グラーグ57

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評判

グラーグ57の評価:

3.97/5点 レビュー 38件。 B ランク

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平均点3.97pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全45件 41〜45 3/3ページ
No.5
(5pt)

多層的な善悪構造で物語に深みが

圧倒的なストーリーにひたすら脱帽!という感じだった前作。ただ、続編があると聞いたときには、あまりにきれいに終わりすぎたエンディングが少し気になっていた。で、本作を読んでみると、前作の大団円を大胆に切り崩していく展開にうならされた。この人、本当にすごい作家だなと思う。

前作は善悪の対立構造がわりと単純明快だったけれど、この作品では、主役級はもちろん脇役にいたるまで、登場人物が自分なりの信念を持って生きるさまがより丁寧に描かれている。正直、読んでいるうちに、誰が正しくて誰がまちがっているのかよくわからなくなった。作品中で死んでいった多くの人々のように、現実に即して生き残る道を選ぶことだって、あの状況下では卑怯だとも思えなかったし…。

映画化を意識しているのでは? と思わせるようなアクション・シーンも満載。最後まであっというまに読めて、エンターテイメントとして充分楽しめるつくりはさすが。個人的には物語の中盤で起きた悲劇に泣いた。

登場人物の一人ひとりにじっくりスポットを当てたぶん、物語の牽引力が弱まった感は否めないけれど、〈レオ・デミドフ物語〉として考えると、この作品が前作を補完する形で物語全体に深みを与えていると思う。最終作で、レオがどんな着地を見せてくれるのか、今からとても楽しみだ。
グラーグ57〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: グラーグ57〈下〉 (新潮文庫)より
4102169342
No.4
(5pt)

多層的な善悪構造で物語に深みが

圧倒的なストーリーにひたすら脱帽!という感じだった前作。ただ、続編があると聞いたときには、あまりにきれいに終わりすぎたエンディングが少し気になっていた。で、本作を読んでみると、前作の大団円を大胆に切り崩していく展開にうならされた。この人、本当にすごい作家だなと思う。
前作は善悪の対立構造がわりと単純明快だったけれど、この作品では、主役級はもちろん脇役にいたるまで、登場人物が自分なりの信念を持って生きるさまがより丁寧に描かれている。正直、読んでいるうちに、誰が正しくて誰がまちがっているのかよくわからなくなった。作品中で死んでいった多くの人々のように、現実に即して生き残る道を選ぶことだって、あの状況下では卑怯だとも思えなかったし…。
映画化を意識しているのでは? と思わせるようなアクション・シーンも満載。最後まであっというまに読めて、エンターテイメントとして充分楽しめるつくりはさすが。個人的には物語の中盤で起きた悲劇に泣いた。
登場人物の一人ひとりにじっくりスポットを当てたぶん、物語の牽引力が弱まった感は否めないけれど、〈レオ・デミドフ物語〉として考えると、この作品が前作を補完する形で物語全体に深みを与えていると思う。最終作で、レオがどんな着地を見せてくれるのか、今からとても楽しみだ。
グラーグ57〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: グラーグ57〈上〉 (新潮文庫)より
4102169334
No.3
(3pt)

3部作の中休み

前作が抜群におもしろく、楽しみにしていただけに、やや期待外れの感があります。地力のある作家なのでしょう、歴史背景や人物描写の緻密さは素晴らしいのですが、次回作を含めた3部作の構想の中でプロットを組み立てているため、大きく展開できなかったのかもしれません。刑務所所長のレオに対する態度や脱出のきっかとなった対応が、強引すぎるかも? レオがあまりにも理想主義的に描かれすぎている気もします。KGBでなくても、組織の中では孤立するのでは? その矛盾を解決するため、有能な庇護者を設定するのもどうでしょうか。とは言え、全体には楽しめないこともありません。前作で本作家のファンになった人は必ず読むべきでしょう。次作でどのように完結するのでしょうか。1作目の興奮をもう1回味わいたいものです。タイトルを前作に合わせたくなる気持もわかりますが、直訳の方が意味深でおもしろいと思います。
グラーグ57〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: グラーグ57〈下〉 (新潮文庫)より
4102169342
No.2
(3pt)

3部作の中休み

前作が抜群におもしろく、楽しみにしていただけに、やや期待外れの感があります。地力のある作家なのでしょう、歴史背景や人物描写の緻密さは素晴らしいのですが、次回作を含めた3部作の構想の中でプロットを組み立てているため、大きく展開できなかったのかもしれません。刑務所所長のレオに対する態度や脱出のきっかとなった対応が、強引すぎるかも? レオがあまりにも理想主義的に描かれすぎている気もします。KGBでなくても、組織の中では孤立するのでは? その矛盾を解決するため、有能な庇護者を設定するのもどうでしょうか。とは言え、全体には楽しめないこともありません。前作で本作家のファンになった人は必ず読むべきでしょう。次作でどのように完結するのでしょうか。1作目の興奮をもう1回味わいたいものです。タイトルを前作に合わせたくなる気持もわかりますが、直訳の方が意味深でおもしろいと思います。
グラーグ57〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: グラーグ57〈上〉 (新潮文庫)より
4102169334
No.1
(3pt)

前作の映画、早く見たい

前作のほうが面白かったなあというのが正直な感想。
前作のほうが、複雑で、独特のカラーがあり、奥行きがあったように思う。今回は、家族の問題、復讐劇、東欧の革命などが絡むが、前回よりも大味な印象。筋書き、特に家族問題については、悪い意味でハリウッドの典型という気がした。逆に言えば、やはり映画化したら、アクションあり、恋愛ありでそこそこ面白いものになるのだろうなとも。
訳文については、前回同様 いかにもなハードボイルド調。
前作ほどの興奮はなかったが、それでも一気に読ませる。
随所に、まるで映画を見ているように映像が鮮明に浮かぶ描写もある。
途中、ある計画が狂っていく部分は非常にうまい。ハラハラする。
ラスト付近で少し泣かされた。
3部作になるらしいです。次回に期待。
グラーグ57〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: グラーグ57〈上〉 (新潮文庫)より
4102169334