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交換殺人には向かない夜
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交換殺人には向かない夜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.66pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 21~35 2/2ページ
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内容は他のレビュアーに任せるとして。 作品全体の感想としては、確かに面白かった。し、著者のミスディレクションに途中まですっかり嵌ってしまった。 それなのに読み進めながらどうしてもモヤモヤしてしまう点が幾つかあって、素直に「面白かったー」と手放しで言えませんでした。 ひとつは、登場人物達(の言動)があまりにも「マンガチック」という点。 コメディタッチのドラマなどでよく見られる雰囲気だと思いました。 これはわざとそういう表現にしていると思うので、好みの問題だと思います。 自分としては、「本格推理」と銘打たれたものに「作り物過ぎる」人物がぞろぞろ出てくると小説世界に入り込めなくなるので、微妙でした。一人二人ならばともかく。 女性刑事の雰囲気など、某長寿アニメのあの方そのもの(笑)。 あと、探偵が探偵になっていない所。これもわざとかもしれませんが。 最後の種明かしの部分で、それまでキレ良く推理力を発揮していた探偵が、「なんで?」と思うくらい鈍くなってしまったのに、一瞬で小説世界から現実に立ち返ってしまい。 (ネタばれになるかもしれませんが、なぜ探偵が調査に呼ばれたのか、という話のところで。) 読者と同じカードを持っていながら読者に「鈍い!」と思わせる探偵はどうなんだろう…と。 言動は破天荒でも見ている部分は鋭いと思ってただけに、ガクっときました。 また、文章がとても勢い任せな人だなーと。勢い任せというか、リズム任せに文章をつなげているというか。 所々素人でも分かるほど奇妙な表記が出てきて、その度にどうしても引っ掛ってしまう。 (「言動と行動」とか。そもそも言動が言葉と行いのこと。頭が頭痛というのに近い) 誤植というレベルではない微妙さのあれこれは、校正の段階でもう少し丁寧に修正出来なかったものかと残念に思います。話が面白かっただけに。 それともこれが持ち味ということであえて修正しなかったのか。とすると、それも好み次第…になるのだろうか? 所々のめり込んで読める、軽妙とも感じられる勢いがあるだけに、一方で所々我に返ってしまう隙があるのが、期待していただけに残念な部分でした。 レビューがかなり辛口になってますが、あくまでもこれがライトノベルならば「なかなか面白かったかな」で終わってたと思います。 ノベルスの「長編本格推理」という銘打ちに対する先入観が、こういう感想になってしまった所以かと。 本を読む時に期待する部分が人によって違うと思うので、面白ければ多少表現が変であろうが登場人物の言動に作為的なあざとさがあろうが細かい部分は拘らない、という方には不要なレビューかもしれません。 | ||||
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烏賊川市シリーズ4作目です。 お馴染みの登場人物が別行動をとり、作品も三つのパートに分かれて進行します。3つの伏線が重なりあうところで、事件は解決していきます。(ジャンルは違いますが、村上春樹氏のようなスタイルです。) 結論を先に言えば、どうして本書が絶賛されるのかが分かりません。 たしかに、今までの3作品と比べると、テンポもよく、ユーモアで魅せる言葉の巧みさ、語彙の多さには、最後まで読者をはなさない力はありました。 しかし、事件のトリックの稚拙さ、犯人の意外性のなさは、ミステリーとして致命的です。 個人的な意見ですが、面白いミステリー小説は、読み始めから終わりまで、右肩上がりにのめりこんでゆくものです。「もう少し読みたい!」と、仕事や学校に行くのが残念になるものです。 本書にはそのような勢いが私には感じられませんでした。(日常に影響がないという意味では、良書かもしれません。読み終わった後に、落ち込むことも間違いなくありません。すっきり読めます。) また、殺人に至るほどの人間の動機と心情も、描ききれていないかなと…。人間が人を殺すのはよっぽどの動機と、勢いが必要だと思います。 そういった意味で、敢えて★★★ つまらなくはないですが、今ひとつといった印象です。 | ||||
