をしている人は、誰でも似たような経験を一度はしているはず。どのようにして竜崎が切り抜け、事件の解決を見るのか、本当に一気読みの面白さ。
シリーズ化と共に、竜崎自身の今後と、多分素晴らしい竜崎家の成長がかみ締められるそんな期待大。早く、続編を読みたい。
果断―隠蔽捜査〈2〉Amazon書評・レビュー:果断―隠蔽捜査〈2〉より
4103002522
No.3:
(5pt)

ベイエリア分署のキャリア版

シリーズ2冊目でこれはベイエリア分署シリーズのキャアリア版だと思った。
周囲から仲が良いと思われている同期で階級が同じふたりの警察官、竜崎署長と伊丹刑事部長(階級は警視長、その上は警視監・警視総監だから、とにかく偉い)は、ベイエリア分署の安積班長と速水小隊長(階級は警部補)にあたる。
ベイエリア分署の敵役は階級が同じ相楽警部補だが、竜崎の敵役の方面本部の野間崎管理官は2階級下の警視なので竜崎は相手にせず、伊丹を番犬か水戸黄門の印籠(浅見光彦探偵の兄・刑事局長とも言う)に使っている。ちなみに速水は署内パトロールで自主的に安積の番犬をしている。
あと安積・速水は臨海署の内外に信頼し彼を応援する仲間がいるが、本作では警察庁の課長から降格人事で所轄の署長になった竜崎と部下がお互いを理解し信頼していく過程が描かれている。そして署外では捜査一課特殊班の班長とSATの小隊長の信頼を得た。
署長の竜崎が判子押しで一日つぶれているのに、「俺は現場主義だ」と言って、刑事部長自ら捜査本部に詰めていられるのかと思うが(ベイエリア分署では捜査一課長の下の管理官が捜査本部に実質責任者である)、それは言わないお約束だろう。
ベイエリア分署シリーズのファンにはお勧めのシリーズで続編が期待される。
果断―隠蔽捜査〈2〉Amazon書評・レビュー:果断―隠蔽捜査〈2〉より
4103002522
No.2:
(5pt)

新鮮なキャラクタの造形

 竜崎は東大をでて官僚になったバリバリのエリート。ひとの気持ちがまったくわからない無神経な男です。なんでも合理的な理屈でものごとを推しすすめ、それだけの権力をもっています。
 ただし、これが硬直した警察組織のなかでは意外な効果を発揮する。自分の保身や面子は度外視して、あくまでも「合理的」に動く竜崎は、本人の知らないところで部下の信頼を得てゆきます。
 この新鮮なキャラクタの造形が、今野敏の最大の魅力です。
果断―隠蔽捜査〈2〉Amazon書評・レビュー:果断―隠蔽捜査〈2〉より
4103002522
No.1:
(4pt)

長久手の立てこもり事件と重なり

『隠蔽捜査』シリーズ第二弾。
息子の不祥事で左遷されたキャリア竜崎伸也が左遷先の大森署署長に赴任して起きた事件。その管内で強盗犯の立てこもり事件が発生。
混乱する現場で対立する捜査一課特殊班(SIT) とSAT。
そして実弾が4発が発砲され・・・現場で指揮する竜崎の下した決断は・・・。
警察内部の人間関係や裏話、マスコミ新聞との裏事情、複雑な縦割り警察組織に知恵と勇気と信念でぶつかる竜崎に妻の緊急入院が重なり、
後半明らかになる真実・・・一気読みした面白い警察小説です。
果断―隠蔽捜査〈2〉Amazon書評・レビュー:果断―隠蔽捜査〈2〉より
4103002522

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