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快調なテンポでストーリーが進行していくユーモア・ミステリ。 冒頭で交換殺人をテーマにしたミステリであることが明らかにされているが、 交換殺人に止まらない仕掛けが設定されている。 日本のユーモア・ミステリというとトリックの点がもう1つという例が多いが、 本書はトリックの点でも平均的なミステリを大きく上回っている。 第一級のエンターテインメントだと言える。 | ||||
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東川さんの作品を読むのはこれが初めてです。 楽しく読了しました。 キャラも類型だけど可愛いし、文章も嫌いじゃないし、物語も綺麗にまとめたなって感じがするし。 他の作品を読もうかなという気になれました。 ただ、シリーズレギュラーと思ってた楽しいキャラ達が、ことごとくゲストキャラで、この回限りの出演みたいで残念でした…。 | ||||
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この作家の作品を読むのは初めてでした。最初のうちは文体が軽く、ふざけた感じがなじめませんでしたが、読み進むうちに引き込まれていきました。後半、謎解きの部分に入ると一気にミステリーらしくなり、伏線や時間軸の錯覚が実に巧妙に仕掛けられていることが分かり、思いの外本格ミステリーでした。ただ、探偵として主人公になっている人が探偵役を果たしておらず、別の人によって事件が解決しているのはどうしたのでしょう。これも読者にかけられた罠だったのでしょうか。 | ||||
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この作家さんは軽妙な言葉選びやユーモアが持ち味。 そのため、長い間読んでいると段々「そういう遊びはどうでもいいからとっとと本筋を」と言いたくなる。 のんびりゆったり読める人向きかと。 自分はダメでした… | ||||
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最高のデキ。前半から取得したパズルのピースが、後半の解決のときに頭のなかで組まれる感じが心地よい烏賊川市シリーズ次回作にも期待します。 | ||||
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『烏賊川市シリーズ』の4作目で05年09月のノベルスからの文庫落ちになります.ページを開くとまず目に飛び込んでくるのが本作の内容が綴られた見開きの目次.思わせぶりなそれらを見ているだけで,「何かありそう」という期待が膨らみます.タイトルは言わずもがなプロローグと,始まりの段階から『交換殺人』を宣言し,途中からは明らかな疑問,違和感を与えておきながらも詳細は巧みにぼかしたまま.これらにこまめな場面転換とユーモラスなやり取りを絡め物語を引っ張っていきます.ただ,明かされる真相と言いますか『仕掛け』については少し好みが分かれそうで,見事にやられて驚きもするのですが,人によってはスッキリいかないかもしれません.ある人物の口調も気になるところで,意図は掴めるもののちょっと無理があるような….とはいえ,バラバラに進んでいた複数の視点がまさかの形で繋がっていく終盤などは,緻密に,そして幾重にも重ねられていたそれまでに気づいて素直に感心させられますし,物語の重要人物をはじめ,女性キャラクタがみな個性豊かで魅力的なのも印象に残ります. | ||||
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画家の妻から浮気調査を依頼された鵜飼杜夫は、大家の二宮朱美とともに、使用人 を装って山奥の邸に潜入し、依頼人が外出した夜の夫の動向を監視することになる。 一方、戸村流平は、過去の事件で知り合った令嬢・十乗寺 さくらとともに、彼女の友人が所有する別荘に滞在していた。 そして、志木刑事と彼の先輩である美人刑事・和泉咲子は、寂れた 商店街の通りで起こった、女性の刺殺事件の捜査をおこなっていた。 別々の場所で、全く無関係に夜を過ごしているはずの彼らの 周囲で、交換殺人はいかにして実行されようとしていたのか? 別行動をとる登場人物たちを、(鵜飼・朱美)パート、(流平・さくら)パート、 (刑事たち)パートの三つに振り分け、それぞれのパートで起きる事件を、 かわるがわる描いている点が特徴の本作。 この構成には、巧緻な騙りの詐術が仕掛けられており、 真相が判明した瞬間の衝撃とサプライズは、絶大です。 また、群像劇である本作において、実質主役を務めているキャラが、シリーズ初登場の女優・水樹彩子。 作中で、“劇場型×××”と称される、彼女の言動に要注目です(その型破りで、明朗快活な人柄から、 ××に登場した、あの名探偵を思い出しました)。 | ||||
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絶賛されてるかたばかりですが・・・正直、「やられた!」と言うより「こんなんアリ?」という感想です確かに辻褄が合わない箇所もありませんし、解りにくくもヒントは有りましたよねでも内容に触れる事は書けませんが、あの解決編は腑に落ちませんこの著者の物は初めて読みましたが自分にはあまり合わなかっただけかな?謎解き以外の部分はコミカルで楽しかったですが・・・ | ||||
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烏賊川市(いかがわし)シリーズ第四作。これまでの中では最高の出来ではないか。鵜飼、流平、朱美に再登場の"さくら"を加えた御馴染みのメンバーがドタバタ劇を繰り広げるいつもの展開の中、本格味がピリリと光る。 テーマは題名通り、「交換殺人」なのだが、そこに二重のトリックが巧みに仕込まれている。ところが、話の展開はいつも通り、常識と言う概念を超越している鵜飼、優柔不断な流平、ツッコミの朱美、天然ボケの"さくら"等の珍妙な言動に惑わされて、読者は真相に辿り着けない。作者が本格とユーモアの融合に掛ける執念は評価出来る。地名一つを取っても、奥床市(おくゆかし)、盆蔵山(ボンクラやま)など、笑いを疎かにしない。野球ファンにしか分からない"楽天"のギャグがあったりする。映画への拘りも、シリーズ中ずっと続いている。作者は余程の映画ファンなのだろう。 無条件に楽しめながら、本格味が堪能できる快作。 | ||||
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前作までのような「総突っ込み型探偵漫才」的要素は薄れ、馬鹿笑いできる場面は減りました。が、探偵小説的仕掛けが全開です。至る所に伏線が仕込まれ、それらがきれいに回収された後で、○○(自主規制)ミステリの香りを残して銀幕が閉じていきます(カバー裏の著者のことばすらレッドヘリングとして機能しているという…)。石崎幸二作品が好きな方には絶対するめ^H^H^Hすすめられます。 「こういうのを★5つにしないでどうする」とも思いますが、「首鳴き」を厳しく採点してしまったので、バランス上こちらも… | ||||
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(;'Д`)ハァハァ 烏賊市シリーズの4作目にして・・・最高傑作と呼ばれるミステリーではないだらうか・・・。戸村、鵜飼、朱美、それに2作目の密室に向かって撃ての・・・大金持ちのお嬢様、さくらさんが加わって繰り広げられる・・・。非情によく出来ており・・・面白い・・・。キャラクターもどんどん・・・かたまってきたのか・・・魅力的にうつる・・・。ギャグというか・・・・・読んでいて楽しいものがある・・・。 | ||||
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ユーモア・ミステリ「烏賊川市シリーズ」第4作。ヒット、内野安打、フォアボールと来て今回は場外満塁本塁打である。 3パターンの××トリックを巧妙に組み合わせ、クライマックスで途方もないドンデン返しが炸裂する。雪山でのドタバタによって作者の仕掛けが明かされる映像効果も満点。この道の名手逢坂剛ですら、これほど驚かされた記憶はない。 とにかく全編にびっしりと伏線が埋め込まれていて、目も眩むようなつるべ打ちでそれらを回収していく解決篇は、快感の一語に尽きる。ギャグやキャラクター造形もぐっと洗練されてきており、とにかく楽しく読めた。特にヒロインが実に独創的で、謎解きの最中に着替える場面など抱腹絶倒である。 あまりに手が込んだ小説なので、あっさり好みで煩わしく感じる人もいるかも知れない。が、明朗で後味がよく、たっぷり笑えて、しかも騙される快感をとことん堪能させてくれる逸品。華麗な大花火を楽しむようなひと時が過ごせること受けあいだ。 | ||||
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題にも書いてある「交換殺人」がこの本のメイン。構成は鵜飼さん視点と戸村くん視点、また刑事たちの視点によってコロコロと変わります。その構成が盲点!最後の詰めに近づくにつれて、え、え、え、え、えーー?と首を捻りたくなります!ときたまくすりと笑いたくなる場面もありますが、やはり鵜飼・戸村・朱美の名コンビ(迷コンビ?)でいるときが一番キレが増す時だと思います(笑)今回、鵜飼さんはちょっと大人しかったかなぁ、と思いました。それと「密室に向かって撃て!」で登場したかの愛らしいお嬢様も出てきます!しかし気になったのは名前……。打ち間違い? | ||||
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